資生堂は1月22日、「Shiseido Beauty Park」をオープンする。横浜みなとみらいの研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」1/2Fをリニューアルした施設で、先進サイエンスやビューティープロダクツを体験できる。
資生堂の“美の複合体験施設”がリニューアル
1月22日、さまざまな観光スポットが立ち並ぶ神奈川県横浜市・みなとみらいエリアに、新たなスポット「Shiseido Beauty Park」が誕生する。
もともと資生堂グローバルイノベーションセンターの1/2Fには、2019年に“美の複合体験施設”として「S/Park」が開設しており、これをさらに進化させたのが「Shiseido Beauty Park」だ。
そのコンセプトは、「肌・身体・心が繋がるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます」。同センターには資生堂の開発拠点があり、同社の先進サイエンス「Beauty Artscape」を体験できることが最大の魅力といえる。
みなとみらい線「新高島」駅が最寄り駅となり、入場料は無料。定休日は月曜日と年末年始(月曜日が祝日、振替休日の場合は、火曜日が定休)。
オープンを記念して、1月22日~1月24日の3日間限定で、12時~14時・17~19時にオリジナルスキンケアサンプルセットを各日先着220名にプレゼントするキャンペーンも実施。Shiseido Beauty Park 公式SNS(Instagram)をフォローすることが条件となる。
5つのラボで構成される「Shiseido Beauty Park」
「Shiseido Beauty Park」は大きく5つのラボに分かれている。
- 1.Shiseido Beauty Diagnosis Lab
- 2.Shiseido Kitchen Lab
- 3.Shiseido Art & Science Lab
- 4.Fibona Lab
- 5.Shiseido People Lab
「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」は、先進サイエンス「Beauty Artscape」によって肌・身体・心など13種類の測定を行い、それらの測定結果をもとに予測された未来の自分の顔を可視化する“美の検診”を行うラボ。この測定システムは、テクノロジーの見本市「CES 2025」のイノベーションアワードも受賞している。
サービスは事前予約制で、費用は30,000円、所要時間は約3時間を予定している。営業時間は9時30分~18時30分となり、日曜日と定休日以外の日に体験できる。
測定後には、Beauty Artscape アドバイザーや研究員による解説と、結果に応じたライフスタイルやスキンケアなどのカウンセリングを実施。その後、スキントリートメント体験、資生堂ブリスボール体験、「Beauty Retreat Theater」体験を提供し、肌・身体・心それぞれから美を目覚めさせるという。
「Shiseido Kitchen Lab」は、薬膳研究を専門とする研究員が“薬食同源”の考え方をもとに監修したメニューを提供するラボ。年間を通したメニューと、季節ごとの美容の悩みにアプローチする限定メニューを提供する。
1~2月の限定メニューは「BEAUTY YAKUZEN プレート【お魚】」と「BEAUTY YAKUZEN パフェ -WINTER」。また通年メニューには「薬膳カレー 4種のハーブとポーク」「生姜香る参鶏湯」のほか、薬膳茶やスイーツ、ドリンクがラインアップされている。
「Shiseido Art & Science Lab」は、世界最大級の16Kディスプレイで“AWE(オウ)”を体験できる「Beauty Retreat Theater」を中心としたミュージアム。“AWE”とは日本語で「畏敬の念」を意味し、理解を超える偉大な存在や、果てしない壮大な風景を前に時を忘れ、自分の存在の小ささを知る体験を差すという。
スクリーン前の特別席2シートは予約が必要(当日先着順)。予約が入っていない時間帯は自由に鑑賞でき、原則30分おきに約7分間のAWE映像が流れる。「Shiseido Beauty Diagnosis Lab」の“美の検診”でも体験の一部として提供される。
あわせて、同施設の2Fで資生堂の歴史や商品、化粧品化学に関する展示を行っていた「S/PARK Museum」もミュージアムとして継続する。
「Fibona Lab」は、資生堂研究所のオープンイノベーションプログラム「Fibona」で開発された商品を試したり、購入したりすることができるラボ。生活者と研究員が対等な立場でともに実験し、対話を重ねることを目的としている。
第一弾として、2024年9月にクラウドファンディングサービス「Makuake」で展開された「資生堂フィボナ09-151 スキンアクセサリー」(5,000円)、パウダー状の香りアイテム「資生堂フィボナ03-215 香肌晶(かはだしょう)」(3,000円)が販売される。
最後の「Shiseido People Lab」は、資生堂の研究員にさまざまなサポートプログラムを提供し、各ラボでの研究員と生活者との共創を進める社内的な取り組み。研究員が生活者やビジネス現場の視点をより深く理解する環境を整え、イノベーションにつなげたいという。
研究員と生活者がつながり未来の美を共創する
「Shiseido Beauty Park」構想時から熱い思いをもってリニューアルをリードしてきた、資生堂 執行役 エグゼクティブオフィサー チーフマーケティング&イノベーションオフィサーの岡部義昭氏は、その狙いを「研究員が生活者と繋がる場を作る」と説明する。
主なターゲットは、ファミリー層を中心とした横浜周辺の地域住民、そしてインバウンド。2030年までに3万人のデータ蓄積を目指し、研究とビジネスの融合を図っていくとともに、アートとサイエンスを融合した美と健康のための拠点として海外に向けてアプローチを行っていく方針だ。
施設内には化粧品に関する科学を子どもでも楽しく体験できるミュージアムがあり、キッチンラボには「BEAUTY YAKUZEN キッズプレート」など子ども向けメニューも用意されているため、親子連れでも来訪しやすいだろう。もちろん、男性が“美の検診”を受けることも可能なので、興味のある方はぜひ体験してみてほしい。
また、「Shiseido Beauty Park」がある新高島駅周辺は、「横浜アンパンマンこどもミュージアム」や「京急ミュージアム」、「日産 グローバル本社ギャラリー」など、さまざまなミュージアムが建ち並ぶエリアでもある。休日は家族連れで訪れてみるのも良さそうだ。