災害への備えはしていますか? 梅雨前線の活発化で豪雨になったり、先日は能登地方で大きな地震もありました。ライフラインが止まってしまう場合に備えて、水や備蓄食を用意しておくのは大切なことです。

「かつての備蓄食はあまり美味しくなかったけど、今は違います。普段から食べたいレベルのものが出てるんです!」と熱弁を振るうのは、缶詰博士の黒川勇人氏。今日紹介する缶詰も、最新の美味しい備蓄食だそうですよ。

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  • 岩手缶詰/Gift & Stock 「イナダのトマトリゾット」「サバのカレーリゾット」「イカのクリームリゾット」 各190g 3缶セット2,160円

    岩手缶詰/Gift & Stock 「イナダのトマトリゾット」「サバのカレーリゾット」「イカのクリームリゾット」 各190g 3缶セット2,160円

三大栄養素がひと缶で摂れる!

皆さんによく聞かれることがある。それは「備蓄食にするならどんな缶詰がいいか?」という質問であります。

ほとんどの缶詰は3年間という長期保存が出来るから、どれも備蓄には向いている。とはいえ、避難生活という特殊な状況で、塩気や油分の多いもの、例えばおつまみ缶詰ばかりをそろえるわけにはいかない。必要な栄養が摂れて、かつ食べやすいものが必要なのだ。

岩手缶詰が6月1日に発売した新シリーズ「Gift & Stock(ギフト&ストック)」は、人が生きていくのに特に大切とされる炭水化物、脂質、たんぱく質(三大栄養素)がひと缶で摂れるのがウリだ。そして、デザインが愛らしいのも缶所(勘所)。その名の通り、人に上げたくなる備蓄缶であります。

  • 各缶の外観と内観

    各缶の外観と内観

味付けが容易に連想できる色

Gift & Stockには「イナダのトマトリゾット」「イカのクリームリゾット」「サバのカレーリゾット」の3種類がある。開けて並べてみると、中身の色がまったく違う。

イナダのトマトリゾットは、トマトの赤色。イカのクリームリゾットは、クリームの白色。サバのカレーリゾットは、カレーの黄色であります。それぞれの味付けが容易に連想できる色だ。

  • イナダのトマトリゾット

    イナダのトマトリゾット

コメは玄米を使用

3缶を代表してイナダのトマトリゾットにズームイン! フォークですくうと、コメがとても柔らかいのが分かる。あまり噛まなくても食べられるほどで、咀嚼(そしゃく。噛むこと)や嚥下(えんげ。飲み込むこと)が苦手な人(例えば高齢者など)でも食べやすいと思う。

この缶詰もそうだけど、リゾットや炊き込みご飯などの「ご飯缶詰」には、白米ではなく玄米が使われることが多い。その理由は、白米よりも食物繊維やビタミン類、ミネラル類を多く含んでいること(つまり栄養豊富)であることと、玄米は水分を多くして製造すれば、常温でも柔らかい状態が保てるからだ。

  • 災害時に食べるも良し(画像はイメージ)

    災害時に食べるも良し(画像はイメージ)

  • 日常食として食べるも良し

    日常食として食べるも良し

小さな切り身も入ってる

かくのごとし。それぞれの味の違いを知りたくて、3缶全部を試食した。以下はその感想であります。

イナダのトマトリゾット → トマトソースはバジルが利いた本格派で、酸味と甘味が濃い。イナダは滅多に食べないから良く分からないけど、ブリっぽい味であります。

イカのクリームリゾット → イカとクリームソースが合うなんて知らなかった。イカのうま味がいい出汁になってるし、クリームソースが濃厚でウマっ。コメの全域にその味が染みている。

サバのカレーリゾット→スパイスの香りが良し。辛さはピリ辛程度でタマネギの甘味も味わえる。サバのうま味が利いたフィッシュカレーっぽい味だ。

各缶ともソースが缶底に沈みがちなので、よく混ぜて食べることをオススメしたい。それぞれにイナダ、イカ、サバの小さな切り身も入っていて、その食感が柔らかいコメと対照的なのも良かった。

缶詰情報
岩手缶詰/Gift & Stock 「イナダのトマトリゾット」「サバのカレーリゾット」「イカのクリームリゾット」 各190g 3缶セット2,160円
同社オンラインショップで購入可