缶詰博士の黒川氏によると、食品・飲料業界でレモンブームが続いているそうです。その波は缶詰業界にも及んでいるとか。
「2014年の塩レモンブーム以降、缶界でもレモン味がじわじわ増えてきました。今回は特にレモンの風味が際立つ3缶を紹介しましょう!」。
さばとレモンは合うんだな
極洋「さば水煮 レモンプラス」は、今年1月に出たばかりの新商品だ。甘酸っぱい味の中にコクがあり、爽やかな香りのおかげでさばの匂いも気にならない。さばとレモンって合うんだなァ。
脂が乗ったさば自体もおいしいけど、レモン濃縮果汁が入った缶汁がまたウマい。オリーブオイルを足せばドレッシングになりますぞ。
カットレモンをしぼった風味
ホテイフーズ「やきとり塩レモン味」は、炭火で焼いた国産鶏肉を塩で味付けし、レモン果汁で仕上げた1缶。現在6種類あるやきとり缶ファミリーの中の末っ子であります(20年3月発売)。
レモンの酸味だけでなく、ほんのりした苦み(レモンのうま味成分)もあって、例えて申せばカットレモンを皮ごとしぼりかけたような風味。鮮やかな色のパッケージも愛らしくてGood!
缶界のレモン番長
瀬戸内レモン農園の「レモ缶・ひろしま牡蠣のオリーブオイル漬け」は、広島名産のかきとレモンが入った"ザ・ご当地缶詰"であります。
特別な下拵えをしたかきは食感がぷっくり。お味も素晴らしく、酸味と苦み(レモンのうま味成分)が一段深い。レモン果汁だけでなく塩レモンも使っているからだ。
「レモ缶」はシリーズになっていて、他に小いわし、ムール貝、ホタテ貝を使ったバージョンがある。どれもレモン好きにはたまらない味で、缶界のレモン番長的存在であります。
レモン味の缶詰は、どれも缶汁がおいしい。なのでパスタにしたりサラダにするのに便利至極、素材として優秀であります。常備すべし!