採用・キャリア支援サービスを展開するX Mileは4月8日、「就職活動動向に関する調査」の結果を公開。調査期間は、2月17日〜3月5日、全国の現役学生500名を対象に行われた。その結果、学生の約8割が条件次第で現場職を就職先の選択肢に入れていることが明らかになった。

魅力を感じている職種を聞いたところ、「オフィス系の仕事(事務・企画・営業・管理など)」と回答した学生は73.8%にのぼり、「現場系の仕事(製造・建設・物流・インフラなど)」は26.2%と、オフィス職志向が強い結果となった。

一方で、オフィス職に魅力を感じている学生に対し、労働条件などが変わった場合に現場職を選択する可能性について聞いたところ、「条件次第で選んでもよい」と答えた学生は75.1%に達した。休日や勤務時間、年収、キャリアの選択肢といった条件が整えば、現場職も十分に検討対象となることがうかがえる。 もともと現場職に魅力を感じている学生と合わせると、全体の約8割が現場職を視野に入れていることが明らかとなった。

就活生の7割以上が「AIの影響」を意識

同社調査では、AI・自動化が就職活動に与える影響についても調べている。「明確に意識して業界・職種を選んでいる」と回答した学生は11.6%、「なんとなく不安に思っている」「多少気にしている」を含めると、7割以上の学生が就職活動においてAIの影響を意識していることが分かった。

職種イメージに関する質問では、「オフィス職はAIに代替されやすい」と感じている学生が31.4%に達し、現場職と比べて約4.5倍という高い水準となった。AI時代を見据え、将来の代替リスクを考慮した職業選択が進みつつあることがうかがえる。

就職先選びで「AIに代替されにくいこと」を重視

就職先選びで重視するポイントとしては、「リモートワークや休日、残業時間などの労働条件が整っていること」が最多だったが、「AIに代替されにくい仕事であること」という回答も27.2%にのぼった。「年収の上限が高い」「専門スキルや資格が残る仕事」といった従来重視されてきた要素と並んでおり、学生たちが危機感を覚えていることもうかがえる。

約4人に1人が現場・インフラ系資格に関心

AI時代を見据えて身につけたいスキルや資格について質問したところ、「語学・対人スキル」が最も多かった一方で、約3割の学生が現場系またはインフラ系の資格取得に関心を示した。この結果は、「AI・データ活用スキル」への関心を上回っており、専門性の高い技能や資格に価値を見出す学生が一定数いることを示している。

AIの進展によってホワイトカラー職の将来像が揺らぐなか、学生の職業観にも変化の兆しが見え始めている。同社調査結果は、ブルーカラーが「選択肢の一つ」として再評価されつつある現状を浮き彫りにしたと言えそうだ。