第一三共ヘルスケアは2026年3月24日、働く人を対象とした「健康とセルフケアの実態調査 2026」の結果を発表した。本調査は、2026年2月13日〜16日の期間、全国の20代〜60代の働く男女1,000名を対象に、インターネット調査(楽天インサイトへの委託)にて行われた。
「睡眠休養感」の欠如と労働生産性への影響
自身の睡眠について、「実際の睡眠時間よりも睡眠への満足度が低い」と回答した人は68.2%にのぼり、年代別では「40代」が74.6%と最も高い。東北大学との共同研究では、「睡眠休養感」が悪いと労働生産性も低くなるという結果も出ている。多くのビジネスパーソンが睡眠の質に満足できず、休養が十分にとれていない状況がうかがえる。
また、ビジネスパーソンの72.5%が「休んだつもりでも疲れがとれない」と回答しており、71.3%が「眠っても疲れがとれないことがある」と感じている実態が浮き彫りになった。寝たのに満足感がない、いわば「名ばかり睡眠」がその正体であり、睡眠時間は足りていても休養が十分にとれていない状況がうかがえる。
休日をアクティブに過ごせない「休んだつもり疲労」の広がり
休日の使い方について、65.2%が「休日は平日の疲れをとるだけになっていてアクティブに過ごせない」と回答した。年代別では「40代」が71.4%と高く、働き盛り世代の疲労蓄積が顕著である。また、半数以上の55.5%が「自分に合った休息方法が分からない」と回答しており、20代では60.5%と全年代で最も高い。休日をとってはいるものの、疲れがとれないままの状態が続く「休んだつもり疲労」が広がっている。
セルフケアのニーズは「低コスト」と「継続性」
セルフケアに求める要素として、1位は「お金がかからない」(39.5%)、2位は「1人でできる」(38.5%)、3位は「長く続けられる」(36.3%)となった。効率性(タイパ)や費用対効果(コスパ)に加え、自身のメンタルパフォーマンス(メンパ)を高めるためのセルフケアへの関心が高まっている。
産業医が推奨する今すぐできる「7つのメンパセルフケア」
脳の疲労を解きほぐすための「メンパセルフケア」として、日常生活で取り入れやすい7つのアクションが提案されている。まず、スマホの表面を伏せるだけの「裏スマホ」や、寝る前に「今日はよく眠る」と言葉に出す「睡眠宣言」が効果的である。身体的なアプローチでは、4秒ごとに吸う・止める・吐くを繰り返す「呼吸エクササイズ」や、顔や手足に力を入れてから一気に抜く「ギュッとしてスッ」が推奨されている。また、3分間目を閉じてスマホを見ない「3分目閉じ」や、空や花を眺める「30秒見るだけ瞑想」、さらに好きな動画や音の世界へ入る「好き!に没入」など、短時間で脳をリフレッシュさせる手法が紹介された。

