
2026年3月24日、ペルノ・リカール・ジャパンが展開するブレンデッドスコッチウイスキー「シーバスリーガル」は、東京・銀座で名誉マスターブレンダーのサンディ・ヒスロップ氏と、グローバルアンバサダーであり、F1日本GPを控え来日していたF1ドライバー、シャルル・ルクレール氏を迎え、シーバスリーガル 特別体験会を実施した。
「シーバスリーガル」は、世界でもっとも飲まれているスコッチウイスキーブランドのひとつ。もとは1801年にシーバス兄弟によって創業された食料雑貨店であり、スコットランド中からウイスキーをあつめてブレンディングするビジネスが評判をよび、1850年代に入ると蒸留所としてウイスキー製造を手掛けるようになった歴史をもつ。
この日のイベントに最初に登壇したのが、40年以上にわたりスコッチウイスキー界の最前線で活躍する名誉マスターブレンダーのサンディ・ヒスロップ氏。2005年に「バランタイン」史上5代目のマスターブレンダーに就任し、2016年からはシーバス・ブラザーズ社のブレンディング・ディレクターとして全ポートフォリオを統括。現在は名誉マスターブレンダーとして、ウイスキーの普及に尽力している。
ヒスロップ氏は冒頭、次のように語った。
「シーバスリーガルのマスターブレンダーを務めて20年以上になりますが、大変な名誉に思えることがいくつかあります。まずそれまであったシーバスリーガルの品質を維持し、皆様に継続的にお届けできていること。そして、いくつもの新しいウイスキーをシーバスリーガルのポートフォリオに追加できたということです」
体験会の参加者には氏が手がけた「シーバスリーガル18年」と日本限定の「シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」がふるまわれた。
ヒスロップ氏のガイダンスのもと、「シーバスリーガル18年」からテイスティングを行う。まず香りを嗅ぐと複雑で芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。次にほんの1滴だけ加水する。これは氏がテイスティングをする際に必ず行う作法で、加水することでフレーバーが開くのだという。ダークチョコレートやレーズンの香りが立ち、少し口に含むと蜂蜜のような甘さ、洋ナシやジンジャーのようなフレーバーが広がり、最後に余韻深くスモーキーさを感じる。
一方「シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」は、日本産ミズナラカスク(樽)で仕上げられたもので、スパイシーさに日本の伝統的なウイスキーに見られるフローラルなフレーバーが加わった英国と日本の文化が融合したものだ。こちらはりんごやアプリコットのような香り、そして味わいは杏子ジャムやダークチョコレートのかかったジンジャービスケットを感じさせるもので、スパイス香のある余韻が長く続く。どちらも甲乙つけがたい豊かな味わいだった。
テイスティングを終えると、F1ドライバーのシャルル・ルクレール氏が登場。ブランドのキーワードである「成功」に欠かせない4つのファセットである「Time (時間)」、「Craftsmanship(職人技)」、「Inspiration(ひらめき・直感)」、「Innovation(革新)」、そのすべてを体現する、現代を象徴する一人としてシーバスリーガルのグローバルアンバサダーを務めている。
1年ぶりの来日というルクレール氏は、まず空港で出迎えてくれる日本のファンの礼儀正しさ、日本の食事や街並みの素晴らしさをたたえ、感謝の意を述べた。そしてシーバスリーガルの魅力を次のように語った。
「ひとつのことを継続していてヘリテージを大切にしながらも、常に壁を打ち破って新しい世界を切り開いていく。それを同時に並行して実現できていることが本当に素晴らしく魅力的に感じる部分ですね」
そして、ルクレール氏のために考案された特別なカクテルが披露された。「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」をベースに、梅酒、ハチミツのミード、桜を抽出したインフューズドウォーターの香りを重ねたもの。ルクレール氏自らが、氷にシーバスリーガルを象徴するラッケンブースマークを刻印し、金箔をあしらい、仕上げに桜の花を添えると「家族や友人と特別な瞬間を祝うときに飲みたい」という特別な1杯が完成した。
ルクレール氏は住まいのあるモナコでさまざまなシーバスリーガルを試す機会があり、その中で気にいったのが「シーバスリーガル18年」だったという。それからスコットランドにある蒸留所にも足を運び、職人たちのチームワークによってウイスキーがつくられていることに驚き、感銘を受けたと話す。
「いかに仕事に情熱を注いでいるか、チームワークがとても重要で、すべてのものが調和しないとうまくいかない。それはウイスキーづくりとレースの世界に共通するものだと思います」
続いてヒスロップ氏は次のように語った。
「情熱を惜しまず時間をかけることが大切です。18年という歳月があってこそこのウイスキーは生まれました。これまでスペイン、アメリカ、フランス、などさまざまな国から樽を購入していますが、日本のミズナラ カスクがもっともクオリティが高い。それはもう色々見てきた私が保証します。そのクラフトマンシップはシーバスリーガルの哲学と共鳴するものです」
最後にルクレール氏に、特別なプレゼントとして特製のだるまが手渡され、その場で片方の目を入れて鈴鹿での勝利を祈願した。日本GPの決勝レースでは素晴らしい走りをみせ3位と善戦したが、目指すはやはり表彰台の頂点。だるまのもう片方の目と勝利のカクテルは次のGPまでお預けということのようだ。
文:藤野太一 写真:ペリノ・リカール、オクタン日本版編集部
Words: Taichi FUJINO Photography: Pernod Ricard, Octane Japan