4月1日から交通違反をした場合の手続を簡略化するための仕組み「青切符」が適用されたことを知っているだろうか?
4月1日から自転車にも「交通反則通告制度(青切符)」を導入
警視庁によると、今までは自転車の交通違反で検挙され、検察庁に送致されたとしても結果として不起訴となることが多く、責任追及が不十分であるという問題が指摘されていたという。青切符の導入で実効性のある責任追及を可能となる。また、従来より簡易でスピーディーな違反処理が可能に。
運動や気分転換にもつながる身近な移動手段である自転車。だからこそ、正しい交通ルールを理解し、安全に利用することが重要だ。
3月31日にデンマーク発のe-BIKEブランド「MATE.BIKE(メイトバイク)」を展開するMATE. BIKE JAPANが、自転車の「交通反則通告制度(青切符)」の導入に先駆け、「MATE.BIKE記者発表会 デンマークに学ぶ交通安全」を開催した。
同イベントでは、デンマーク大使館より上席商務官の岡崎一史氏、同社マーケティング部の金田サラ氏、ゲストとして同ブランドアンバサダーを務める俳優の窪塚洋介氏が登壇。本記事ではイベントの様子を紹介する。
交通反則通告制度(青切符)に対するクイズ
イベントでは、「交通反則通告制度(青切符)」についてクイズ形式で学ぶ時間が設けられた。ここでは2問抜粋して紹介する。同制度では、自転車運転者の100種類以上の違反に対して反則が課される。
Q1, 交通反則通告制度(青切符)が適用される対象年齢は何歳以上?
交通反則通告制度(青切符)が適用される対象年齢についてのクイズ。選択肢は下記の通り。
(1)6歳以上
(2)12歳以上
(3)15歳以上
(4)16歳以上
(5)18歳以上
(6)20歳以上
窪塚氏は18歳以上と予想。
正解は......
(4)16歳以上
つまり、高校生から適用されるということになる。なお、都道府県警察によっては、16歳未満の者が違反をしたときには、基本的な自転車の交通ルールを記載した「自転車安全指導カード」などが交付されるとのこと(警視庁HPを参照)。
Q2, 青切符対象となる違反内容に当たらないものは?
選択肢は下記の通り。
(1)右側通行
(2)遮断踏切への立ち入り
(3)携帯電話の使用
(4)信号無視
(5)歩道通行
(6)ブレーキ不良
(7)片耳イヤホンの装着
(8)ヘルメットの非装着
(9)警察官の指導に従わず、違反行為を続けたとき
取り締まりの対象になる行為と、注意喚起にとどまる行為の違いは意外と区別が難しい。
正解は......
(7)片耳イヤホンの装着
(8)ヘルメットの非装着
どちらも安全上は注意が必要な行為ではあるが、現時点では青切符の対象には含まれていない。とはいえ、事故リスクを高める可能性があるため、日頃から意識しておきたいポイントといえる。
コペンハーゲンの交通情報
イベントでは、岡崎氏によるコペンハーゲンの自転車利用状況や交通安全などの環境の共有も。首都コペンハーゲンを中心とするデンマークでは、日本と比べて自転車の普及が進んでおり、交通安全教育も充実しているとのこと。
一般市民の自転車所有率は66%で、自動車の約5倍にのぼる。さらに短距離移動では、約21%。つまり5回に1回が自転車で行われている。
背景には、自転車を取り巻くインフラの整備があるようだ。道路は「車道」「自転車道」「歩道」の3層構造となっており、安全かつ快適に利用できる環境が整えられている。また、自転車専用の高速道路「サイクル・スーパーハイウェイ」も約240km整備されており、長距離移動にも対応している。
一方で日本では、車道の幅が狭く、自転車が安全に走行できる環境が十分とは言い難い。こうしたインフラの差が、自転車利用の広がりに影響していると考えられる。
さらに、コペンハーゲンでは授業のなかに自転車(キックバイク)の乗り方のカリキュラムが組み込まれており、デンマーク式自転車ゲームなどを通して自転車の乗り方や交通安全について学ぶ環境が整えられているという。 同イベントに登壇した窪塚氏は、「コペンハーゲンの自転車道路を走ったことがありますが、風が抜けていく感覚でとても気持ち良かったです」とコメントした。
制度の変化によって、自転車はより「ルールを守って乗る交通手段」としての位置づけが明確になりつつある。日本でも、自転車を安心して使える環境づくりと利用者の意識の両面が問われているといえそうだ。





