日本製鉄は3月18日、ステンレス協会が主催する「第21回ステンレス協会賞」において、同社の省合金二相ステンレス鋼SUS821L1(NSSC 2120)の厚板を使用した「立野ダム」が最優秀賞を受賞したと発表した。また、日本製鉄のステンレス鋼を使用した7作品が優秀賞、1作品が特別賞を受賞した。
受賞作品の概要
最優秀賞を受賞した立野ダム(応募者:IHIインフラシステム/豊国工業)は、熊本市中心部を流れる白川水系に完成した阿蘇立野ダム。
河川洪水対策に特化した流水型ダムで、増水時の流量調整や流木などの浮遊物の捕獲のため、放流管、スクリーン、減勢工整流板などの多くの設備が設置されている。
これら設備は激しい水流と砂礫による衝撃や摩耗に晒されるため、素材に高い強度と耐摩耗性が求められる。
SUS821L1は、従来の汎用オーステナイト系ステンレス鋼SUS304と比べて優れた高強度特性を持ち、薄手化・軽量化による工事費用の低減が可能なうえ、高い耐摩耗性と耐食性から設備の長寿命化に寄与するとして採用された。
優秀賞には、「あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)」「村上秀造船建造の国内初メタノール内航燃料船『第一めた丸』」「茨城県那珂市 木崎浄水場2号配水池」「KUROKIRI STADIUM(宮崎県山之口陸上競技場)」「徳山デッキのモニュメントと壁面パネル」「ガソリン直噴エンジンインジェクタ」「ポンプ用スプリング」の7作品が選ばれた。特別賞には「大阪・関西万博のウォータープラザ内モニュメント」が選出された。
ステンレス協会賞は、社会で幅広く活用されているステンレス鋼製品の中から、社会環境との調和や新たな文化の創出に寄与した優れた機能性・意匠性・独自性等を有するものを表彰する制度で、1993年の創設から今回が21回目。今回は最優秀賞1点、優秀賞10点、特別賞1点の計12作品が入賞している。



