鹿島DF関川郁万 [写真]=J.LEAGUE

 鹿島アントラーズの3点リードで迎えた後半アディショナルタイム3分、MUFGスタジアム(国立競技場)は、得点シーンにも勝るような大歓声に包まれた。鹿島のファン・サポーターの視線の先にいたのは、長期離脱から復帰した関川郁万だ。

 関川は昨年5月に行われた明治安田J1リーグ第14節 FC町田ゼルビア戦で負傷。左膝複合靱帯損傷と診断され、長期離脱を余儀なくされた。公式戦のピッチに立つのは実に10カ月ぶり。「久々の試合でしたし、途中出場は何回かしかないので、どういう入り方をしたらいいのか分からず……。そういった緊張もありましたね」と振り返る。鹿島は関川を最終ラインに送り込み、町田の反撃をシャットアウト。リーグ戦6連勝を飾り、首位をキープした。

 関川は「いや、もう嬉しかったです。この10カ月、苦しい時や辛い時、いろいろなことがありましたけど全てが報われた瞬間だなと思いました」と率直な思いを口にする。また復帰戦の相手が町田であったことにも、特別な思いを抱いていた。「町田戦で復帰できたのも、また運命なのかなと思います。自分が出られるような状況を作ってくれた選手と監督に感謝したいです」と言葉を紡いだ。

 鹿島を率いる鬼木達監督は「復帰してからなかなか出場のチャンスはなかったですけど、ずっとどこかで使いたいという思いがありました。本当はホームゲームでとも思ったんですけど、こういった素晴らしい舞台をサポーターが用意してくれたし、選手たちがその環境を作ってくれた。自分も自信を持って送り出しました」と振り返った。関川の投入直前には、鬼木監督がスタンドを煽る場面も。「あとで(三竿)健斗くんから『鬼さんが煽ってくれていた』と聞いて、そこでさらにボルテージが上がったような感じがしました。すごく嬉しかったです」と、指揮官への感謝を口にした。

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