セネガル代表は優勝果たすも、没収試合と判定されていた

 セネガルサッカー連盟(FSF)は18日、アフリカサッカー連盟(CAF)が下した決定に対し非難の声明を発表した。

 CAFの控訴委員会は17日、2025年12月から2026年1月にかけて開催されたアフリカネイションズカップ2025(AFCON2025)の決勝戦であるセネガル代表vsモロッコ代表に関して、試合結果の変更を発表していた。

 試合は、セネガル代表が1ー0で勝利を収め、2大会ぶり2度目のチャンピオンになっていたものの、試合終了間際のPK判定を巡り問題が発生。90+6分、モロッコ代表MFブライム・ディアス(レアル・マドリード)が相手ペナルティエリア内で倒され、主審はVAR(ビデオアシスタント・レフェリー)を経て、1度はPKを宣告。すると、直前にゴール取り消しのきわどい判定を受けていたセネガル代表側が猛抗議。最終的に、セネガル代表のパペ・ティアウ監督は選手をピッチから退かせようとロッカールームへ先導した。

 試合は約15分間中断されたものの、セネガル代表のキャプテンを務めるサディオ・マネ(アル・ナスル)がチームを説得して再開。PKはB・ディアスがパネンカで狙うも、GKエドゥアール・メンディ(アル・アハリ・サウジ)がセーブ。そのまま延長戦にもつれ込み、セネガルが1ー0で勝利を収めていた。

 モロッコ代表側は、試合を放棄してベンチに下がったセネガル陣営を批判。モロッコサッカー連盟(MFF)は試合翌日、CAFとFIFA(国際サッカー連盟)に対して上訴に動いていた中、CAFが控訴を受理し、アフリカネイションズカップの大会規則第82条および第84条に抵触したため、「セネガルが試合を放棄した」とみなし、3ー0でモロッコの勝利という決定を下した。

 アフリカネイションズカップの大会規則第82条および第84条は、試合の成立や続行に関する重大な違反行為を定めた条項。第82条は、一方のチームの責任によって試合が正常に開始・継続できなくなった場合の扱いを規定し、当該チームを敗戦(通常は0-3)とする根拠となる。一方の第84条は、試合の放棄や続行拒否に関する規定で、ピッチから離脱や再開指示への不従順などが該当し、同様に没収試合として相手チームの勝利が認定される。今大会の決勝では、試合終盤にセネガル代表が取った行動がこれら両条項に抵触すると判断され、結果変更の根拠となった。

 しかし、FSFはこの決定に関して「セネガルサッカー連盟は、アフリカサッカーの信用を失墜させる、不公平で前例のない、到底受け入れられない決定を非難する」と声明を発表。「自らの権利とセネガルサッカーの利益を守るため、できるだけ早くローザンヌにあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴手続きを開始する予定です」とし、試合結果をCASに委ねることにするようだ。