早くも解任が噂されるトゥドール監督 [写真]=Getty Images

 トッテナム・ホットスパー(スパーズ)を率いるイゴール・トゥドール監督が、自身の早期解任を望む声に反論した。13日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。

 スパーズは2月11日にトーマス・フランク前監督を解任し、同14日からトゥドール監督を招へい。しかし、クロアチア人指揮官の就任後はリーグ戦3連敗(フランク体制も含めると5連敗)。さらに10日のチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦でも2-5の惨敗を喫し、早くもトゥドール監督の解任を求める声が上がっている。

 そんななか、『スカイスポーツ』のインタビューに応じたトゥドール監督は、「人々は新監督が来れば、物事が変わり、問題が解決すると考えている。笑ってしまうよ。人々は新たな監督、すなわち新たな希望を望む。人々は常に『物事が変わる』という新たな希望を求めるが、現実は全く異なる。現実はそうではないんだ」と語り、わずか1カ月で2度目の監督交代がスパーズに良い効果を生み出すことはないだろうとの見解を示した。

「監督として、現状を変えることに集中しなければならない。冷静さを保ち、自分自身を信じる必要がある」と、降格圏と勝ち点差「1」の泥沼からの脱出を誓うトゥドール監督。もちろん「結果が伴わないことについて良い感情はない」と言葉を続け、「問題は私が想像していた以上に大きい」と歯車が噛み合わないチーム状況について心境を吐露した。

「私はまだ物事を変えようとする意志と自信を持っている。問題は、常に何もないところから、レッドカードや前回の試合で起きたこと(※アトレティコ・マドリード戦で立て続けのミスから失点)のように再びやってくる。これまでの取り組みや準備がすべて水の泡となり、監督としての自分の力量とは無関係なことでもあるから、少しもどかしい気持ちになる」

「一方で選手たちを見ると、彼らは状況を変えたいと思っている。彼らにとってそれは簡単なことではない。彼らは、今が厳しい局面であることを理解している若い選手たちなのだ。私は自分のやっていることに何らかの強みを見出さなければならない。そして、選手たちを助けることが私の仕事だ」

 次節リヴァプール戦でも、アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロ、オランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェン、ポルトガル代表MFパリーニャらを欠いての戦いとなる。主力の大量離脱に悩まされるシーズンについてトゥドール監督は、「“不運”は信じない。だが、あまりにも多すぎる。理由が分かりにくいこともある。問題の原因が分かっていて、私もそれを認識していることもあるが、それでも厳しい状況だ」とコメント。「現実は現実であり、それを受け入れなければならない。泣き言を言うのではなく、これを挑戦として捉える必要がある」としつつも、選手層の薄さに頭を悩まされていることを率直に明かした。

「毎試合、選手数が10人、多くても12、13人しかおらず、センターバックが常に確保できず、アーチー(・グレイ)が4つの異なるポジションでプレーしている状況だ。毎回、その場しのぎの策を考え出さなければならないし、たった2回の練習で選手たちにこれまで一度もプレーしたことのないポジションを教えなければならない」

 火中の栗を拾った指揮官は、「この極めて稀で異例な状況下では、物事を変えるのは容易ではない」と語る。早くも選手たちとの間に亀裂が走ったとの報道もあるが、「選手たちは努力し、私の言うことを実行しようとしている。彼らは私を信じている」と噂を否定した。最後に、自身が状況を好転させることに100パーセント自信を持っているか問われたトゥドール監督は、「ここに座っていて『ノー』と言うわけがない」と、リーグ戦残り9試合での巻き返しを誓っている。