
88risingが世界各国で開催してきた、アジア音楽カルチャーの祭典がついに日本初上陸。「HEAD IN THE CLOUDS Music & Arts Festival in TOKYO 2026」が3月28日(土) ・ 29日(日)に千葉・幕張メッセにて開催される。歴史的な2日間を余すことなく楽しむべく、音楽ライター・小松香里にフェスの見どころを解説してもらった。
アジアと世界をつなぐ画期的フェス
「HEAD IN THE CLOUDS」とは?
アジア系アーティストの活躍を世界に発信してきたレーベル、88risingが主催する音楽フェスティバル「HEAD IN THE CLOUDS」が初めて日本で開催される。2015年に日系アメリカ人のショーン・ミヤシロが設立した88risingはアメリカを拠点に、音楽制作、アーティストのマネジメントなどを行い、アジアのポップカルチャーをグローバル市場に届ける存在として、音楽シーンで大きな影響力を持つ。2021年に新しい学校のリーダーズが88risingに所属し、世界デビューしたことも記憶に新しい。
88risingの多岐にわたる活動の中でも特に影響力を持つのが2018年にロサンゼルスで始まった音楽フェス「HEAD IN THE CLOUDS」だ。ヒップホップ、R&B、ポップ、エレクトロなど多彩なジャンルを横断しながら、アジア発のカルチャーを世界規模で紹介するフェスとして成長してきた。


2025年「HEAD IN THE CLOUDS LA」振り返り動画。サムネイルに映るのは「HEAD IN THE CLOUDS TOKYO」1日目・3月28日に出演するRich Brian
ロサンゼルスの他に、ニューヨーク、ジャカルタ、マニラなど世界各地で開催。Rich Brian、Joji、NIKI、Jackson Wangといった88risingのコアメンバーであり、世界的な人気を持つアーティストに加え、千葉雄喜、新しい学校のリーダーズ、XG、Awich、YOASOBI、Teriyaki Boyz、Number_i、Creepy Nuts、SIRUPといった日本のアーティストが出演したことも。いずれも「HEAD IN THE CLOUDS」をきっかけに海外でのプレゼンスを高めた。2022年、宇多田ヒカルが本番7時間前に「88risingのショーン(・ミヤシロ)に誘われてちょっとコーチェラ出ることになりました」とSNSにポストし、世界最大のフェス、コーチェラの「88risings HEAD IN THE CLOUDS FOREVER」ステージに立ち、自身初の音楽フェスでのパフォーマンスを展開したことも話題を呼んだ。
アジアのアーティストにとって、世界進出の鍵となる「HEAD IN THE CLOUDS」が初めて日本で開催されるにあたり、サマーソニックを運営するクリエイティブマンの清水直樹代表は、本来2020年のサマソニで88risingのステージセットが実現する予定だったが、コロナ禍で中止になってしまい、満を持して「HEAD IN THE CLOUDS TOKYO」という形で開催されることになったと明かしている。
そこから約6年越しに実現する、日本での88risingによる祭典「HEAD IN THE CLOUDS TOKYO」。3月28日と29日の2日間、会場は幕張メッセだ。
YOASOBI「Head In The Clouds 2023」でのパフォーマンス映像

ヘッドライナーはBE:FIRST、ちゃんみな
1日目のヘッドライナーはBE:FIRST。4年連続で「紅白歌合戦」出場、「レコード大賞」優秀作品賞受賞。日本のダンス&ボーカルシーンをけん引する存在だ。サマソニには前人未踏の5年連続出演。昨年は初のワールドツアーを行い、アメリカ、ヨーロッパ、アジアのオーディエンスに世界基準の実力を見せつけた。デビュー5周年に突入し、さらなるスケールアップを目指すタイミングでの「HEAD IN THE CLOUDS」でのパフォーマンスは必見だろう。
2日目のヘッドライナーはちゃんみな。ライブシリーズ「AREA OF DIAMOND FINAL」のファイナルとして、初の東京ドーム公演を7月11日・12日に行うことを発表したばかりだが、時代を代弁するアーティストであり、社会現象を起こし続けている7人組ガールズグループ、HANAのプロデューサーも務めるちゃんみなは、ルーツである日本と韓国だけでなく、アジア各国でのライブ経験も豊富なだけに「HEAD IN THE CLOUDS」のヘッドライナーとして申し分ない。
日本勢もアジア勢も強力! 2日間のラインナップ

他の出演者も魅力的だ。1日目には、BE:FIRSTが所属するBMSGとちゃんみなによるオーディション「No No Girls」から生まれたHANAが出演。デビューから1年の間に既に台湾やタイなど海外でのライブを経験し、めきめきとパフォーマンス力を上げている。チケットがプレミアム化している初のホールツアーの最中の貴重なステージとなる。
先日BMSGとのパートナーシップ締結を発表したAyumu Imazuの出演日もこの日だ。アメリカと日本を拠点に活動する希代のオールラウンダーのパフォーマンスが目撃できる。

他にも、88risingの顔であり、極上の低音ラップと卓越したスキルを持つインドネシア出身の世界的ラッパー、Rich Brian。ナイスガイなキャラクターが人気の実力派シンガーソングライター、MAX。IVE以来、4年ぶりのSTARSHIPエンターテインメントのガールズグループとしてデビューし、数々の記録を樹立している韓国の次世代ガールズグループ、KiiiKiii。インドネシア初のグローバルポップ・ガールズグループとして2025年にデビューしたno naがクレジットされている。


2日目には、スヌープ・ドッグやジャクソンズ、チャカ・カーン、クリス・ブラウン等、海外アーティストとのコラボ経験も豊富な日本を代表するアーティスト、AI。ラップと歌を縦横するメロディックなフロウが特徴の新世代型ヒップホップアーティストであり、昨年初の日本武道館公演のチケットを即完売させたKvi Baba。R&Bやヒップホップに影響を受けながらもジャンルにとらわれない楽曲と繊細な歌詞が武器で、俳優としても活躍する韓国のシンガーソングライター、BIBI。Stray KidsのCHANGBINやJackson Wang、新しい学校のリーダーズとコラボしたこともあり、BBCが選ぶ「世界で最も影響力のある女性100人」にも選出されたタイのラッパー、MILLIが顔を揃えている。

さらに2日目は、韓国のヒップホップシーンやフェスカルチャーを牽引してきたJAY PARKと韓国のボーイズグループ、LNGSHOTのコラボステージもラインナップされている。過去の「HEAD IN THE CLOUDS」では何度もサプライズのコラボが実現してきただけに、他にも何かしらの共演が見られるかもしれない。
88risingの代表であるショーン・ミヤシロが「『HEAD IN THE CLOUDS TOKYO』は、単なるフェスではありません。東西をつなぎ、日本やアジアのアーティストを称え、次世代が夢を描き、成長し、共に進化していくためのプラットフォームなのです」とコメントを発表しているとおり、アジアの音楽が世界へ拡張していく流れを目の当たりにできる2日間になりそうだ。

HEAD IN THE CLOUDS Music & Arts Festival in TOKYO 2026
2026年3月28日(土)・29日(日)千葉・幕張メッセ
OPEN 11:00 / START 12:30
公式サイト:https://hitcfestival.jp/
チケット詳細:https://hitcfestival.jp/ticket/
〈出演〉
3月28日(土)
BE:FIRST / RICH BRIAN / MAX / HANA / KiiiKiii / Ayumu Imazu / no na
3月29日(日)
ちゃんみな / AI / JAY PARK x LNGSHOT / Kvi Baba / BIBI / MILLI
