テレビ朝日は11日、4月改編説明会を開催し、深夜帯の改革方針を示した。かつて深夜からゴールデンに進出して人気番組となった成功事例を数多く持つ同局だが、次の時代へ舵を切ろうとしている。
番組評価指標も変更
同局では今年2月に発表した2026~2029年の新経営計画で、23時15分以降の深夜帯に、収益性とIP開発に力点をおいた“戦略コンテンツ”をラインナップする方針を示した。これに基づき、今回の改編でバラエティは、収支や利益率を重視し、イベント連動や事業化できる番組を優先的に編成した。
具体的には、3月27日に東京・有明に開業する東京ドリームパークやABEMAなどと連動したIP開発枠『START UP! ドリームエンタ』(毎週月曜24:15 ※関東ローカル)が、4月6日にスタート。見る・遊ぶ・体験するなど、さまざまな楽しみ方ができるコンテンツを届けるといい、番組イベントやオリジナルグッズを積極的に展開してきた『あのちゃんねる』『キョコロヒー』も、この枠で放送される。
そのほか、生成AIによるアニメ、ドラマ、CMなどのコンテンツを創出し、ヒットIPによる多角的な事業展開を狙う新番組『AI大作戦』(毎週水曜24:15~ ※一部地域で放送時間異なる)が、6月にスタート予定。
ゲームショーやリアリティショーなど、海外で人気のコンテンツを取り入れた企画により、グローバルビジネスとして展開可能な番組開発を目指す「チャレンジ×グローバル(仮)」(毎週日曜24:10~)も編成する。
従来の番組評価指標は「プライム2視聴率」(23:00~25:00)があるが、この運用は3月で終了。今後は、「配信再生数」「番組収支」「IP力(※テレ朝独自指標)」の3つを新たな指標に設定する。
編成局長「ゴールデンとは使い分けていく」
テレ朝ではこれまで、人気が出た深夜番組を積極的にGP帯(19~22時台)に“昇格”させてきた。現在放送中の『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』『マツコ&有吉 かりそめ天国』『ナニコレ珍百景』といった番組はその例で、これらの番組は「ネオバラ」枠が発祥。「ネオバラ」、つまり「次世代のバラエティ」としてゴールデン予備軍に位置づけられていた。
だが、深夜帯の視聴形態が大きく変わり、リアルタイム視聴が減ってきている中で、「深夜の人気番組はGP帯でも人気番組になる」という方程式が通用しなくなってきた。
かつて、『テレビ千鳥』もGP帯で放送されていた時期があったが、現在は深夜帯に戻っている。昨秋終了した『激レアさんを連れてきた。』も同様だ。
寺田伸也コンテンツ編成局長は「ゴールデンタイムのバラエティは安定的な視聴率を頂いているので、引き続き現状の番組で勝負していきたい」とする一方で、「深夜帯は配信視聴に分散する傾向が年々強くなってきているので、深夜帯では配信やリアルイベントにつなげていくことが重要。ゴールデンとは使い分けていくことを考えています」と編成方針を示した。
