JA兵庫みらいは、北播磨地域の管内にある3店舗の農産物直売所で「食育祭」を2月に開催した。同地域に暮らすファミリーなどの住民に向けて、地元の農業や食の魅力を知ってもらうための本イベント。
「三木みらい館」「かさい愛菜館」「サンパティオおの」の各農産物直売所では、特設イベントコーナーが野外に設けられ、地元農家による農産物の対面販売など、地元の食材に触れるさまざまな企画が実施された。今回は兵庫県小野市の「サンパティオおの」で2月14日に開催された「食育祭」の様子をレポートする。
地元食材を知るきっかけに。大人気の無料試食も
JAの食農教育やJA共済の地域貢献活動の一環として、JA兵庫みらいが昨年2月に初めて開催した「食育祭」。今年も「三木みらい館」「かさい愛菜館」「サンパティオおの」の各農産物直売所の店舗を会場に開催された。
同JAの農産物など地元の食材をふんだんに使った試食メニューの提供が目玉の一つとなっており、子どもを対象に試食メニューの引換券が無料で配布される。
2回目の開催となった今回の「食育祭」は朝9時から開催され、100食ずつ用意された試食用の各メニューは2時間も経たずに、提供が終了するほどの人気を呈していた。イベント開催にあたっては、農産物直売所の店舗内外で広告チラシを掲示・配布したほか、新聞の折り込みチラシ、JA兵庫みらいの公式LINE/インスタグラムなどのSNSで告知を行ってきたという。
「チラシやSNSを見て『食育祭』を楽しみにして来られているお客様も多くいらっしゃいますし、たまたま近くに遊びに来られた方にも、多く立ち寄っていただけています」とは、JA兵庫みらい 営農経済部 FM専任課長の井上恵介氏。
「サンパティオおの」は年間70万人もの人が訪れるという「ひまわりの丘公園」の敷地に立地することもあり、休日の時間を公園で過ごしに訪れた若い親子連れの姿も会場では目立っていた。本イベントではJAの農産物だけでなく地元の魚連などとも連携し、魚介類や肉類など地元食材をおトクに買うこともできる。
試食メニューとして提供されたのは「かに汁」「ホルモン鍋」「ぜんざい」の3種類。もちろん食材は小野市産が中心で、「ホルモン鍋」のキャベツなどの野菜や「ぜんざい」のお餅もすべて地元の小野市産や兵庫県産の食材のようだ。
また、地元生産者による焼き芋の販売や地元産のイチジクやお米の使ったイチジクカレーの試食のほか、農家との対面販売では新鮮で大きなキャベツやブロッコリーが150円という限定価格で販売。大きなキャベツの重さを判定してピッタリ賞にキャベツを無料でプレゼントする企画も実施された。
「とくに『サンパティオおの』は『ひまわりの丘公園』にあるため、市街地からやって来られる方も比較的多い店舗。なので、地元でどういった野菜が作られているか、まずは地元の食材や第一次産業について、より深く知っていただけたらなと思っています。地元生産者による対面販売などを通じて農家さんと触れ合いながら、小さなお子さんだけでなく、若いお母さん・お父さんにも農業を身近に感じていただきたいですね」(井上氏)
小規模な兼業農家の割合が高く、多品目少量栽培の生産者が多い地域という小野市。本イベントでは長年、地産地消の活動などを地域で一緒に展開してきた漁協・魚連とも連携して、農産物以外の地元の食材が提供され、さまざまな企画コーナーも設けられた。
旬の茎わかめの詰め放題販売を先着50名に実施。木製の升にちりめんじゃこを山盛りに詰めて販売する「ちりめんのマス売り」や、ちりめんじゃこの中に紛れた小魚を探す「チリメンモンスター」というゲーム企画もあり、賑わいを見せていた。
「地元の農産物だけでなく魚介類やお肉などについても知ってもらい、地元産の食材を少しでも意識して普段の食卓に取り入れてもらえるきっかけになれば嬉しいです。こうしたイベントが小さなお子さんの食育につながり、農産物の供給量が増え、地域の農業が活性化され、地域の第一産業全体が元気になっていくことが最終的な我々の想いですので。農業振興の実現のために、JAとしてこうした取り組みを推進していきたいと思っています」(井上氏)
JA兵庫みらいでは地産地消を拡大させていくための最初のきっかけづくりのイベントとして、今後も定期的に「食育祭」を開催していく予定とのことだ。







