共働きなのに「家事分担がおかしい」と感じたことはありませんか?
収入も仕事量も大きく変わらないはずなのに、なぜかどちらかに負担が偏ってしまう――。そんな悩みを抱える夫婦は少なくありません。
本記事では、共働き家庭で家事分担が不公平に感じられる理由と、無理なくバランスを整えるためのヒントをわかりやすく解説します。
共働きなのに家事分担がおかしくなってしまう原因
共働きの場合、夫婦どちらも仕事と家事を担うのが理想と考えられがちです。それにもかかわらず、実際にはどちらか一方に負担が偏ってしまうケースも少なくありません。なぜ共働きでも家事分担に差が生まれてしまうのでしょうか。その背景にある原因を見ていきましょう。
家事のやり方を知らない
「家事をやらない」というより、そもそも家事のやり方に慣れていないケースもあります。知っている側からすると当たり前に感じられることでも、経験が少ないと何から始めればよいのかわからないこともあるでしょう。その結果、心理的なハードルが高くなり、家事を理解している側に負担が偏ってしまうことがあります。
仕事で疲れて家事まで気持ちが回らない
仕事で疲れてしまい、家事まで気持ちが回らないというケースも少なくありません。疲れていると、まずは休みたいと感じるのは自然なことです。ただし共働きの場合、忙しさや疲労はお互いにあるもの。そのため、負担の偏りを感じてしまい、不公平だと感じる原因になることがあります。
名前のない家事の存在
家事には、掃除や洗濯、料理のように分かりやすいものだけでなく、細かな作業も数多く含まれています。たとえば、トイレットペーパーの補充や洗濯物を各自のクローゼットにしまう作業など、名前がついていない家事も少なくありません。こうした見えにくい家事は気づかれにくく、負担の偏りにつながることがあります。
そもそも分担の偏りに気づいていない
夫婦間のコミュニケーション不足により、家事分担の偏りに気づいていないケースも。お互いが自分の役割を十分に共有できていないと、知らないうちに負担が偏ってしまうことがあります。気づかないまま時間が経つことで、不満が蓄積しやすくなる点にも注意が必要です。
少し家事をやるだけで満足している
ゴミ出しなど一部の家事を担当することで、「自分は十分に貢献している」と感じてしまうケースもあります。この場合、ほかにも多くの家事があることに気づきにくく、分担の偏りに意識が向かないままになってしまうことがあります。
これまでの価値観の影響が残っている
かつては「家事は女性が担うもの」という価値観が一般的だった時代もあり、その名残が無意識のうちに残っている場合も。現在は共働きが一般的になり、家事も夫婦で分担する考え方が広がっていますが、過去の価値観とのギャップが分担の偏りにつながることもあります。
共働きで家事分担がおかしいことを改善すべき理由
不公平な分担は、気づかないうちに夫婦関係や生活全体に影響を与えることがあります。家事分担を見直すことは、単に負担を減らすだけでなく、家庭全体の満足度を高めることにもつながります。ここでは、分担を改善することの大切さを見ていきましょう。
夫婦・家族関係の悪化を防ぐ
家事の負担が一方に偏る状態が続くと、ストレスや不満が蓄積し、夫婦関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。こうした空気は家庭全体に影響し、子どもにも伝わりやすいもの。無理のない分担を話し合うことは、良好な家族関係を維持するうえで欠かせません。
キャリアと生活の両立のため
共働き世帯では、どちらか一方に家事負担が偏ると、仕事との両立が難しくなることがあります。家事を分担することで、互いに仕事へ集中しやすくなり、キャリアや自己実現の機会を広げることにもつながります。
子どもの教育のため
子どもは日々の家庭の様子から多くを学びます。協力し合う姿や役割を分け合う姿は、将来の価値観や人間関係の土台にもなります。家庭内で協力する姿勢を見せることは、子どもにとって大切な学びの機会になるでしょう。
共働きで家事分担がおかしい場合の解決法
家事分担を見直すには、感情的に伝えるのではなく、具体的な方法で少しずつ改善していくことが大切です。無理なく続けられる解決のヒントを紹介します。
家事を見える化し、現状の確認をする
まずは日常的に行っている家事をできるだけ細かく書き出し、現在の担当状況を整理してみましょう。曖昧なままでは負担の偏りに気づきにくいため、リスト化して共有することがポイントです。具体的に可視化することで、これまで気づいていなかった負担の大きさを理解しやすくなり、建設的な話し合いにつながります。
夫婦で話し合う
現状を共有できたら、落ち着いて話し合う時間をつくりましょう。どちらかが我慢する形ではなく、それぞれの希望や負担感を率直に伝え合うことが大切です。お互いの立場や状況を理解し合うことで、無理のない家事分担へと近づいていきます。
分担表を目につく場所に掲示する
話し合いをもとに決めた分担内容は、冷蔵庫のドアやリビングの壁など、日常的に目に入る場所に掲示しておきましょう。可視化することで担当があいまいになりにくくなり、自然と責任意識も高まります。決めた内容を「見える形」で共有しておくことが、継続のポイントです。
やらなくてもいい家事を探す
分担を見直すと同時に、「本当に必要な家事かどうか」を見直すことも大切です。頻繁に掃除しなくても困らない場所など、負担を減らせる部分があるかもしれません。すべてを完璧にこなそうとせず、家事のハードル自体を下げることで、無理のない分担につながります。
頼れるものは頼る
家事は必ずしも家庭内だけで完結させなければならないものではありません。必要に応じて家事代行サービスや宅配サービスを利用するのも、負担を減らす有効な方法です。費用はかかりますが、その分の時間や心の余裕を得られることもあります。信頼できる家族に協力をお願いするなど、無理をしすぎない選択肢を持つことも大切です。
解決法を考えるときのポイント
解決策を実践する際は、方法だけでなく「向き合い方」も大切です。ここでは、家事分担を見直すときに意識したいポイントや心構えを紹介します。
ケンカせずに感謝の気持ちを伝え合う
「仕事のほうが大変」「家事のほうが大変」と優劣をつけてしまうと、話し合いが対立に変わりやすくなります。大切なのは、どちらが偉いかではなく、お互いが日々担っている役割を認め合うこと。これまでの努力に感謝を伝えたうえで、今後の生活をよりよくするための前向きな話し合いを心がけましょう。
交替制の家事や2人で担当する家事を作る
分担というと「どちらか一方が担当する」と考えがちですが、交替制や共同担当にする方法もあります。2人で同じ家事を経験することで大変さが理解しやすくなり、自然と協力しやすくなることも。家事をコミュニケーションの機会として捉えるのも一つの方法です。
完璧を求めすぎない
最初から完璧な分担を目指す必要はありません。状況やライフステージによって最適なバランスは変わるもの。うまくいかない部分があっても、少しずつ調整していく姿勢が大切です。無理のない形で改善を続けながら、自分たちに合ったやり方を見つけていきましょう。
家事分担は家族仲を深めるチャンス
家事分担の不公平を放置すると、どちらか一方に負担が偏り、心身の余裕が失われてしまうことがあります。だからこそ、家事分担を見直すことは単なる「役割の調整」ではなく、夫婦や家族の関係をよりよくするための大切なきっかけです。
お互いの忙しさや大変さを理解し合い、無理のない分担を模索していく過程は、信頼や思いやりを育てる時間にもなります。完璧な形を目指す必要はありません。話し合いと調整を重ねながら、自分たちらしいバランスを見つけていきましょう。
家事分担の見直しを、より快適で心地よい家庭づくりへの第一歩として、前向きに取り入れてみてください。




