大正製薬は2月4日、特定保健指導を受けた人と受けなかった人のメタボ・肥満に対する意識の違いについての調査結果を発表した。調査は2025年6月23日~6月30日、40歳以上の男女502人を対象にインターネットで行われた。
特定保健指導に行かない理由
特定保健指導とは、生活習慣病予防のために行われる40~70歳が対象のメタボに着目した健診(特定健診)の結果、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が期待できる人に対して行われる指導を指す。
特定保健指導の対象者となった人に、同指導を受けたことがあるかを調査したところ、受けたことがある人は77.4%、受けたことがない人は22.6%で、約4人に1人が対象者となったにもかかわらず、受けたことがないと回答した。受けなかった理由としては、「かかりつけ医がいるから」の他に、「面倒だから」「危機感を感じていないから」といった回答が多くあげられた。
健康への意識の違いは?
メタボ・肥満について、特定保健指導を受けたことがある人は「改善したい」と考えている人が多いのに対して、受けたことがない人は「気にしていない」と回答する人が多い傾向がみられた。
また、自身の健康で改善したい点について調査したところ、「体重」と回答した人は特定保健指導を受けたことがある人、受けたことがない人のいずれでも過半数を超えており、特定保健指導の経験にかかわらず「体重」への関心が高いことがわかった。
一方で、両者を比較すると、受けたことがある人では「内臓脂肪」や「血圧」と回答した人も多く、特に「内臓脂肪」は最も多く挙げられていた。このことから、特定保健指導の経験によって重視する指標に差があることが明らかになった。
さらに、メタボ・肥満のイメージについて尋ねたところ、「近い将来には健康上影響はない」と考えている人の割合は、特定保健指導を受けたことがある人で6.2%であったのに対して、受けたことがない人では19.5%であり、メタボ・肥満に対する意識に差があることが分かった。
「内臓脂肪」と健康の関係は?
日本人の死因の上位には、がんに次いで心疾患や脳血管疾患などの生活習慣病が挙げられる。生活習慣病とは、食事や運動等の生活習慣の乱れが発症・進行に関わる疾患の総称である。
内臓脂肪は生活習慣の乱れにより蓄積する。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、高血糖・高血圧・脂質異常が起こりやすくなり、内臓脂肪の過剰蓄積に加えて、これらのうち2つ以上が当てはまると「メタボ」と診断される。また、「メタボ」の状態が継続すると、動脈硬化が進行し、最終的には狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった命に関わるような重大な疾患につながるリスクが高まる。このように、内臓脂肪の蓄積から連鎖的に病気が発症する様子はドミノ倒しに似ていることから、「メタボリックドミノ」とも呼ばれている。
このため、内臓脂肪を減少させることは、高血糖・高血圧・脂質異常を改善することにつながり、さらには動脈硬化により発症する疾患の予防にも効果的であると考えられている。以上のことから、健康を考えるうえでは「内臓脂肪」は重要な指標となる。

