帝人ファーマは1月19日、いびきや睡眠時の無呼吸に対する本人及び家族、特に配偶者の意識と向き合い方について調査し、その結果を発表した。調査は2025年11月14日~11月18日、家族にいびきを指摘された男女(全国47都道府県各50名)と、配偶者のいびきが気になる男女(同条件)を対象にインターネットで行われた。
睡眠時の無呼吸まである人が3割以上
いびきをかく人は日中の眠気や起床時の疲れ、頭痛といった症状を訴える人が多く、睡眠時の無呼吸も無視できない結果となった。
具体的には、日中に眠くなると回答した人が66.8%、起床時に疲れが残っている、または頭痛があると回答した人が62.4%だった。また、無呼吸も指摘されたことがある人は30.6%に上った。
配偶者側でも、睡眠中に配偶者が無呼吸になっているのを見たことがあると回答した人が38.7%となった。
本人の自覚は少なく、配偶者は指摘を躊躇
家族から指摘されなくても、いびきをはっきりと自覚している人は15.3%だった。いびきを指摘した相手として最も多かったのは配偶者で80.1%を占めている。
しかし、配偶者側では、いびきや無呼吸について指摘することを躊躇すると回答した人が49.4%、症状があっても指摘しない人が44.4%に上った。
夫婦関係別にみると、「配偶者との関係がとても良い」と回答した人では、いびきや無呼吸を指摘したことがある人が57.8%であったのに対し、「全く良くない」と回答した人では35.4%だった。指摘しない理由についても差があり、「言うのが面倒」と回答した割合は、関係がとても良い人では21.4%だった一方、全く良くない人では62.7%となった。なお、本人側では、家族からいびきや無呼吸を指摘されたことについて、「良かったと思う」と回答した人が82.5%に達している。
夫婦関係が良いほど心配し、解消したいと思う
いびきや無呼吸について、本人の78.3%が解消したいと考えているものの、対策を行ったことがない人は67.4%だった。
配偶者側では、睡眠中のいびきや無呼吸をみて「うるさい」と感じる人が38.1%であった一方、「心配になる」と感じる人は40.6%だった。特に、無呼吸がある場合には「心配になる」と回答した人が59.0%となった。
夫婦関係別にみると、「配偶者との関係がとても良い」人では「心配になる」が50.4%、「うるさい」が29.8%、「腹が立つ」が8.7%であったのに対し、「全く良くない」人では「心配になる」が7.1%、「うるさい」が46.9%、「腹が立つ」が34.5%となった。
また、配偶者のいびきや無呼吸を解消したいと考える人は75.0%に上り、その理由として「本人の健康が心配だから」と回答した人が72.5%を占めた。解消したい理由を夫婦関係別にみると、関係がとても良い人では「心配だから」が84.1%で、「うるさいのが嫌だから」が20.7%であったのに対し、全く良くない人では「心配だから」が32.6%、「うるさいのが嫌だから」が67.4%であった。
軽く考えがちな本人と、本人の健康が心配な配偶者
調査では、いびきや睡眠中の無呼吸について、病院に行くほどのことではないと考え、医療機関で診てもらっていない人が多いことが明らかになった。
本人側では、いびきや睡眠中の無呼吸に関して医療機関で診てもらったことがある人は12.8%にとどまり、検討もしていない理由として多かったのは「病院に行くほどのことではないと思うから」で57.7%だった。睡眠中の無呼吸がある人でも、医療機関で診てもらったことがある人は29.9%にとどまり、検討していない理由として「病院に行くほどのことではないと思うから」と回答した人が39.8%となった。
一方、配偶者側では、いびきや睡眠中の無呼吸について配偶者が医療機関で診てもらったことがない人のうち、診てもらってほしいと思っている人が39.2%となり、その理由は「本人の健康が心配だから」が85.6%、「自身が安眠したいから」が31.0%。特に、睡眠中の無呼吸がある場合に限ると、配偶者が医療機関で診てもらってほしいと思っている人は63.7%に上った。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時に無呼吸の状態になる場合には睡眠時無呼吸症候群(以下「SAS」)の可能性がある。SASは、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気で、10秒以上の呼吸の停止が一晩(7時間)に30回以上、または睡眠1時間あたり5回以上あればSASと診断される。
原因の多くは舌や首まわりの脂肪沈着や扁桃肥大などによって空気の通り道が狭くなることや、脳から呼吸指令が出なくなるといったことが考えられる。寝ている間の無呼吸は、睡眠の質を悪化させる原因になる。深い睡眠を得られないことが、結果として「昼間眠くなる」「寝たつもりでも寝た気がしない」といった症状として現れたり、心臓病や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが高まる恐れがある。
また、SASが関与する死傷事故も後を絶たない。SASの潜在患者は940万人と推計される中で、SAS治療で最も普及している治療法であっても、それを受けている人は2024年3月時点で約88万人であり、現在も自分がSASであることに気づかず、適切な検査や治療に至っていない人は多い状況である。





















