ウェザーニューズは1月14日、「第三回花粉飛散予想」を発表した。
西・東日本では概ね平年並、北日本ではやや遅くなる予想
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始める。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右する。
昨年12月は低気圧や前線が次々と日本付近を通過し、冬型の気圧配置が長続きしなかった。低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込み、12月の平均気温は平年を上回ったところが多くなった。このため、休眠打破のタイミングは当初の予想よりもやや遅くなると考えられる。周期的な寒気の南下によって1月の気温は平年並か平年を下回り、休眠打破に至る見通し。2月前半は北日本を中心に寒気の影響が残るものの、徐々に暖気が流れ込むようになり、気温が上がったタイミングでスギ花粉の飛散が始まるとみている。2026年春の花粉の飛散開始時期は西・東日本では概ね平年並、北日本では平年よりやや遅くなる予想だ。
2月上旬には九州北部や静岡、関東南部でスギ花粉の飛散が始まり、2月中旬には西日本と東日本の広範囲で飛散が開始する。その後、飛散エリアは次第に北上する。3月上旬にかけて東北北部日本海側の各地でも飛散が始まるとみている。北海道のシラカバ花粉は4月中旬からの飛散と予想される。
スギ花粉は2月中旬から本格的に飛散
スギ花粉が本格的に飛散する時期は九州や東海、関東・山梨で2月中旬~3月中旬、中国・四国や近畿では2月下旬~3月中旬と予想される。北陸・長野や東北南部では3月上旬~下旬、東北北部では3月中旬~4月下旬になるとみられる。なお、スギ花粉の本格飛散開始は2月頃の天候に大きく左右され、晴れて暖かい日が続くと飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。3月中旬以降はスギ花粉の飛散が徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が多くなる。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州や中国・四国で3月中旬~4月中旬、近畿や関東・山梨で3月下旬~4月中旬、東海で3月下旬~4月下旬、北陸や東北南部で4月上旬~中旬とみている。ただ、北陸・長野や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みだ。
北海道のシラカバ花粉が本格飛散するのは、4月下旬~5月下旬の予想で、道南や道央ではゴールデンウィークと重なる見通し。
飛散量は全国的に平年を上回る予想
2026年春の花粉飛散量は東日本と北日本で2025年を上回る地域が多い一方、西日本では前年並か前年を下回る予想。2025年の飛散量が少なかった山梨や長野、北陸、東北北部、北海道では前年比で200%を超える地域が多く、秋田では600%を超えると予想される。東北北部や北海道では近年飛散量の変動が非常に大きく、2026年は飛散量がかなり多くなる可能性がある。一方、西日本では飛散量が前年並か前年を下回るエリアが多く、2025年に記録的な大量飛散となった九州北部では飛散量が半減するエリアもあるとみられる。全国平均では前年比で118%となる予想だ。
平年(2016~2025年の平均飛散量)比ではほぼ全国的に平年の飛散量を上回り、特に東北北部や北陸では150%を超えるエリアがある。全国平均では128%と予想される。
エリア別の2026年花粉飛散予想
北海道、シラカバ花粉は4月中旬より飛散開始
北海道では冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べると早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、道北や道東でも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみている。本格飛散は道南や道央で4月下旬~5月上旬、道東や道北では5月上旬~下旬で、以降は飛散量が少なくなる見込み。近年は飛散開始後、数日で本格的な飛散となる傾向があるため、4月に入った段階での対策が推奨される。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。また、2025年のシラカバ花粉の飛散量は前年、平年を大きく下回った。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込まれる。
2026年春のシラカバ花粉の飛散量は、前年比297%、平年比148%となる予想。前年に比べて飛散量が非常に多くなる予想なので十分な対策が必要とされる。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので注意が求められる。
東北北部、3月上旬よりスギ花粉の飛散開始
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月以降は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。2月前半までは強い寒気の影響を受けるものの、その後は3月にかけて気温が平年を上回る予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも遅く、3月上旬に花粉シーズンに入ると予想される。スギ花粉の本格的な飛散は3月中旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。4月下旬以降は飛散量が少なくなる見込みだ。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。また、2025年の花粉の飛散量は前年、平年を大きく下回った。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいる。
2026年春の花粉の飛散量は前年の368%、平年の149%となる予想で、過去10年の中でも上位に入る飛散量となる予想。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、万全な対策が必要とされる。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しない。
東北南部、花粉飛散量は前年比で約1.3倍の「表年」
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月以降は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。2月前半までは強い寒気の影響を受けるものの、その後は3月にかけて気温が平年を上回る予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも遅く、2月下旬から3月上旬にかけて花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は4月上旬から中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込み。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。また、2025年の花粉の飛散量は前年を下回った。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込まれる。
2026年春の花粉の飛散量は前年の126%、平年の121%となる予想。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、十分な対策が必要とされる。なお、東北南部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向だ。
関東・山梨、2月上旬~中旬に飛散開始
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。また2月の気温は平年を上回る予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並で、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込み。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。また、2025年の花粉の飛散量は概ね前年並、平年並だった。近年は飛散量の変動が小さく表年/裏年の傾向が比較的不明瞭だが、前年夏が花粉の雄花の生長に適した天候となったため、2026年の飛散量は前年、平年を上回ると見込んでいる。
2026年春の花粉の飛散量は前年の123%、平年の120%となる予想。特に、山梨では前年比で245%と花粉が多く飛散する可能性がある。また、晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、十分な対策が求められる。
北陸・長野、2月下旬より飛散開始
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月以降は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は徐々に平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並か平均よりやや遅く、2月下旬に花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込まれているが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は4月上旬から中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込み。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。また、2025年の花粉の飛散量は前年、平年を下回った県があった。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込まれる。
2026年春の花粉の飛散量は前年の197%、平年の152%となる予想だ。前年に比べて飛散量が非常に多くなる可能性があり、万全な対策が必要とされる。
東海、2月上旬~中旬に飛散開始
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は徐々に平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並か平均よりやや遅く、2月上旬から中旬に花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月下旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みだ。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。2025年の飛散量が前年を大きく上回った三重ではその反動で2026年の飛散量が減少する一方、2025年の飛散量が少なかった岐阜では2026年の飛散量が前年に比べて非常に多くなるとみている。
2026年春の花粉の飛散量は前年の130%、平年の132%となる予想。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、万全な対策が呼びかけられている。
近畿、前年夏の記録的猛暑が「裏年」傾向を凌駕
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は徐々に平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並で2月中旬に花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬以降と見込まれるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みだ。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。一方で2025年の飛散量は前年、平年を上回り、2026年は「裏年」傾向の年となる。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を凌駕するとみている。
2026年春の飛散量は前年の118%、平年の138%となる予想。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、対策が求められる。
中国・四国、2月中旬に飛散開始
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は徐々に平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並で2月中旬に花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬以降と見込んでいるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は3月中旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みだ。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。一方で2025年の飛散量は全域で前年を大きく上回り、平年と比べても多くなったエリアが多数あったため、2026年は「裏年」傾向の年となる。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を緩和または相殺するとみている。
2026年春の飛散量は前年の89%、平年の115%となる予想。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するため、万全な対策が求められる。なお、環境省のスギ雄花花芽調査において雄花花芽の量が当初の予想を下回る傾向があったため、予想飛散量の一部を前回発表(12月3日)から下方修正している。
九州、前年から減少も平年超えの飛散に注意
12月は冬型の気圧配置が長続きせず、平均気温が平年を上回った。1月は周期的に寒気が流れ込み、適度な休眠打破が発生すると予想される。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は南部を中心に平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね過去10年の平均並か平均よりやや遅く、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想される。
スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込まれるが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがある。ヒノキの本格飛散は3月中旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込み。
2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなった。日照時間も平年を大きく上回り、花粉の雄花の生長に適した天候となった。一方で2025年の飛散量は前年・平年を大きく上回り、特に福岡や佐賀では記録的な大量飛散となった。このため、2026年は前年より飛散量が少なくなる「裏年」傾向の年となる。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を緩和するとみている。
2026年春の飛散量は前年の65%、平年の119%となる予想だ。福岡や佐賀では前年比で飛散量がほぼ半減するが、他のエリアと同様に平年を上回る飛散量で万全の対策が欠かせない。











