パーダーボルンがオクパラの獲得を発表したが… [写真]=Getty Images

 ブンデスリーガ2部のパーダーボルンは2日、3部のヴァルトホーフ・マンハイムからドイツ人FWケネディ・オクパラが完全移籍で加入することを発表した。しかし、ヴァルトホーフ・マンハイムは「ケネディ・オクパラの移籍に関するパーダーボルンによる本日のプレスリリースを驚きをもって受け止めた」と公式声明を発表し、同選手の移籍を認めていない。

 2004年12月生まれのオクパラは、ヴァルトホーフ・マンハイムの下部組織で育ち、2023年9月に18歳でトップチームデビューを飾った。今シーズンはドリッテ・リーガ(3部)で18試合に出場し、7ゴール3アシストを記録している。

 そんなオクパラはパーダーボルンと長期契約を結び、トルコで行われているトレーニングキャンプに直行することが発表された。しかし、ヴァルトホーフ・マンハイムは「ケネディ・オクパラの移籍に関するパーダーボルンによる本日のプレスリリースを驚きをもって受け止めた」と声明を発表。「ケネディ・オクパラは、現在の契約を年末で解約し、本日の練習に参加しなかった。ヴァルトホーフ・マンハイムは、このような行為を容認することはできない。ケネディ・オクパラは、引き続きヴァルトホーフの選手だ」と予告なく一方的に契約を解除したオクパラの不義理を糾弾し、同選手の移籍を認めていないことを主張した。

 ヴァルトホーフ・マンハイムのゲルハルト・ツバーSD(スポーツディレクター)はドイツ誌『kicker』の取材に対し、「この移籍の発表は、私たちにとって驚きだ」とコメント。「今は、他の委員会がそれが合法かどうかを判断することになる。彼は、契約を解除できるという考えが何かあるのだろうと思う。基本的に私たちは、彼がまだ私たちの選手であると想定していた」と強調し、労働法の専門弁護士に相談する意向を明かした。

 ツバーSDはパーダーボルンとの移籍交渉について、「彼らは情報を収集し、この選手を獲得したいと考えていた。しかし、その話し合いはそれ以上進まなかった」と主張。一方で「彼の関係者は、彼が移籍してもいいと考えている。今は、それが本当かどうか見極める段階だ。もしそう(移籍可能)なら、私たちにはあまり打つ手がない」とも語った。労働裁判所で即時の契約解除が認められた場合、ヴァルトホーフ・マンハイムは選手だけでなく、55万ユーロ(約1億円)の移籍金も失うことになるかもしれないとドイツ誌『kicker』は伝えている。

 一方、オクパラ側の弁護士ホルスト・クレトケ氏は、「ヴァルトホーフ・マンハイムが契約上の義務を履行しなかったため、我々は契約を解除した」と『kicker』誌に対してコメント。「(契約には)何が、いつ、どのように行われるべきかが明確に規定されている。パーダーボルンが果たすべき義務も含め、全てが履行された」と、ヴァルトホーフ・マンハイムとオクパラの契約に移籍を認める条項が存在し、パーダーボルンの選手獲得プロセスは正当なものだと主張した。

 “ヴァルトホーフが協力せず、契約条件の履行を拒否した”ため、「警告を発した後、契約解除に踏み切った」とクレトケ氏は言葉を続ける。「彼らは単に、合意事項を履行しなかったのだ。それ以外の対応は不可能だ。我々の立場では、全てを完全に正しく処理した。パーダーボルン側も同様だ。したがって彼は現在、現地でチームのトレーニングに合流している」と語り、移籍の妥当性を強調した。

【動画】パーダーボルンはオクパラの加入を発表しているが…