フィットクリニックは2025年11月26日、ワクチンと併用可能なインフルエンザ予防薬がどのように活用されているのかを把握するため、予防薬を利用した人・またはその家族を対象にアンケートの結果を発表した。同調査は2025年11月11日~2025年11月13日、インフルエンザ予防薬の利用経験がある本人、またはその家族200人を対象にインターネットで実施した。
今回の調査では、インフルエンザ予防薬を利用した人のうち、ワクチンと併用していた人は約4割にのぼった。
服用者の内訳では子どもの利用が15%を占め、「自分×子ども×配偶者」という家庭全体で利用したケースも4.5%みられた。
これらの結果から、予防薬は“ワクチンの代わり”ではなく、「家族を守るために必要な場面で追加する選択肢」として浸透しつつあることがうかがえる。
予防薬を使ったきっかけとして最も多かったのは、「周囲でインフルエンザが流行した」という回答だった。 次いで、「自分の仕事や出張など、休めない予定があった」「自分や家族がインフルエンザに感染した」と続いた。
これらの回答から、予防薬は“体調を崩せない重要な予定の直前”や“家族の感染リスクが高まったとき” に選ばれやすい傾向がみられる。
また、医療現場でもインフルエンザの拡大を防ぐ目的で予防薬が使われることがあり、看護師の方からは「患者様の3割がインフルエンザになった際に、予防目的で薬が処方された」という声も寄せられた。
このことから、予防薬は医療従事者の間でも感染予防の選択肢として活用されていることがうかがえる。
インフルエンザ予防薬として利用した薬を尋ねたところ、最も多かったのは「タミフル(オセルタミビル)」 という結果となった。 タミフルは内服で完結するため、利便性が高く、予防投与として選ばれやすい傾向がある。
また、タミフルは処方実績が長く、予防投与としてのエビデンスが比較的豊富なことから、 医療機関でも扱われる機会が多い薬剤。 そのため、家族内感染や周囲の流行といった場面で、“まず選ばれやすい予防薬”として利用されている実態が読み取れる。
使用前に感じた不安として最も多かったのは「副作用が心配だった」(64.0%) という回答だった。次いで、「効果があるのか不安だった」「費用が気になった」と続き、利用前には一定の心理的ハードルが存在していることがわかった。
一方で、実際に使用した後の印象を自由回答で聞いたところ、「家族全員感染しなかった」「子どもたちのインフルが私にはうつらなかった」 という声が多く寄せられた。 この結果から、事前には不安を抱えつつも、使用後は肯定的な評価に変わる人が多い傾向がうかがえる。
インフルエンザに感染した経験がある人に、どんな対策をしておけば良かったと思うか尋ねたところ、「手洗い・うがいの徹底」や「予防ワクチンの接種」「マスクや換気などへの意識」などの基本的な対策が多く挙がった。
この結果から、予防薬の使用にかかわらず、基本的な感染対策の重要性を再認識した人が多いことが読み取れる。
予防薬の入手方法については、対面診療が最も多い結果となった。 一方で、オンライン診療で入手した人も一部おり、忙しい時期や受験・仕事前など、通院が難しい状況での選択肢として利用されている様子も見られた。
今回の結果から、予防薬の入手方法は対面診療が中心でありながら、状況に応じてオンライン診療など複数の手段を使い分ける人もいることがわかる。
今後また予防薬を使いたいかについては、多くの人が 「また使いたい」 と回答した。
さらに、一定数の人が 「知人にも勧めたい」 と答えており、予防薬に対する満足度や安心感の高さが示されている。 これらの結果から、予防薬は「一時的な選択」ではなく、必要な場面では再び利用したいと考える実用的な予防手段として受け入れられていることがわかる。











