(左から)横浜DeNAベイスターズの三嶋一輝、読売ジャイアンツの高橋礼、福岡ソフトバンクホークスの又吉克樹(写真:産経新聞社)

 入れ替わりの激しいプロ野球の世界では、毎年のように数多くの選手が球界を去ることとなる。特に今オフは、実績十分の選手が続々と戦力外通告を受け、所属球団を退団することが決定している。そこで今回は、2025年オフにチームの戦力構想外となった大物投手を紹介したい。

又吉克樹

[caption id="attachment_231448" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの又吉克樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/76kg

・生年月日:1990年11月4日

・経歴:西原高 - 環太平洋大 - 四国・香川

・ドラフト:2013年ドラフト2位(中日)

 

 歴代6位の通算173ホールドを記録している又吉克樹。FA加入4年目の今季は、プロ入り後初めて一軍登板なしに終わり、来季の戦力構想外となった。

 

 香川オリーブガイナーズから2013年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーからブルペンの一角を担い、3年連続で60試合登板をクリアした。

 

 

 その後は苦しんだシーズンもあったが、2021年には66試合登板、3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1.28の好成績を残した。

 

 同年オフに国内FA権を行使し、福岡ソフトバンクホークスへの移籍を決断。

 

 移籍初年度は、故障の影響を受けて31試合の登板となったが、3勝3敗14ホールド、防御率2.10と優秀な数字を記録。昨季は40試合登板、1勝1敗6ホールド、防御率3.54の数字を残した。

 

 しかし今季は、激しい競争に敗れて開幕二軍スタートに。ファームで先発に転向するなど、試行錯誤を続けたが、一軍登板がないまま、シーズン終了。

 

 オフには来季の戦力構想外が言い渡され、他球団で現役続行を目指すことになった。

平井克典

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/90kg

・生年月日:1991年12月20日

・経歴:飛龍高 - 愛知産業大 - ホンダ鈴鹿

・ドラフト:2016年ドラフト5位(西武)

 

 2019年にはパ・リーグ歴代最多となる81試合に登板するなど、チームのブルペンを支えてきた平井克典。しかし、今季は一軍登板を果たせず、来季の戦力構想から外れることになった。

 

 ホンダ鈴鹿から2016年ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーから一軍に定着し、42試合登板、2勝4ホールド、防御率2.40をマークした。

 

 

 さらに、2019年には81試合に登板し、5勝4敗36ホールド、防御率3.50とフル回転の活躍を見せた。

 

 一時は先発に回ったが、リリーフに専念した2023年は、54試合の登板で4勝3敗28ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。

 

 しかし、昨季は13試合の一軍登板にとどまると、プロ9年目の今季は、まさかの一軍登板なし。戦力外通告を受け、他球団で現役続行を目指すことになった。

 

 ファームでは42試合登板、5勝2敗、防御率2.25、奪三振率8.12と結果を残しており、一軍の戦力になり得ると考える球団もありそうだ。

水上由伸

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/79kg

・生年月日:1998年7月13日

・経歴:帝京三高 – 四国学院大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト5位(西武)

 

 2022年には新人王と最優秀中継ぎ投手に輝いた水上由伸。しかし、今季はわずか5試合の一軍登板にとどまり、戦力外通告を言い渡された。

 

 帝京三高、四国学院大を経て、2020年育成選手ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーから支配下契約を掴み、リリーフとして29試合登板、防御率2.33をマークした。

 

 

 さらに翌2022年は、チームのセットアッパーに定着。最終的に60試合の登板で35ホールドポイント(4勝31ホールド)、防御率1.77と圧巻の数字を残して新人王、さらには最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞した。

 

 しかし2023年は、右肩のコンディション不良の影響もあって登板数が激減。さらに昨季は、29試合登板で防御率5.28と精彩を欠く結果となった。

 

 再起を図る今季だったが、ファームでは27試合登板、防御率1.26、奪三振率9.42の好成績を残したが、一軍ではわずか5試合の登板に。ブルペン陣に割って入ることはできず、オフに戦力構想外となった。

 

 タイトル獲得からわずか3年で戦力外となった水上だが、現時点で27歳と衰える年齢ではない。二軍では結果を残していただけに、他球団が獲得に動く可能性も大いにありそうだ。

高橋礼

[caption id="attachment_235545" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの高橋礼(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1995年11月2日

・経歴:専大松戸高 - 専修大

・ドラフト:2017年ドラフト2位(ソフトバンク)

 

 球界でも希少なアンダースローで活躍し、2019年には新人王を受賞した高橋礼。今季は一軍登板なしに終わり、戦力外通告を受けた。

 

 専修大から2017年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。プロ2年目の2019年に先発ローテーションに定着し、23試合(143回)を投げ、12勝6敗、防御率3.34の活躍で新人王に輝いた。

 

 

 翌2020年は中継ぎに回り、52試合登板、4勝2敗23ホールド、防御率2.65とフル回転。先発、中継ぎの両軸で大きな貢献を示した。

 

 しかし、2021年以降は制球難に苦しみ、大きく低迷。2023年は5試合の登板にとどまり、同年オフに読売ジャイアンツにトレード移籍となった。

 

 昨季は開幕ローテーションを勝ち取るなど、復活の兆しを見せていたが、5月以降は思うような結果を残せず。最終的に11試合の登板にとどまり、2勝2敗、防御率3.66の数字に終わった。

 

 さらに今季は、開幕からファーム暮らしが続き、一軍登板がないままシーズン終了。オフに戦力外通告を言い渡された。

武田翔太

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1993年4月3日

・経歴:宮崎日大高

・ドラフト:2011年ドラフト1位(ソフトバンク)

 

 2015年から2年連続2桁勝利を挙げるなど、先発陣を牽引していた武田翔太。しかし、右肘の手術もあって一軍マウンドから遠ざかっており、来季の戦力構想から外れる結果となった。

 

 宮崎日大高から2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすと、11試合の登板で8勝1敗、防御率1.07と高卒新人離れした成績を収めた。

 

 

 高卒4年目の2015年には、自身初の2桁13勝をマーク。翌2016年には27試合(183回)を投げ、14勝8敗、防御率2.95と先発の柱を担った。

 

 だが、その後は不調や故障が重なり、成績が急降下。2023年は救援を中心に29試合に登板したが、1勝2敗2ホールド、防御率3.91の数字となった。

 

 さらに、翌2024年4月に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施。今年6月に実戦復帰したが、二軍では6試合の登板で1勝2敗、防御率4.43にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。他

 

 過去2年間は一軍のマウンドから遠ざかっているが、先発投手としての実績は十分。球団から獲得オファーはあるのか、去就が注目される。

三嶋一輝

[caption id="attachment_232898" align="aligncenter" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの三嶋一輝(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投両打

・身長/体重:175cm/80kg

・生年月日:1990年5月7日

・経歴:福岡工 - 法政大

・ドラフト:2012年ドラフト2位(DeNA)

 

 一時は守護神を担うなど、印象的な活躍を見せた三嶋一輝。だが、2022年以降は故障もあって苦しいシーズンを過ごし、来季の戦力構想から外れた。

 

 法政大から2012年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーは主に先発として6勝を挙げると、プロ2年目には開幕投手に抜擢された。

 

 

 2018年にリリーフへ転向すると、翌2019年には自己最多の71試合に登板し、5勝4敗23ホールド、防御率4.33をマーク。

 

 2021年には成績不振の山﨑康晃に代わってクローザーを務め、23セーブを記録した。

 

 しかし、2022年に国指定の難病である黄色靭帯骨化症を発症。翌2023年に一軍復帰したが、昨季は7試合と登板機会を減らした。

 

 35歳を迎えた今季は、6試合の一軍登板で防御率10.80と振るわず、オフに戦力外通告を受けた。

 

 一方で、二軍では31試合登板、防御率2.43と安定したパフォーマンスを発揮している。他球団で現役続行となるか、動向に注目が集まる。

 

 

【了】