読売ジャイアンツの西舘勇陽(左)と中日ドラゴンズの根尾昂(写真:産経新聞社)

 「2025年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、10月23日に行われる。すでに広島東洋カープが創価大・立石正広内野手の1位指名を公言。例年、事前に1位指名を明言する球団も少なくなく、他球団への牽制など、様々な意図がある。ここでは指名を公言し、交渉権獲得となった選手を紹介したい。

根尾昂

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/85kg

・生年月日:2000年4月19日

・経歴:大阪桐蔭高

・ドラフト:2018年ドラフト1位(中日)

 

 2018年ドラフト会議で最多4球団から1位指名を受けた根尾昂。同年12球団最速で公言した中日ドラゴンズが、交渉権を獲得した。

 

 大阪桐蔭高では投手兼遊撃手と投打の中心を担い、甲子園春夏連覇の原動力となった根尾。ドラフト前には中日、東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツが1位指名を公言した。

 

 

 迎えたドラフト会議では、前述の3球団に加えて北海道日本ハムファイターズも1位指名し、4球団が競合。抽選の末、中日が交渉権を引き当てた。

 

 内野手としてプロのキャリアをスタートさせたが、高卒4年目の2022年に投手へ転向。同年は救援を中心に25試合に登板し、1ホールド、防御率3.41を記録した。

 

 しかし、その後は先発転向を目指すも、なかなか一軍に定着できず。投手転向4年目の今季はわずか4試合の一軍登板に終わった。

 

 ファームでは42試合の登板で3勝3敗、防御率2.68をまずまずの成績を収めているだけに、来季は一軍定着が求められる。

風間球打

・投打:右投左打

・身長/体重:184cm/96kg

・生年月日:2003年10月11日

・経歴:ノースアジア大明桜高

・ドラフト:2021年ドラフト1位(ソフトバンク)

 

 高校時代に最速157キロをマークするなど、抜群のポテンシャルを誇った風間球打。しかし、プロ入り後は度重なる故障に泣かされ、わずか4年で2度の戦力外を経験した。

 

 ノースアジア大明桜高では2年秋からエースとなり、3年夏の秋田県大会で最速157キロを計測。同夏は甲子園出場を果たし、初戦で完投勝利を記録した。

 

 

 小園健太、森木大智と合わせて“高校BIG3”と称され、ドラフト前には福岡ソフトバンクホークスが1位指名を公言。結果的に単独指名となり、ソフトバンクへの入団が決まった。

 

 だが、プロ入り後は故障に苦しんだ。高卒2年目の2023年には、腰椎分離症を発症。翌2024年にようやく二軍デビューを果たしたが、6試合の登板で防御率5.40に終わった。

 

 同年オフには無念の戦力外通告を言い渡され、育成契約に移行。

 

 今季は三軍・四軍戦で12試合に登板したが、防御率4.61と振るわず。2年連続で戦力構想外となった。

西舘勇陽

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/79kg

・生年月日:2002年3月11日

・経歴:花巻東高 - 中央大

・ドラフト:2023年ドラフト1位(巨人)

 

 東都リーグで世代を代表する投手の1人として注目を集めていた西舘勇陽。2023年ドラフト会議では2球団が競合し、事前に指名を公表していた読売ジャイアンツがくじを引き当てた。

 

 中央大では、3年時に最速155キロを計測。本格派右腕として台頭し、ドラフト1位候補に名乗りを上げた。

 

 

 迎えた2023年ドラフト会議では、巨人と北海道日本ハムファイターズが1位指名。競合の末、大学の先輩である巨人・阿部慎之助監督が当たりくじを引いた。

 

 ルーキーイヤーはリリーフで開幕一軍入りすると、デビューから10試合連続ホールドを記録。

 

 夏場以降は先発調整もあり、登板機会が限られたが、最終的に28試合登板、1勝3敗20ホールド、防御率3.82と及第点の数字を残した。

 

 プロ2年目の今季は、先発・中継ぎの両軸で15試合登板(7先発)、2勝3敗1ホールド、防御率4.22の成績。来季は役割を確立させ、飛躍のシーズンとしたいところだ。

森下暢仁

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/81kg

・生年月日:1997年8月25日

・経歴:大分商 - 明治大

・ドラフト:2019年ドラフト1位(広島)

 

 2019年ドラフト会議で、広島東洋カープから単独指名を受けた森下暢仁。競合必至と目されていた中、公言が功を奏し、見事な一本釣りとなった。

 

 大分商時代から高校日本代表入りするなど、世代屈指の投手として注目を集めた森下。明治大では1年春からリーグ戦に登板し、2年時には大学日本代表に選出された。

 

 

 大学No.1投手と高い評価を受け、競合指名が予想される中、広島が早々に1位指名を公言した。

 

 同年のドラフト会議では、佐々木朗希(現:ドジャース)、奥川恭伸(現:ヤクルト)、石川昂弥(現:中日)と高校生に指名が集中し、一本釣りに成功。

 

 ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着すると、18試合(122回2/3)を投げ、10勝3敗、防御率1.91をマークし、新人王に輝いた。

 

 その後も先発ローテーションの中核を担い、2022年には2桁10勝を挙げてゴールデングラブ賞を獲得。

 

 プロ6年目の今季は、6勝14敗と大きく負け越したが、防御率2.48と安定感を発揮。来季はもう一段上の投球を見せ、絶対的エースへの成長が期待される。

藤浪晋太郎

・投打:右投右打

・身長/体重:197cm/98kg

・生年月日:1994年4月12日

・経歴:大阪桐蔭高

・ドラフト:2012年ドラフト1位(阪神)

 

 大阪桐蔭高で春夏連覇を成し遂げるなど、聖地を沸かせた藤浪晋太郎。2012年ドラフト会議では4球団が競合し、1位指名を公表していた阪神タイガースがくじを引き当てた。

 

 大阪桐蔭高では、3年時に甲子園春夏連覇を達成。“浪速のダルビッシュ”と称されるなど、大きな注目を集めた。

 

 

 迎えたドラフト会議では、阪神に加えて東京ヤクルトスワローズ、オリックス・バファローズ、千葉ロッテマリーンズの4球団が競合。くじ引きの末、阪神への入団が決まった。

 

 ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着し、24試合(137回2/3)を投げ、10勝6敗、防御率2.75と高卒新人らしからぬ成績をマーク。

 

 高卒3年目の2015年には自己最多の14勝を挙げ、最多奪三振(221個)のタイトルを手にした。

 

 しかし、その後は制球難に陥り、苦しいシーズンが続いた。そんな中、2022年オフにポスティングシステムを行使し、メジャーリーグに挑戦した。

 

 約3年間プレーした後、今季途中から横浜DeNAベイスターズに加入。来季は完全復活を目指すシーズンとなる。

武内夏暉

・投打:左投左打

・身長/体重:187cm/96kg

・生年月日:2001年7月21日

・経歴:八幡南高 - 国学院大

・ドラフト:2023年ドラフト1位(西武)

 

 2023年ドラフト会議で3球団から1位指名を受けた武内夏暉。くじを引き当てたのは、最初に1位指名を公言した埼玉西武ライオンズであった。

 

 国学院大では、2年秋にリーグ戦デビュー。3年秋には7試合の登板で4勝0敗、防御率0.68をマークし、全国大会でも好投を見せた。

 

 

 4年時には大学日本代表に選出されるなど、世代屈指の投手として注目を集め、ドラフト1位候補に浮上。

 

 ドラフト前には西武と福岡ソフトバンクホークスが1位指名を公表した。さらにドラフト当日は東京ヤクルトスワローズも1位指名し、最終的に3球団が競合。くじ引きの末、西武が交渉権を獲得した。

 

 ルーキーイヤーから即戦力の期待に応えた武内。同年は21試合(145回1/3)を投げ、10勝6敗、防御率2.17の活躍で新人王に輝いた。

 

 しかしプロ2年目の今季は、左肘のコンディション不良で出遅れ、12試合の登板で4勝5敗、防御率5.26と不本意な結果に終わった。来季の巻き返しが期待される。

 

 

【了】