[連載]SUPER FILM presents|F1 Rd.15 Dutch GP

「美しく儚い」を作画テーマとするRyoma Kashiwagi | SUPER FILM が切り取るモータースポーツの一瞬を、連載でお届けする。

29 - 31 Aug 2025

Circuit Zandvoort - Zandvoort

Circuit length : 4.259 km / 72 Laps

Race distance : 306.587 km

Lap record : Lewis Hamilton / 2021

北海の沿岸にあるザントフォールト。8月の終わりのヨーロッパは少し肌寒くもある。

金曜のFP1から予選まで多少の雨はパラつくもののF1のセッションには殆ど影響がない状態で決勝の朝を迎える。

スタートでフロントロウ2台のマクラーレンに割って入った地元レッドブルのマックス・フェルスタッペンはターン2の進入でバランスを崩し、摺鉢状のターン3フーゲンホルツのライン取りを大きく失敗する。しかしながらランド・ノリスも煽りを受けてスピードが乗らないままバンクを駆け上がることとなった。両者の順位は変わらず。オープニングラップのこの名物コーナーで競り合いを見せたのはフェラーリのシャルル・ルクレールとメルセデスのジョージ・ラッセルだけであった。またターン11-12ハンスエルンストではFPでスライドするマシンも多数見られたが、決勝では乱れるレーサーは存在しない。15周目前後から最終コーナー付近で多少雨を感じるもののレースには全く影響のないレベル。

23周目、フェラーリのルイス・ハミルトンがターン3でクラッシュ。7位を走行中のことで、原因は判然としないがテールが流れたためだと言う。イエローからセーフティーカー導入に至り、このタイミングを図り24周目には上位勢を皮切りに最初のタイヤ交換が始まる。全車がハードをチョイスする中でフェルスタッペンだけがミディアムで走る。リーダーは依然オスカー・ピアストリのままだ。

セーフティーカー明け、レーシングブルズのアイザック・ハジャーを抜きあげたラッセルにルクレールが迫ってくる。コース上のデブリ排除のためのVSCから再びグリーン、この周のターン11でルクレールが仕掛ける。イン側のグラベルに片足を入れるプッシュだったが、これには審議が入った。またメルセデスの僚友キミ・アントネッリはウィリアムズのアレックス・アルボンをパスし、ラッセルの背後に迫ってきた。そしてチームの指示でアントネッリが6位に浮上する。

52周目アントネッリがソフトタイヤで最終スティントに。翌周回、ルクレールもソフトで残りの19周に備える。フェラーリの復帰したポジションはメルセデスの新人の前だった。タイヤの温まっていないルクレールにアントネッリがターン3で仕掛ける。しかしこれは少し強引なラインだったかもしれない。アントネッリの右フロントタイヤとルクレールの左リヤタイヤが接触し、両者は姿勢を崩す。アウト側にいたルクレールはそのままウォールに激突。この日、フェラーリは同じコーナーで2台のマシンを失うこととなった。ここで再度セーフティーカーがコースに入った。

1位と2位を固めるマクラーレンには次の再スタートもさほど問題ではなかった。しかしここ数戦、運を味方につけているのはピアストリの方だった。レースも残すところ7周を切ったところで2位のノリスのマシンから白煙が上がる。チャンピオンシップを争う上でリタイア0ポイントという大きな痛手を負う事となった。

優勝はピアストリ、2位フェルスタッペン、そして3位表彰台にはF1参戦12戦目のルーキー、ハジャーが立つことに。

<Starting Grid>

<Result>

a Ryoma Kashiwagi film | 2025

RED KOMODO X | LEICA Apo-Summicron M50mm, Elmarit M90mm

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