「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、【電通】でマーケティングやブランディング、事業開発など幅広い領域で企業の成長を支援する結城さんにインタビュー。
・企業の持続的な成長を示す「ビジネスグロース」において、戦略策定~企画の実施、その先のPDCAサイクル構築までを一気通貫して伴走する仕事を担当。
・電通入社後は念願のマーケティング局に配属されたもののイメージとのギャップに悩んだ時期を乗り越えた経験も。
・現在は若者を研究対象とする部署横断のラボ「電通若者研究部(ワカモン)」で活動も行っている。
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エントリーシートで工夫した点▼

――自己紹介をお願いします。
電通のマーケティング局に所属しております、結城拓也と申します。電通に入社して現在4年目になります。大学時代は体育会のバドミントン部に所属しており、プレイヤーでもありましたが主務というポジションで部の運営全般を責任者として担っていました。
――まずは学生時代について、詳しく教えてください。
入学後すぐにバドミントン部に入部し、練習漬けの日々を送っていましたね。 そのため大学1、2年生の頃は就職活動とは距離の遠い生活を送っていました。就活に時間をさけていなかったことに焦りつつも「とはいえ練習を頑張ろう」という思いで過ごしたのが最初の2年間です。
大学3年生の時にコロナ禍に入り練習が一斉に中止になって時間ができたため、そこでようやく「就活に取り組もう」と重い腰を上げました。 そこからは社員訪問などを積極的に行い、部活動とうまく両立させながら頑張りました。
――社員訪問する際に、こだわっていたことはありますか?
部活のOB・OGだけではなく、さまざまな方に社員訪問をしていました。自分の中にバイアスをかけたくなかったんです。大学の繋がりや同じ部活の先輩など、ある程度自分と境遇が似ている人の話はもちろん聞いていました。ですが、その考えだけに偏るのは自分としてすごく怖かったので、意図的に部活をやっていない人の話などを積極的に聞きに行くようにしていました。
――そのように考えられたのは、ご自身の経験からでしょうか。
そうですね。主務を務めていた関係で普段から多くのOB・OGの方々と話す機会がありました。そもそも同じ部活の中でもプレイヤー、マネージャー、そして私のような主務では立場が違うだけで話す内容がこれほど違う。であれば「部活という枠の外に出ればもっと全く違う話が聞けるのだろうな」という期待も込めて一歩踏み出してみると、やはり全然違うレイヤーで話をしてくださる方が多く、それはすごく刺激的で良かったなと思います。
――3年生の後半に「就活が手につかなかった」という状況から、内々定を得るに至った要因や工夫されていたことがあれば教えてください。
その時期はまさに主務の仕事がすごく忙しくなり、まったく就活に手がつけられない状況でした。そこで、勇気を持ってやるべきことを絞り「やらないこと」を決める、という対処法をとりました。
具体的には、社員訪問を中心とした就活スタイルを貫くことにシフトしました。理由としては、就職活動は結局、面接で社会人の方と対話を重ねて進んでいくものですが、そもそも社会人と会話する上での土台が自分には足りていないと感じたからです。面接で、「お互いが心地よく会話のキャッチボールができること」が難しいけれど一番重要だと思い、社員訪問を繰り返しました。
社員訪問は企業の話を聞けば企業研究になりますし、そこで「社員訪問をやり続ける」と決め、就活の進め方を切り替えたことで状況を持ち直すことができました。
――バドミントン部での経験が今の仕事に役立っていると感じることがあれば教えてください。
当時は部にマネージャーがいなかったので、部の運営全般を担っていました。部活動には監督、コーチ、部員、OB・OG、大学の事務室の方など、本当にさまざまな立場の人が関わるため「泥臭く調整しながらも、なんとか前に進めなければならない」という4年間でした。その経験は今にすごく生きていると感じます。
また、そもそも体育会での活動を4年間やりきったことや、バドミントン自体を10年間続けてきた経験から「一つのことを一定期間やり続けたからこそ初めて見える景色がある」という成功体験を持つことができました。今は社会人4年目ですがモチベーションが下がったときに踏ん張るためのベースは、部活動での経験が作ってくれたと感じています。
――逆に、当時は至らなかった部分が社会人になって成長し、できるようになったと感じることはありますか。
当時、指導する立場の監督やコーチと、活動する部員との間には常にすれ違いがありました。私はあくまでプレイヤー側にいたので、プレイヤーとしての視点やコーチへの意見などかなり主観を交えて調整をしていました。
一方、今の仕事では、もちろん自分の主観も大切ですが、それをどこまでメタ(客観的)な視点で俯瞰し調整に生かせるかという視点が求められます。最終的に主観を持ってぐっと入り込む場面もありますが、その使い分けを意図的にやらないと物事がうまく進まないことが多いので、そこは学生時代との大きな違いであり成長した部分かなと思います。
ーー就活の際にほかに受けていた企業を教えていただけますか。
「マーケティングをやりたい」という軸で就活をしていたので、メーカーのマーケティング職やデジタルマーケティングの会社などを中心に受けていました。
――マーケティングに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
大学で商学部にいてマーケティングの授業を取っていたこともありますが、もとを辿ると幼少期の人をじっと観察する癖が思い当たります。子どもの頃は母に「あまり人のことを見るな」とよく怒られていたのですが、ぼーっと人を見ては「なぜこの人はこういうことをしているんだろう」と意味もなく考えているような子でした。
就活の自己分析でその癖を振り返ったときに「人はなぜこういう行動をするのだろう」と考えることが好きなのだと気づきました。大学で行動経済学や心理学、ゲーム理論などを履修したこととも繋がり、人を考え抜くことが仕事になるならこんなに幸せなことはないと思い、マーケティングという軸が定まりました。
――入社の決め手を教えてください。
1つは、「ここなら、何者にでもなれそうだ」という予感がしたことです。就職活動の短い期間で「将来これがやりたい」「こうなりたい」というのを100%明確にはできなかった、というのが正直なところでした。 その中で、電通で働く方の話を聞いていると、良い意味で、社員の数だけやっていることがあることを知りました。社員の人柄やタイプもまったく一括りにできない感じで、全員が違うスタイルで仕事をしているのが印象的でした。「一旦ここに入社すれば、何者かにはなれそうだ」という予感が、まず大きな決め手でした。
そして最終的な決め手は、面接です。自分の外面の話というよりは「なぜ、それをしたいの?」「なぜ、そうしたの?」と、内面を深く掘り下げられた感覚がありました。良くも悪くも自分をすべてさらけ出したと思いましたし、面接の時間があっという間に過ぎてしまったと感じた唯一の企業でした。その感覚が自分がここで働くイメージを加速させ「ここに行こう」という最後の決め手になりました。
――社会人1年目から現在にかけてどのような経験をされてきましたか。
私は初期配属からマーケティング局におり、現在4年目になります。3年目くらいまでは「なんでもやる」という気持ちで、さまざまな領域の仕事に手をつけるようにしていました。 ただ、いろいろやりすぎた結果、自分の強みや好きなことは何か、わからなくなる期間がありました。そんな中、「電通若者研究部(ワカモン)」という社内の横断組織に加入したことをきっかけに、少しずつ「ここが得意分野だ」というものが見えるようになり、今に至ります。徐々に自分のキャリアをコントロールできてきている感覚ですね。
――現在のお仕事について、今一番メインでされている業務を教えていただけますか。
本当にいろいろやっているので一言で言うのは難しいですが「誰に、どんなメッセージを、どんな体験を通して届け、どんな気持ちになってもらうか」を日々さまざまな側面から思考し続けています。 いわゆる広告を使ったコミュニケーション戦略を考えることもありますし、商品やサービスに直接関わらない企業のブランディング支援もします。また「明確な課題がわからないので、なんとかしてください」といった非常にフラットなお題をいただくこともあり、そうした日々のお悩みに伴走しています。
――部署横断型のラボ「ワカモン」では、どういった活動をされているのでしょうか。
高校生から大学生くらいまでを「若者」と定義し、研究している社内横断組織です。マーケティング、クリエイティブ、ビジネスプロデュースなどさまざまな部署の人間が所属しています。
若い世代への調査やフィールドワークなどで生の声を直に受け、今の価値観を私自身もアップデートしながら、企業の課題解決に繋げる道を日々模索しています。
――一番やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか。
高校生や大学生と接する中で直に聞いている彼らの声を、自分のマーケティング業務で「代弁」できたときですね。今の若者の声はSNSによって個々人の声がバラバラに溢れているからこそ、上の世代や社会にはなかなか届きにくい。だからこそ、その声を届けたり若者のパワーを課題解決に接続できたと感じたりする瞬間は、本当にやりがいを感じますし嬉しいです。
――グラフでは3年目あたりで「案件の量と質のバランスの取り方が分からなくなった」とのことですが、どのようにしてバランスを取れるようになったのでしょうか。
それまでは、1つひとつの案件を点としてこなしていく感覚でした。ですが、この時期から「一つの接点から仕事を拡張していく」というスタンスに変えました。例えば、「また一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるように頑張る。そうすると、その方がまた次の仕事に自分を呼んでくれる。そうした一点からの仕事のサイクルが回り始めたことで、徐々にバランスが取れてきた実感があります。
それを意識し実践し始めたことで、自分のバランスが整っていった感覚です。
――最後に大学生へメッセージをお願いします。
今しかできないことをやってほしいです。社員訪問1つをとっても、大学生の皆さんから「話を聞きたい」と言われて嫌がる社会人は一人もいないと言っていいくらい嬉しいことです。そしてそれは社会人になるとなかなかできないことだからこそ、大学生の特権だと思ってどんどんやってほしいですね。
就活に限らず、私は部活に4年間没頭して心の底から良かったと思っていますし、それも社会人では絶対にできない経験でした。旅行に行くもよし、サークルを頑張るもよし、ゼミを頑張るもよし。何か、今しかできないことに100%の力を注いでほしいなと思います。
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取材:伊藤 さくら(ガクラボメンバー)
文:田中 妃音(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:電通
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