7月26~27日、東京都江東区の豊洲公園に、酵母由来の非動物性ミルク「LIKE MILK(ライクミルク)」のキッチンカーが出店された。乳アレルギーへの対応だけでなく、食の多様性にも挑むアサヒグループジャパンの新たな試みだ。その新感覚の味わいとは?

  • 豊洲公園で出店された「LIKE MILK(ライクミルク)」のキッチンカー

アレルギー特定原料等不使用の新しいミルク「LIKE MILK」

「LIKE MILK」は、アサヒグループジャパンの新規事業開発組織「FCH (Future Creation Headquarters)」から誕生した、酵母由来の非動物性ミルクだ。

  • 酵母から生まれた非動物性ミルク「LIKE MILK」

酵母を原料とすることで、アレルギー特定原料等(28品目)不使用を実現した飲料であり、乳アレルギーを持つ方も安心して飲用可能。さらに牛乳と同程度の栄養成分を含みながらも、脂質は少なくコレステロールはゼロ、カルシウムや食物繊維、亜鉛は牛乳以上に含んでいる。それでいて、牛乳と同じように調理に使えることが大きな特徴だ。

  • アレルギー対応に加え、栄養成分が豊富なことも「LIKE MILK」の特徴

4月16日から6月15日にはMakuakeでクラウドファンディングが行われ、アレルギーをお持ちの家庭を中心に、話題を集めた。7月23日からはAmazon.co.jpで数量限定販売も行われ、瞬く間に完売している。

現在はまだ販路が限られているが、アサヒグループジャパンは2026年の一般販売を目指して展開を続けている。豊洲公園でのキッチンカーの出店もその一環と言えるだろう。

休日の豊洲公園にキッチンカーを出店

休日の豊洲公園という場所柄もあり、キッチンカーにはファミリー層や若い男女、そして年配の方々まで、さまざまな年齢層の方が足を止めていた。また“乳糖を使っていないミルク”に興味を引かれた海外の方も少なくなかった。

  • 酷暑にもかかわらず、キッチンカーにはさまざまな方が訪れた

試飲されたみなさんは、「あっさりしている」「薄めの豆乳みたいな感じで、そういうものだと思えば違和感がない」「牛乳みたいな生臭さみたいなものもなければ、豆乳みたいな物足りなさもなく、ちょうど良いバランス」「豆乳に近いのか、アーモンドミルクに近いのか難しい」と、その味わいについてコメント。

また、「コーヒーに合わせやすい」「単体では購入しにくい」「脂質が低いので、豆乳のように味のバリエーションがあれば選びたい」といった意見もあり、そのまま飲むよりもなにか別の食材と合わせるとより楽しめるようだ。

  • 足を止めた方に無料で提供された「LIKE MILK」

キッチンカーでは「LIKE MILK」単体のほか、アレンジメニューも販売。牛乳の代替としてそのまま飲むだけでなく、さまざまな食材と組み合わせられることがアピールされた。

  • 「LIKE MILK」のみならず、さまざまなアレンジメニューを販売

とくに人気が高かったのは、「LIKE カフェラテ」と「LIKE 飲むかき氷 イチゴミルク」。初めて飲む人からも「飲みやすい」と好感触を得ていた。

  • 「LIKE ロイヤルミルクティ」(左)と「LIKE カフェラテ」(右)

  • 左から「LIKE 飲むかき氷」の「抹茶あずきミルク」「イチゴミルク」「マンゴーパッションミルク」

あらゆる人が等しく食を楽しめる社会を目指して

キッチンカーの運営とコミュニケーションから市場の反応を調査している、アサヒグループジャパンの横井初美氏は、「牛乳を飲むとお腹を壊してしまうという方や、体調を気にして飲まないという方を中心に、さまざまな方に飲んでいただけました。より幅広い層にも受け入れていただけるという感触があります」と、出店の手応えについて話す。

  • アサヒグループジャパン Future Creation Headquarters FCH Support Office Senior Manager 横井初美 氏

また「LIKE MILK」が、乳アレルギーをお持ちの方のみならず、文化や健康、宗教や信条などの背景を持つ方が多様性な食事を楽しめる“フードダイバーシティ”実現の一助となることを目指し、次のように述べる。

「私たちは『あらゆる方が等しく食を楽しんでいただける』という点を念頭に置きつつ、商品展開を進めています。お客さまのお手元にどのように届けるか、引き続き検討していきたいですね」(横井氏)

アサヒグループジャパンの取り組みは、多様な食のニーズに応える新たな選択肢を提供するとともに、食文化の多様化に一石を投じるものになるだろう。「LIKE MILK」の挑戦は始まったばかりだ。