一般社団法人アツいまちは、環境省の後援のもと、キリンホールディングスと共同で、夏の猛暑に対する様々な対策を実施。7月13日には、日本一暑いと言われる埼玉県熊谷市のニットーモールにて、「熊谷発・暑さに負けない! カラダげんきプロジェクト」をした。
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(写真左より)熊谷市 市民部長 松田有子氏、AZ熊谷 加島楓氏、文部科学省 副大臣 野中厚氏、ニットーモール 石山智大氏、アツいまち 代表理事 中島雄平氏、キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部 マーケティンググループ 林絵里香氏
■暑さに負けない身体づくり
2025年の夏はこれまでにない異常な暑さとなっており、熊谷市では6月としては38年ぶりに3日連続の猛暑日を記録するなど、夏本番を前にすでに深刻な暑さが顕在化している。熊谷市はこれまで、熱中症対策について教育現場での啓発や、町ぐるみで楽しめる熱中症対策イベントの開催など「熱中症から市民の健康を守る」ための様々な取り組みを強化してきた。
今回、キリンホールディングスが熊谷市民300名を対象に実施した調査では、約2人に1人が夏の間、体調に不安を感じているほか、さらに半数以上が「猛暑に対する健康対策が足りていない」と回答。また、「より有効な夏の健康対策があれば取り入れたい」と回答した人も75%を超えるなど、従来の対策に加えた新たなアプローチの必要性が浮き彫りとなっているという。
そこで熊谷市では、「免疫のケア」に新たに注力し、長期化する夏に備えた体づくりの啓発することを目的に「熊谷発・暑さに負けない! カラダげんきプロジェクト」を実施。イベントの第一部では、主催者を代表して、アツいまち 代表理事の中島雄平氏が登壇した。
「アツいまち」は、暑さ日本一の記録を持つ「浜松市(静岡県)」「熊谷市(埼玉県)」、過去に日本一の記録を保持していた「四万十市(高知県)」「多治見市(岐阜県」「山形市(山形県)」の民間団体がタッグを組み、より良いアツいまちにするために毎年夏に取り組みを行っている団体。「アツいまちを住みよくするためにわたしたちにできること」を理念に掲げており、子ども向けの取り組みとしては、全国の小学生から子どもたちが考える暑さ対策を募集する「わたしのあつさたいさくコンテスト」の開催や、小学生向けのあつさたいさくドリルの作成(多治見市を中心に配布)などを実施することで、暑さ対策を身近に感じ、親しんでもらう機会を作るようにしているという。
今回、「暑さに負けない身体づくり」をテーマに開催されているが、「これまでは暑さ対策として即効性のある“水分補給”を重視してきた」という中島氏。しかし、「“水分補給”は応急的なものであり、やはりカラダが元気じゃないと熱中症になる割合が増える」ということを地域の活動を通して痛感。“水分補給”はもちろん、これからは“暑さに負けないカラダづくり”が必要であると言及した。
続いて、「夏の健康なカラダづくりについて」をテーマに、立川パークスクリニック院長の久住英二氏が講演。今年の夏も例年以上の暑さが予想される中、まずは暑さ対策として、「水分補給」「塩分補給」「日傘や防止」「エアコン」の重要性を説きつつ、これらの暑さ対策はあくまでも基本であり、対策をしていても「食欲不振」や「冷房による冷え」「だるさ」などが起こり得るとし、こうした不調は免疫力の低下に繋がると指摘する。
免疫力を維持するためには、「できるだけ健康的なライフスタイルを送るしかない」という久住氏。「適度な運動」「睡眠」「体を冷やさない」「食事」「暑さになれる」などの免疫ケアに加えて、体の免疫力を高める効果のあるものを取り入れることを提唱する。
そして、感染症と言えば冬のイメージが強いが、感染症は1年間を通して流行しているため「夏も危険」であると警鐘を鳴らす。特に近年は夏が長期化していることもあって、暑さで免疫を維持するのが難しくなっており、「夏の免疫ケア」は、暑さ対策だけでなく、「感染症予防」にも繋がると締めくくった。
■熊谷市における暑さ対策の取り組み
イベント第二部では、熊谷市 市民部長の松田有子氏、AZ熊谷の加島楓氏、ニットーモールの石山智大氏、アツいまち 代表理事の中島雄平氏が登壇し、熊谷市における暑さ対策を発表する。
熊谷市では、健康寿命の延伸や医療費の抑制を目的として健康アプリを活用した健康づくりを埼玉県と共同で取り組んでいる。これは、ALKOOアプリを活用したもので、計測した歩数に応じてマイレージポイントを付与し、貯めたポイント数に応じて、賞品が当たる年4回の抽選に参加できるというものになっている。
AZ熊谷では、8月1日より健康ウィークとして「館内ウォーキング」「キッズ向け運動体験会」「夏バテ解消ピラティス」「LINE公式アカウント友達限定! キリン おいしい免疫ケアプレゼント」といった4つのイベントを開催。ニットーモールでは、施設の外に子どもたちが水で遊べる空間「噴水広場」が設置される。この「噴水広場」は昨年に続くものだが、昨年よりも開催を1カ月早めて7月1日よりスタートしているほか、床噴水のみだった昨年に対して、今年は頭上からのミストも追加されている。
また、熊谷中心市街地では、水を活用し涼しみながら体を動かす取り組みを実施しており、8月16日には星川通りにて「熊谷・水かけ祭り」を開催。来場の保護者には「キリンiMUSE」が無料配布される予定となっている。
そのほか、八木橋百貨店正面東口前の「八木橋大温度計」横には、大型ボードと同サイズの新たな大型ボードを掲出され、猛暑を乗り切る新たな対策として、キリンの「プラズマ乳酸菌」商品の紹介が行われる。アツいまちの中島氏は、これらの取り組みが「お子さんにとっての学びの場の提供に繋がり、暑さ対策にも繋がるような機会づくりができれば」と、今後の活動にさらなる意欲を示した。
イベントの最後には、文部科学省 副大臣の野中厚氏が登壇。「熊谷が暑いというのは全国的に有名」としつつ、「それに対する備えも日本一しっかりしている」と自信を覗かせる。
熱中症予防については、「しっかりと睡眠を取ること」「しっかりと食事を取ること」、そして大人限定として「前日に飲みすぎないこと」を挙げ、「こまめに水分を取る」ことを推奨し、さらに、「通気性の良いものを着る」「塩分を適度に取る」ことなどが大切であると続けた。また、文部科学省として「しっかりした備えを教育する」ことの重要性を示唆。「ぜひこれからの暑い夏、しっかり暑さの備えをして、体調管理に努めていただきたい」と呼びかけた。



