ミランが招へいを目指すアッレグリ氏 [写真]=Getty Images

 ミランがマッシミリアーノ・アッレグリ氏の再招へいに向けて動いているようだ。28日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。

 2024-25シーズン開幕直後から不安定な戦いが続いたミランは昨年12月末にパウロ・フォンセカ前監督を解任し、セルジオ・コンセイソン監督を招へいした。ポルトを3度の国内リーグ制覇に導いた“闘将”の下、宿敵インテルを下してスーペルコッパ・イタリアーナを制覇したものの、セリエAでは8位に終わり、来シーズンの欧州コンペティションの出場権を獲得することはできなかった。

 こうした結果から、2026年6月末まで契約を残すコンセイソン監督の退任は既定路線と報じられている。ミランは後任探しに着手しており、現在はアッレグリ氏の招へいに向けた動きを強めているようだ。

 報道によると、ミランは延長オプションが付随した2027年6月末までの2年契約を、年俸500万ユーロ(約8億2000万円)という条件で提示したとのこと。アッレグリ氏に対しては、アントニオ・コンテ監督の退任が噂されているナポリも関心を寄せていることから、ミランは今週末までに合意に漕ぎ着けるべく迅速な動きを見せているようだ。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ミランがアッレグリ氏に正式オファーを提示したと前置きしつつ、コンテ監督がナポリに留まる場合、再招へいの可能性は高いと指摘している。

 アッレグリ氏はイタリア出身の現在57歳。サッスオーロやカリアリを率いた後、2010年夏にミランの監督に就任し、2010-11シーズンのセリエAと翌2011-12シーズンのスーペルコッパ・イタリアーナを制覇。その後はユヴェントスを合計8年間に渡って指揮し、12個のタイトルを獲得するなど手腕を発揮した。昨年5月にユヴェントスを解任されてからはフリーとなっている。