今季も無冠に終わったアーセナル [写真]=Getty Images

 元フランス代表FWティエリ・アンリ氏が、古巣であるアーセナルの現状について見解を語った。28日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。

 今季のプレミアリーグを20勝14分4敗の勝ち点「74」で終え、3年連続の2位フィニッシュを果たしたアーセナル。ミケル・アルテタ監督の下で6年目を迎えた同クラブは、2024-25シーズンも優勝争いを演じながら中盤以降に失速し、2003-04シーズン以来のリーグ制覇までまた一歩届かなかった。さらに、準決勝まで進出したチャンピオンズリーグ(CL)でもパリ・サンジェルマン(PSG)に敗れて敗退。結果的に今季もタイトル獲得には至らなかった。

 そんななか、ポッドキャスト『スティック・トゥ・フットボール』に出演したアンリ氏が古巣クラブについて言及。「アーセナルに失望しているわけではないが、チームの現状について疑問の声が上がるのは当然だ」と未だタイトルに手が届かないクラブに苦言を呈している。

 また、「新たな監督が就任した直後は、まだ自分のチームが完成していないと理解できる。すべてを変えるには最低でも3〜4回の移籍市場が必要だからね。時間はかかるし、監督が自分のやりたいことを実行できるようにするには、その時間を与えなければならない」とコメント。「しかし過去3年間、アーセナルは少なくとも1つのカップ戦優勝か決勝進出は果たすべき状況にあった」とアルテタ体制では初年度のFAカップ優勝しかタイトルを獲得できていないアーセナルを批判した。

 さらに、近年は苦しい戦いが続くマンチェスター・ユナイテッドとの比較を展開。「みんなが笑うユナイテッドでさえ、過去5年間で5回決勝に進出して2つのタイトルを取っている。それなのにアーセナルはこの3年間で決勝に一度も進めていない」と古巣と対比しつつ、「だから人々が『そろそろタイトル争いをすべきでは?』と疑問を持つのも理解できる」と自身の考えを口にした。