浦和とC大阪の一戦はスコアレスドローで終了! [写真]=兼子愼一郎

 2025明治安田J1リーグ第22節が28日に行われ、浦和レッズとセレッソ大阪が対戦した。

 第10節のFC町田ゼルビア戦から破竹の5連勝を飾り、一気に上位争いに加わった浦和。しかし、直近5試合は1勝2分2敗と勝ち点の取りこぼしが目立ち、前節は降格圏に沈む名古屋グランパスに痛恨の逆転負けを喫した。一方のC大阪は直近5試合で4勝1分と好調を維持しており、一時は降格圏に沈んでいたが現在は8位まで浮上している。両チームは3月に行われた第7節で対戦し1-1の痛み分けに。今シーズン2度目の対戦はどちらに軍配が上がるだろうか。

 序盤はC大阪が自由に動き回る香川真司を起点にボール保持率を高め、中央を固める浦和に対してサイドからのクロスを多用してチャンスをうかがう。12分には西尾隆矢から右に大きく開いたルーカス・フェルナンデスにボールが渡り、鋭いクロスにラファエル・ハットンが頭で合わせたが惜しくも枠外に。対する浦和は15分、右のニアゾーンへ侵入した渡邊凌磨のクロスをサミュエル・グスタフソンが胸で落とし、安居海渡が強烈なシュートを放ったが、GK福井光輝のセーブに阻まれた。

 両チームとにもにチャンスを逃すと、その後は拮抗した展開に。前線から積極的にプレスをかけるC大阪が上手くセカンドボールを回収し、やや優勢に試合を進めるが、相手の統率された守備を前に決定機を作り出すことができない。一方、浦和はロングボールを織り交ぜながらマテウス・サヴィオと金子拓郎の両サイドを起点に圧力を強めていく。45分にはグスタフソンがボックス内に浮き玉を送り、サヴィオが反転からダイレクトボレーでゴールを狙ったが、このシュートはGK福井の正面に飛んだ。

 後半の立ち上がりは浦和が攻勢を強める。51分、金子のドリブルで相手守備陣を押し下げると、サポートに入ったサヴィオがボックス右角付近から柔らかいクロスを供給。ゴール前でフリーの石原広教が頭で合わせたが、枠を捉えたヘディングシュートはGK福井の好セーブに阻まれる。最大のピンチを凌いだC大阪も徐々に盛り返し、64分にはL・フェルナンデスの右CKから奥田勇斗が強烈なシュートを放ったが、ここは浦和のGK西川周作が鋭い反応を見せた。

 終盤にかけては激しい攻防が続く。76分、C大阪はこぼれ球をしぶとく拾って浦和を押し込み、喜田陽がボックス外からミドルシュートを放ち、GK西川が弾いたボールにラファエル・ハットンが詰めるもヘディングシュートは右ポスト直撃。その直後には登里享平が強烈なミドルシュートを放ったが、またもや右ポストに阻まれ得点とはならなかった。一方の浦和は82分、左サイドを持ち上がった関根貴大のグラウンダーの折り返しに大久保智明が飛び込んだが、こちらはクロスバーを叩く。

 試合はこのままスコアレスドローで終了し、両チームが勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。両チームの次戦は6月1日に開催される第19節。浦和は横浜FC、C大阪は清水エスパルスといずれもホームで対戦する。

【スコア】
浦和レッズ 0-0 セレッソ大阪