LASSICが運営するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所」は5月23日、「リモートワークとマナー」をテーマとした調査結果を発表した。調査は4月8日~16日、20歳〜65歳のテレワーク/リモートワーク経験者1,003名を対象にインターネットで行われた。

  • 「あなたが見たことがある、これはまずいというリモートワーカーはどんな人?」年代別

    「あなたが見たことがある、これはまずいというリモートワーカーはどんな人?」年代別

図書館やホテルのラウンジ、カフェなどさまざまな場所でノートパソコンを広げて仕事をするリモートワーカーの姿は、今や珍しくない光景となったが、オフィスや自宅のように特定の人だけがいる空間ではないだけに、周囲への配慮は大切。

そこで本調査では、「リモートワークとマナー」というテーマをもとに、「あなたが見たことがある、これはまずいというリモートワーカーはどんな人?」という質問を行った。

その結果、20代〜60代に共通して「パソコンの画面が丸見え」「飲食店に何時間も長居している」「大声で会議している」の項目を挙げる人が多いことが明らかに。また、年代別の特徴として、20代・30代は「FREE Wi-fiに接続して仕事をしている」ことを問題視する人が2割前後と多かったのに対し、50代・60代では約14%という結果に。若い世代ほど、ネット利用におけるリスク感度が高いことがうかがえた。

一方、60代で一番多かったのが「コーヒー1杯でお店に迷惑」で25.2%。50代(24.5%)も割と高く、逆に、20代(17.8%)、30代(18.7%)で低いことから、年代が高くなるにつれ、ワーキングパーソンとしてというよりは、社会人としてのマナーを重視する人が多いことがわかった。

  • 「あなたが見たことがある、これはまずいというリモートワーカーはどんな人?」勤務形態別

    「あなたが見たことがある、これはまずいというリモートワーカーはどんな人?」勤務形態別

続いて、勤務形態別に見てみると、各項目においてはあまり大きな差異は見られず、全体的な回答割合には、勤務形態によって大きな差があることが明らかに。

まず、「特になし」が突出して多いのがフルリモートの回答者で42.8%。 普段自宅で周囲に気を遣うことなく仕事をしているからか、マナーに対しての関心が少ない、あるいは、基準が緩いよう。

一方、ハイブリッド出社の回答者においては、他の勤務形態の回答者に比べて「これはまずい」という回答が全体的に多い結果に。普段からオフィスで周囲に気配りしながら働いていることに加え、平日ワークタイムに外にいることが多いことで、公共の場でのリモートワーカーのふるまいに、厳しい目を向けていることが伺える結果となった。