阿部監督に評価されず…?巨人、前年から1軍出場がない選手6人

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 2025年シーズン開幕からまもなく2ヶ月が経過するプロ野球。各チームで主力選手の不調や故障などのアクシデントが発生しているが、二軍暮らしが続いている選手にとっては、大きなチャンス。是が非でも一軍昇格を勝ち取りたいところだろう。そこで今回は、前年から一軍出場がない読売ジャイアンツの選手を紹介したい。

代木大和

・投打:左投左打

・身長/体重:184cm/93kg

・生年月日:2003年9月8日

・経歴:明徳義塾高

・ドラフト:2021年ドラフト6位

 

 高卒2年目の2023年には開幕一軍スタートを切り、飛躍の兆しを見せていた代木大和。だが、その後は故障に泣き、一軍登板がない状況だ。

 

 明徳義塾高では、3年時に春夏連続で甲子園出場を果たし、2021年ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。高卒2年目の2023年に左のリリーフとして頭角を現し、開幕一軍スタートを勝ち取った。

 

 

 同年は13試合の登板で防御率5.40とブレイクには至らなかったが、打者の手元でスライド気味に動く特徴的な“シロキボール”を武器に奪三振率8.10を記録するなど、能力の一端を示した。

 

 しかし、翌2024年は春季キャンプ中に左肘を痛めて離脱。4月中旬に左肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。

 

 高卒4年目の今季は、リハビリに専念するため育成契約に。すでに投球練習を再開するなど順調な回復ぶりを見せており、今季中の実戦復帰を目指している。

直江大輔

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/87kg

・生年月日:2000年6月20日

・経歴:松商学園高

・ドラフト:2018年ドラフト3位

 

 プロ入り当初から大きな期待が寄せられている直江大輔。昨季は一軍登板がなく、今季は育成選手として再出発することとなった。

 

 松商学園高から2018年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。高卒2年目の2020年に一軍デビューを果たすも、腰椎間板ヘルニアの手術の影響により、同年オフに育成契約となった。

 

 

 それでも再び支配下に返り咲き、2022年には先発でプロ初勝利をマーク。翌2023年にはリリーフで開幕一軍入りし、自己最多の16試合登板、6ホールド、防御率3.86とまずまずの数字を残した。

 

 しかし昨季は、二軍で17試合登板、2勝3敗、防御率3.20と結果を残していたものの、一軍登板なし。オフに戦力外通告を受け、育成再契約を結んだ。

 

 同年11月には右肘のクリーニング手術を実施したため、高卒7年目の今季はリハビリスタートに。すでに三軍戦で実戦復帰を果たしており、早期の支配下復帰を目指す。

森田駿哉

・投打:左投左打

・身長/体重:185cm/88kg

・生年月日:1997年2月11日

・経歴:富山商 - 法政大 - ホンダ鈴鹿

・ドラフト:2023年ドラフト2位

 

 即戦力と期待されてプロ入りしたものの、前年から一軍登板がない森田駿哉。2025年はプロ2年目だが、27歳で入団したオールドルーキーだけに、早くも勝負のシーズンを迎えている。

 

 富山商時代には高校日本代表に選出されるなど、早くから注目を集めた森田。法政大でも1年春からリーグ戦に登板したが、以降は故障に苦しんだ。

 

 

 それでも、ホンダ鈴鹿では着実に結果を残し、入社5年目となる2023年ドラフト会議で、読売ジャイアンツから2位指名を受けた。

 

 ルーキーイヤーから活躍が期待されたが、春季キャンプで左肘を痛め、患部のクリーニング手術を実施。実戦復帰は夏場となった。

 

 同年は一軍登板なしに終わり、二軍でもわずか3試合の登板にとどまった。

 

 プロ2年目の今季は、オープン戦で登板機会を得たが、アピールに失敗して開幕二軍スタート。二軍では先発を務め、ここまで7試合の登板で3勝1敗、防御率3.62の数字となっている。

菊地大稀

・投打:右投左打

・身長/体重:186cm/89kg

・生年月日:1999年6月2日

・経歴:佐渡高 - 桐蔭横浜大

・ドラフト:2021年育成選手ドラフト6位

 

 2023年にはリリーフ陣の一角を担い、50試合に登板した菊地大稀。しかし、昨季は一軍登板なしに終わり、今季は育成契約で再スタートを切っている。

 

 桐蔭横浜大から2021年育成選手ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーの春先から二軍で結果を残し、4月末に支配下契約を勝ち取った。

 

 

 同年はそのまま一軍デビューも飾り、16試合に登板した。

 

 翌2023年にはチーム2位の50試合に登板し、4勝4敗1セーブ11ホールド、防御率3.40と大きな飛躍を遂げた。

 

 だが、昨季は開幕からファームが主戦場に。二軍では36試合登板、6勝2敗1セーブ、防御率1.00、奪三振率11.25と圧巻の成績を残すも、一軍登板なしでシーズンが終了。オフには自由契約となり、育成再契約を結んだ。

 

 プロ4年目の今季は、3月中旬に三軍へ降格していたが、先発として結果を示して二軍に合流。本来の投球を取り戻し、再び一軍の戦力に加わりたいところだ。

近藤大亮

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/80kg

・生年月日:1991年5月29日

・経歴:浪速高 - 大阪商業大 - パナソニック

・ドラフト:2015年ドラフト2位

 

 移籍初年度の昨季は、まさかの一軍登板なしに終わった近藤大亮。今季は巻き返しが期待されていたが、右肩痛により戦線離脱を強いられた。

 

 パナソニックから2015年ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団すると、プロ2年目の2017年にリリーフとして一軍に定着。55試合登板、1勝1敗25ホールド、防御率3.07の好成績を残した。

 

 

 同年から3年連続で50試合登板をクリア。チームのブルペンを支える存在となった。

 

 2020年には右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、長期離脱を余儀なくされたが、2022年に一軍復帰。同年は32試合に登板し、1勝4敗15ホールド、防御率2.10と復活を印象付けた。

 

 しかし、翌2023年は防御率5点台と低迷し、同年オフに金銭トレードで読売ジャイアンツに移籍。新天地でも浮上できず、昨季は二軍暮らしが続いた。

 

 今季は、オープン戦で登板機会を得たが、右肩を痛めて緊急降板。幸いにも患部の手術には至らなかったが、出遅れることとなった。

山田龍聖

・投打:左投左打

・身長/体重:183cm/82kg

・生年月日:2000年9月7日

・経歴:高岡商 - JR東日本

・ドラフト:2021年ドラフト2位

 

 ドラフト2位と高い評価でプロ入りした山田龍聖。しかし、ここまで一軍での登板経験はなく、今季から育成選手としてプレーしている。

 

 高岡商時代には高校日本代表に選出されるなど、世代屈指の左腕として注目を集めた山田。JR東日本を経て、2021年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 即戦力と期待されたが、ルーキーイヤーは一軍登板を果たせず、二軍でも9試合登板、0勝2敗、防御率8.69と低迷した。

 

 翌2023年は二軍で18試合に登板し、防御率2.48と結果を残していたが、夏場に左肩痛で戦線離脱し、そのままシーズンを終えた。

 

 昨季は救援を主戦場とし、ファームで29試合登板、2勝2敗、防御率1.65、奪三振率10.54の好成績を収めたが、一軍デビューはならず。同年オフに育成契約となった。

 

 プロ4年目の今季は、6月末までくふうハヤテベンチャーズ静岡に派遣。先発としてここまで8試合に登板し、2勝1敗、防御率1.35と抜群の安定感を見せている。派遣期間終了後、支配下復帰が期待されている。

 

 

【了】