レギュラー“剥奪”に!? プロ野球、不振に苦しむ主力選手6人。スタメン落…

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 競争の激しいプロ野球の世界では、レギュラーとして出場する選手も結果を残せなければ、そのポジションは簡単に奪われる。特に今季は、各球団でスタメンとして起用されてきた選手が、不振に苦しんでいるケースも多い。ここでは、今季はスタメンの座が危ぶまれている前年のレギュラー選手を紹介する。

坂本勇人(読売ジャイアンツ)

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/86kg

・生年月日:1988年12月14日

・経歴:光星学院高

・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

 

 長らく不動のレギュラーとしてチームを牽引してきた坂本勇人。近年は成績を落とし、世代交代の波に飲まれようとしている。

 

 2006年高校生ドラフト1巡目で読売ジャイアンツに入団すると、高卒2年目の2008年に正遊撃手に定着。早くからチームの中心を担った。

 

 

 2016年には首位打者(.344)と最高出塁率(.433)を戴冠。2019年には全143試合出場、打率.312、40本塁打、94打点と傑出した成績を収め、最優秀選手に輝いた。

 

 2022年は度重なる故障により、83試合の出場にとどまったが、三塁にコンバートされた翌2023年は打率.288、22本塁打を記録。

 

 昨季は打率.238、7本塁打、34打点と成績を落としたが、ゴールデングラブ賞に選出された。

 

 しかし今季は、開幕から低空飛行が続き、4月15日に一軍登録を抹消。岡本和真の離脱もあって再昇格したが、結果は残せず、再び二軍調整を命じられた。2025年は通算2500安打の達成も期待されていたが、厳しいスタートとなっている。

梶原昂希(横浜DeNAベイスターズ)

・投打:右投左打

・身長/体重:189cm/90kg

・生年月日:1999年9月19日

・経歴:大分雄城台高 - 神奈川大

・ドラフト:2021年ドラフト6位

 

 昨季はリーグ2位の16盗塁をマークするなど、飛躍のシーズンを過ごした梶原昂希。レギュラーの座を手中に収めたかに思われたが、今季は不振に陥っている。

 

 神奈川大から2021年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験し、プロ2年目の2023年には二軍で73試合出場、打率.338、7本塁打、29打点、15盗塁と傑出した数字を収めた。

 

 

 昨季は、自身初の開幕スタメンに抜擢。春先は苦しんだものの、7月以降はリードオフマンに定着し、自己最多の91試合出場、打率.292(規定未満)、4本塁打、30打点、16盗塁の好成績を残した。

 

 プロ4年目の今季は、開幕から「1番・中堅」でスタメン起用されていたが、26試合の出場で打率.229、1本塁打、6打点と不調に。蝦名達夫、桑原将志、度会隆輝らライバルの存在もあり、5月5日に一軍登録を抹消となった。

 

 その後、ファームでは打撃の調子を上げ、同月25日に一軍再昇格。レギュラーとして再浮上したいところだ。

木浪聖也(阪神タイガース)

・投打:右投左打

・身長/体重:179cm/81kg

・生年月日:1994年6月15日

・経歴:青森山田高 - 亜細亜大 - ホンダ

・ドラフト:2018年ドラフト3位

 

 昨季から攻守で苦しんでいるのが、阪神タイガースの木浪聖也だ。

 

 社会人野球のホンダから2018年ドラフト3位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーに早くも遊撃のレギュラー格となり、113試合出場、打率.262、4本塁打、32打点と及第点の働きを見せた。

 

 

 しかし、その後は中野拓夢の入団もあり、出場機会が減少。2022年は41試合の出場にとどまった。

 

 それでも、翌2023年は中野の二塁コンバートもあり、再び正遊撃手として君臨。同年は自己最多の127試合に出場し、打率.267、1本塁打、41打点、20犠打の活躍で、ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。

 

 しかし昨季は、116試合に出場したものの、打率.214と大きく成績を落とした。今季も先発出場を続けたが、4月19日の広島戦でまさかの3失策。攻守で精彩を欠き、以降は小幡竜平にスタメンの座を明け渡した。

 

 だが、小幡の故障離脱に伴い、5月15日のDeNA戦からスタメンに返り咲いている。首脳陣の信頼を取り戻し、その座を不動のものとできるか。

小郷裕哉(東北楽天ゴールデンイーグルス)

・投打:右投左打

・身長/体重:178cm/85kg

・生年月日:1996年8月3日

・経歴:関西高 - 立正大

・ドラフト:2018年ドラフト7位

 

 昨季は球団史上初となるフルイニング出場を達成した小郷裕哉。しかし今季は、二軍降格を経験するなど、不調に苦しんでいる。

 

 立正大から2018年ドラフト7位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから一軍での出番を掴み、プロ5年目の2023年に外野のレギュラーに定着した。

 

 

 同年は、規定打席にわずか2打席足りなかったが、120試合出場、打率.262、10本塁打、49打点、13盗塁の好成績をマーク。

 

 昨季は不動のリードオフマンに君臨し、全143試合に出場。打率.257、7本塁打、49打点、32盗塁と持ち味を発揮した。

 

 今季も開幕からスタメンに名を連ねていたが、打撃不振に苦しみ、4月17日に一軍登録を抹消。その後、再昇格を果たしたが、中島大輔、小森航大郎ら若手にポジションを譲る試合が目立っている。

 

 ここまで打率1割台と大きく低迷しており、巻き返しが期待されている。

門脇誠(読売ジャイアンツ)

・投打:右投左打

・身長/体重:171cm/76kg

・生年月日:2001年1月24日

・経歴:創価高 - 創価大

・ドラフト:2022年ドラフト4位

 

 2年連続でシーズン序盤に苦しんでいる門脇誠。プロ3年目の今季は、自身初の二軍降格を経験した。

 

 創価大から2022年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーは開幕から一軍に定着すると、戦線離脱した坂本勇人に代わって遊撃のレギュラーを奪取。

 

 

 同年は最終的に126試合に出場し、打率.263、3本塁打、21打点、11盗塁の好成績を残した。

 

 プロ2年目の昨季は、春先に攻守で精彩を欠き、一時はスタメン落ちが続いていたが、シーズン後半は復調。129試合出場で打率.243、21打点、9盗塁とやや成績を落としたものの、レギュラーの座を死守した。

 

 しかし、今季も開幕から打撃不振に陥り、22試合の出場で打率.140と低迷。スタメン落ちが続き、5月5日に二軍降格が命じられた。

 

 その後、同月16日に一軍再昇格。プロ2年目の泉口友汰がアピールに成功しているだけに、攻守に存在感を高めたいところだ。

松本剛(北海道日本ハムファイターズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/84kg

・生年月日:1993年8月11日

・経歴:帝京高

・ドラフト:2011年ドラフト2位

 

 2022年には首位打者に輝くなど、攻守でチームを牽引する松本剛。しかし、今季は若手の台頭もあってスタメン落ちが目立っている。

 

 帝京高から2011年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ入り当初は内野手登録だったが、高卒6年目の2017年に外野手として出番を増やした。

 

 

 同年は115試合に出場し、打率.274、5本塁打、33打点をマーク。ブレイクの兆しを見せた。

 

 以降は不調や故障が重なって低迷したが、2022年は打率.347、3本塁打、44打点、21盗塁と復活し、首位打者とベストナインを獲得。翌2023年も134試合に出場し、リーグ5位の打率.276と安定した数字を記録した。

 

 しかし昨季は、チームトップの20盗塁をマークするも、打率.236と苦しんだ。今季は開幕からベンチスタートとなる試合も増加。26試合の出場で打率.176と状態が上がらず、5月8日に二軍調整が命じられた。

 

 その後、同月20日に一軍復帰。卓越したバッティング技術を発揮し、再びレギュラーとしての地位を築けるか。

 

 

【了】