ヒット商品やサービスを手掛ける企業のキーパーソンにお話を伺う企画「#お仕事図鑑」。

今回は、清涼飲料水メーカーの代表格「キリンビバレッジ」の先輩社会人にインタビュー。
キリンビバレッジのマーケティング部に所属する稲月桃子さんに、業務内容や学生時代の話を聞いてみました!

PROFILE

稲月桃子さん

キリンビバレッジ株式会社マーケティング部「おいしい免疫ケア」ブランド担当に従事。
2022年にキリンホールディングスに入社後、1,2年目に営業を経験。3年目に現在の部署に異動。 学生時代は外国学部でビルマ語を専攻。


INDEX

マーケティング部の仕事とは? 入社1,2年目で経験した仕事について 入社時の研修について 学生時代について キリンへの入社を目指すきっかけ 学生時代にやっておくべきこと キリンの働きやすさ

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「おいしい免疫ケア」のブランド価値向上に向けて

――自己紹介をお願いします。

キリンビバレッジ株式会社マーケティング部ブランド担当の稲月桃子と申します。入社4年目で、趣味は海外旅行です。本日はよろしくお願いします。

――マーケティング部での仕事内容を教えてください。

商品の開発や広告プロモーションなど、業務内容は多岐にわたります。ただ一貫して、ブランドを育てながらお客様の生活を少しでもよくしようという目的で業務に取り組んでいます。現在私が担当するブランドは、「おいしい免疫ケア」です。

――担当ブランドはご自身で希望したのですか。

異動の希望を出したところ、おいしい免疫ケアチームに配属されたという経緯があります。異動前はヘルスサイエンス商材を専門とした営業を担当していたのですが、営業の経験を活かしてマーケティングに挑戦したいという思いが強くなり、部署異動の希望を出しました。

――キリンビバレッジのマーケティング部の中でも「おいしい免疫ケア」ブランドチーム特有の業務はありますか。

「おいしい免疫ケア」や「ヘルシア」といったヘルスサイエンス商材は、特定保健用食品や機能性表示食品の申請を行っていて、他の嗜好系の飲料とは異なる部分があります。ですので、健康に関わるルールに則った商品開発の進め方や広告プロモーションは、「おいしい免疫ケア」チームならではの業務だと思います。

――直近で関わっている仕事の具体的な内容について教えてください。

現在は、「おいしい免疫ケア」のリニューアルの準備を進めています。具体的には、今年の3月に行ったパッケージに関するリニューアルに対するお客様の反応を調査し、それを次のリニューアルに活かせるよう準備しています。


――入社12年目の業務内容についても教えてください。

新規顧客への営業を担当していました。キリンの営業の中では特殊かと思います。

――営業時代、最も印象に残っている仕事のエピソードを教えてください。

ホテルの朝食ビュッフェに自社の商品を採用いただいたときのことが、印象に残っています。最初は商品が受け入れられなかったり、物流網が整わなかったりと苦労しました。しかし、苦労を乗り越え、最終的に商品がホテルの冷蔵庫に入っているのを見て、頑張ってよかったなと思いました。

この業務は当然私1人では何もできませんでした。同じ方向に全力で走ってくれる仲間がいたからこそ、成し遂げられたことだと思っています。

――チームワークのある企業ということですね。

そうですね。例えばパッケージのリニューアルにおいても、ブランドチームだけで完結することはないため、デザインチームを初めとした他部署と協力してワンチームになり、取り組んでいます。

――入社時の研修について感想を教えてください。

「同期のみんなに出会えてよかった」と思える研修でした。研修を通じて、それぞれの社員の個性や強みを知ることができ、かっこいいと思うと同時に悔しさも感じるなど、いろいろな感情を味わうことができました。自分自身の成長に向けてモチベーションが高まった時間だったと思います。

外国語学部からなぜキリンに!?

――学生時代に学んでいたことを教えてください。

外国語学部ビルマ語専攻に所属し、ビルマ語というミャンマーの言語に加え、ミャンマーの文化や歴史を学んでいました。

――珍しい専攻だと思うのですが、なぜビルマ語専攻を選んだのですか。

志望校を決める際、漠然と外国語を学びたいという思いがありました。そのとき、英語や中国語といったメジャーな言語は他にも学ぶ環境が沢山あるのではないかと考え、大学でこそ学べる言語に焦点を当てたときにビルマ語学科を知り、面白そうだと思い進学を決めました。

――もともと英語や外国語が得意だったのですか。

いえ、実は高校2年生くらいまで英語が一番苦手な科目でした。テストでも20点を取っちゃうくらい()。ただ、ホームステイの経験などを通して、徐々に外国語に興味を持つようになっていきました。

――ビルマ語専攻と飲料メーカーは結びつかないように思えるのですが、なぜ飲料メーカー、そしてキリンへの入社を目指すようになったのですか。

高校時代のホームステイや、ビルマ語が喋れない段階でミャンマーに行った経験が大きく影響しています。海外に滞在中、自分のスピーキング力が足りず、海外の方との意思疎通に困る場面に何度か遭遇しました。ただ、自分の好きなお菓子やジュースを共有し「おいしいね」と笑い合っている時間が凄く楽しかったんです。言語が通じなくても、お互いに通じ合えている感じがしました。この経験から、言語を超えた食の繋がりに魅力を感じ、食品業界を志すようになりました。

また、就職活動を進めていく中で、キリンは1人の就活生にきちんと向き合っているということが伝わりました。面接を受けていても、本当に私のことを知ろうとしてくれていると感じ、こういった方たちと働きたいと思い、キリンを志望しました。


――キリンへの就職は非常に狭き門であると認識しています。そんな門をくぐり抜けた稲月さんが、就職活動中に意識していたことはありますか。

志望する企業に誠実に向き合うことを意識していました。見栄を張るのではなく自分が積み上げてきた経験を信じて、等身大の自分を企業にアピールするということを心掛けていました。

――取り繕わないことが大事ということですね。ただ、他の人と比べてしまい、誠実になることに不安を感じる学生も多いかと思います。どのように自身のメンタルケアをしていましたか。

適度に息抜きをしていました。「この面接が終わったら、スイーツを食べよう」とか、自分の機嫌を上手く取りながら就職活動に臨んでいました。

――学生時代の活動の中で、マーケティング職に役立っていると思うことはありますか。

スーパーやコンビニのヨーグルト売り場に頻繁に立ち寄っていた経験は活きていますね。単にヨーグルトが好きで見ていただけなのですが、商品の流行や特徴を敏感に捉える力が養われたと思います。実際マーケティング職に就いてみて、顧客目線の需要を理解することに役立っています。

――マーケティングや商品開発に携わりたい学生に対して、学生時代にやっておくべきことを教えてください。

自分が欲しいと思った商品に対して、何がそう思わせているのかを考える癖をつけることです。マーケティング関連の本で勉強することも当然大切ですが、それよりも「現実の世界で自分がどう感じるか」を考えておくと、この先役立つと思います。

――健康関連の知識を十分に持っている人でないと、入社することは難しいでしょうか。

事前の知識は不要です。担当する際に、ルールをきちんと理解して誠実な気持ちで取り組めば問題ありません。

キリンでの働きやすさ

――キリンのマーケティング職に配属される人は、どんな人が多いですか。

「自分がリードするぞ」という強い気持ちを持っている方が多いです。そういった方々は現場でも主体的にプロジェクトを前進させる力があると考えています。

――実際にキリンビバレッジで働いてみての感想を教えてください。

フレックス制度や在宅勤務が可能なので非常に働きやすい印象です。実際に私は週に1回くらい在宅勤務をしたり、プライベートの予定に合わせて早めに出勤して早めに退勤したりと、ワークライフバランスが取りやすいです。

また、フリーアドレス制となっていて、いろいろな世代の人と交流しやすいのも魅力の1つだと思います。

――気に入っている福利厚生を教えてください。

2つあります。

1つ目は、キリンビジネスチャレンジですね。これは、キリンの社員として働きながら、自分が持つビジネスプランを実現していけるチャレンジ制度です。チャレンジしたいという気持ちを企業が応援してくれるというのは、働きがいに繋がる制度だと思います。

2つ目は、住宅手当です。物価高の世の中においても、会社のサポートのおかげで快適に暮らすことができています。

 

――最後に大学生へメッセージをお願いします。

就職活動をしていると、落ち込む時期も辛くなる時期もあるかと思います。ただし、誠実に向き合って自分を等身大でアピールできれば、みなさんの魅力をそれぞれ見つけてくれる企業が出てくると思います。諦めず、めげずに、前向きに頑張ってください。みなさんが納得する企業に就職できて、いきいきと働ける未来を心から願っています。本日はありがとうございました。


取材:蒲生 杏奈(ガクラボメンバー 
執筆:浅井 宏允(ガクラボメンバー
編集:学生の窓口編集部
取材協力:キリンビバレッジ


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