レバレジーズは5月15日、「看護師の退職に関する実態調査」の結果を発表した。調査は4月22日~25日、同社運営の求人・転職サービス「レバウェル看護」に登録する全国の看護師442名を対象にインターネットで行われた。

  • 退職を考えたタイミング

    退職を考えたタイミング

退職を考えたタイミングについて聞いたところ、最も多い回答は「入職後3年以上」で56.1%。一方、「入職後1年以内」と回答した人は20.0%にのぼり、5人に1人が入職から1年未満の早期段階で退職を意識していたことが明らかに。

退職を考えた理由を聞くと、「人間関係」(34.2%)や「業務負担の大きさ」(26.0%)が多かった一方で、実際に職場に伝えた退職理由は、「転居や家庭の事情」(33.3%)が最多に。また、次点には「スキルアップやキャリアチェンジ」(19.5%)が続き、看護師が抱える本音の退職理由と、実際に職場へ伝える理由との間にギャップがあることがわかった。

  • ペイハラを理由に退職を考えたことがあるか

    ペイハラを理由に退職を考えたことがあるか

次に、退職経験のある看護師に対して「ペイシェントハラスメント(以下“ペイハラ”)」(患者やその家族から医療従事者に対して行われる、暴言、暴力、理不尽な要求など、業務の適正な遂行を妨げる迷惑行為のこと)を理由に退職を考えたことがあるかを聞いたところ、25.1%が「ある」と回答。

また、“ペイハラ”対策に最も有効だと思うことを聞いたところ、「患者・家族に対する事前注意喚起の強化」(23.1%)が最多に。“ペイハラ”は看護師にとって大きなストレスとなり、精神的負担や業務意欲の低下を引き起こし、結果的に離職につながるケースも少なくないよう。患者・家族の立場を尊重しながらも、医療従事者が安心して働ける環境の整備が求められていることがうかがえる結果となった。