キッズラインは、「母の日」に関するアンケート調査結果を4月30日に発表した。同調査は2025年4月14日〜4月20日の期間、0~17歳の子を持つ母親605人を対象にインターネットを用いて行われた。
昨年の母の日は、1日を通して家事や育児の普段は通常の日と比較してどうだったか聞いたところ、「普段と家事育児の負担は変わらなかった」と回答した人が80.1%にのぼった。
一方で、「普段より負担が軽減された(家族などのサポートがあった)」と答えた人は5.7%にとどまり、「むしろ負担が増えた」と感じた人も2.5%いた。
また、「覚えていない」と回答した人は11.7%で、母の日が特別な1日として印象に残っていない家庭も少なくないことがわかった。
今年の母の日に家族にやってもらえたら嬉しいことを尋ねたところ、最多は「ひとりで過ごす時間をつくってもらいたい」(43.8%)だった。2位は「ありがとうなど感謝の言葉をもらいたい」(34.2%)、3位は「食事の準備をしてほしい」(26.9%)となり、心身を休めるための"時間"や"気づかい"を求める声が上位を占めた。
一方で、「手紙やメッセージをもらいたい」( (22.0%)、「プレゼントをもらいたい」(15.5%)、「花をもらいたい」(18.8%)など、気持ちを伝える形のギフトも一定の支持を集めている。
また、「子どもの世話をしてほしい」(24.5%)や「朝起こさないで、ゆっくり寝かせてほしい」(20.2%)、「家事・育児の段取りを自分に聞かず、自発的に動いてほしい」(13.4%)など、実際の家事育児を分担してほしいという切実な声も多く寄せられた。
ひとりで過ごす時間をもらえたら、何をしたいか尋ねたところ、最も多かったのは「マッサージ・整体」(21.9%)だった。次いで「美容院」(8.6%)、「睡眠をとる」(7.9%)、「何もせずに過ごす」(7.9%)、「エステ・ネイル」(7.2%!、「友人と会う」(7.0%)、「レストランやカフェへ行く」(6.8%)などが続いた。
また、日常的に家事・育児を分担・手助けしてくれている人を聞いたところ、最多は「夫・パートナー」(78.5%)だっ。次いで「ベビーシッター」(30.9%)が「祖父・祖母」(25.6%)を上回り、家族に代わるサポートとして身近な存在になってきていることがうかがえる。
また、「家事代行」(13.6%)やベビーシッターといった民間サービスの利用率は、「自治体の産後ヘルパーやファミサポなど」(6.8%)といった公的支援を大きく上回った。
一方、「サポートはない(母親がほぼ担っている)」と答えた人も11.4%にのぼり、母親が家事・育児を一人で抱えている家庭も少なくない。サポートの有無や手段の違いによって母親の負担に大きな差が生まれており、支援環境の格差が浮き彫りになったという。