
このたび、時計師の岡田 樂氏が制作した機械式メトロノーム「テンポ・ルバート」が、世界最大の時計博物館である国際時計博物館(MIH)に収蔵されることが決定した。岡田氏は2002年生まれで、北海道出身。ヒコ・みづのジュエリーカレッジを卒業した後、自身の時計ブランドである「GAKU」の立ち上げ準備を行っている。
【画像】国際時計博物館に収蔵された、GAKUの世界初の腕時計型機械式メトロノーム『テンポルバート』(写真5点)
今回収蔵されることとなった「テンポ・ルバート」は、岡田氏が趣味で行っているジャズドラムからインスピレーションを受けて制作したものだといい、ミュージシャンに曲の演奏前にテンポを知らせる「腕時計型の機械式メトロノーム」としての一面を持つウォッチである。
心臓部であるムーブメントは、機械式時計の歯車、ぜんまい、テンプなどの構造を応用。針の軸上下など、大きなトルクのかかる部分はミネベアミツミ製の15個のボールベアリングが使用されている。設計から組立、一つ一つの部品の仕上げまで、全ての工程を岡田氏自身で行っている。
音楽用語で”テンポ・ルバート”は、演奏中の場の空気感や気持ちに合わせ自由にテンポを変えるという意味を持っており、その名の通り本モデルではベゼルを回すことで自由にテンポ(BPM)を変えることができる仕様となっている。
ちなみに日本モデルは機械式メトロノームとしては、初となる腕時計型であり、世界最小のモデルである。
テンポ・ルバート
機能:メトロノーム
騒動方式:手巻 (ベゼル右回転)
ムーブメント:Cal.TempoRubato(5石+15ボールベアリング、パワーリザーブ: 30分、毎時7200~14400振動(BPM120~240))
ケース径:39.5 mm
厚さ:13.0 mm
ケース素材:ステンレススチール (316L)
ケースバック:シースルーバック
風防:サファイアクリスタルガラス
ストラップ素材:カーフレザー
防水性:日常生活防水