先月にはスペイン代表デビューも飾ったハイセン [写真]=Getty Images

 チェルシーがボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセンの獲得を狙っているようだ。23日、イギリス紙『インデペンデント』やスペイン紙『アス』が伝えている。

 現在20歳のハイセンはセンターバック(CB)を主戦場とするプレーヤーで、ユヴェントスの下部組織出身。2023年10月にトップチームデビューを飾ると、その後はローマへのレンタルを経て、昨年夏にボーンマスへ活躍の場を移した。今シーズンはここまで公式戦通算31試合に出場し2ゴールをマークするなど、アンドニ・イラオラ監督率いるチームの主軸に定着。先月にはスペイン代表デビューを飾った。

 国内外のメガクラブはこぞって大ブレイク中の若手CBの動向を注視。2030年6月末までとなっているボーンマスとの現行契約には5000万ポンド(約94億円)程度の解除条項が付随しており、今夏の移籍市場でのステップアップが濃厚とも報じられている。

 ハイセンの獲得に興味を示しているクラブの一つがチェルシー。今回の報道によると、7年間の大型契約提示に向けた準備を進めており、リヴァプールやアーセナル、ニューカッスルといったプレミアリーグのライバルを抑え、現時点で獲得競争をリードしているという。収益と持続可能性に関する規則(PSR)遵守のためにいくつか解決すべき課題があるが、6月中旬のFIFAクラブワールドカップ2025開幕前に契約を締結したいと考えているようだ。

 一方、レアル・マドリードも引き続きハイセンに関心を寄せているものの、今夏の移籍市場での動きについては判断を保留している模様。下部組織出身のスペイン代表DFラウール・アセンシオの台頭も背景にあるようだが、クラブ内では20歳の選手の獲得に5000万ポンド(約94億円)という金額を支払うことへの疑問の声が挙がっているようだ。

 なお、ハイセン本人はプレミアリーグでのキャリア継続を望んでいるとも報じられている。