ランドセルメーカーの土屋鞄製造所は、「ランドセルの中身に関する調査」の結果を4月17日に発表した。同調査は、2024年9月26日~9月30日の期間、小学生の子どもをもつ保護者662名を対象にインターネットを用いて行われた。
教科書・ノートを合わせて何冊程度持っていくか尋ねたところ、多い日で合わせて「3~5冊未満」と回答した人が38.4%と最も多く、一方で「5冊以上」と答えた割合も約33%に上った。
通学鞄が重いと感じる理由については、「教科書やノートをたくさん持っていかないといけない」「曜日によって荷物が多い」といった回答が目立ち、荷物の多さが主な要因であることがわかった。
特に荷物が重たい曜日に「月曜日」(41.1%)が挙がり、「金曜日」(27%)が続いた。その背景には、「金曜日に上履きや体操着などを持ち帰り、月曜日に持っていく必要がある」といった保護者からの声が寄せられた。
また、学校教育のICT化の浸透により、約9割がパソコン・タブレット端末を使用した授業をしていると回答し、さらに、7割以上の子どもが1kg前後する端末(同社調べ)を持ち帰っていることが判明した。
持ち帰りの主な理由は「家庭学習のため」「家で充電するため」で、学校にそのまま置いている人は23%にとどまった。特に小学5・6年生が「毎日持ち帰っている」との回答が多く、高学年の利用率の高さもうかがえた。
そして、学校での「置き勉」については、「推奨されていない」が約16%、「推奨している」が約34%であったものの、「推奨されていても家庭学習のために教科書/タブレット端末を持ち帰る」との回答が約27%に上り、依然として多くの荷物を持ち帰る小学生の習慣が続いているといえるだろう。
通学手段については、8割以上が「徒歩」と回答。通学時間は「15分以内」が半数を占めたが、4割近くが「16分以上1時間未満」と回答しており、重たい荷物を長時間持ち歩く子どもが一定数いることが浮き彫りに。特に東北地方では「16~20分」が最多となり、地域差も見られる結果となった。