新井監督の下で”ブレイク”か?広島、1軍戦力に浮上した選手6人。主力とな…

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 昨季は9月の歴史的大失速で、リーグ4位に終わった広島東洋カープ。2025年は、悔しさを晴らすシーズンとなる。今季で就任3年目となる新井貴浩監督の下、経験豊富な選手はもちろん、新たに見出された新戦力も活躍を見せているところだ。今回は、広島の一軍戦力に浮上している選手を紹介する。

 

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二俣翔一

投打:右投右打

身長/体重:180cm/78kg

生年月日:2002年10月21日

経歴:磐田東高

ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位

 

 今季の開幕スタメンを勝ち取った二俣翔一は、レギュラー定着に向けて奮闘中だ。

 

 磐田東高では、2年時から捕手としてプレー。高校通算21本塁打の打撃と、強肩を高く評価され、2020年育成選手ドラフト1位で広島東洋カープに入団した

 

 

 高卒1年目はファームで46試合に出場し、打率.218、4本塁打、14打点をマーク。

 

 翌2022年は出場機会を62試合に増やし、打率.246、3本塁打、18打点と確実性が向上。同年オフに支配下契約を掴んだ。

 

 2023年はファームで94安打を放ったものの、一軍での出番は得られず。それでも昨季は、ユーティリティー性も首脳陣から評価され、スタメン出場こそ多くなかったものの、一軍で80試合に出場した。

 

 今季はオープン戦で猛アピールし、「1番・右翼」で開幕スタメンに名を連ねた。4月2日の試合では歯を負傷するアクシデントに見舞われたが、翌日もスタメンに名を連ねるガッツを見せた。

 

 レギュラーの座を不動のものとするべく、攻守に渡ってチームに貢献し続けたい。

清水叶人

投打:右投左打

身長/体重:176cm/91kg

生年月日:2004年7月6日

経歴:高崎健康福祉大高崎高

ドラフト:2022年ドラフト4位

 

 高卒2年目の清水叶人は、最後まで開幕一軍の座を争った。

 

 高崎健康福祉大高崎高では、通算25本のアーチを描くなどパンチ力を発揮。2022年ドラフト会議で、将来性を期待した広島東洋カープから4位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーはファームで28試合に出場したが、打率.184に終わり、プロの壁に跳ね返された。

 

 昨季もファームで出場機会こそ増やしたが、40試合の出場で打率.130と苦しいシーズンを過ごした。

 

 それでも今季は、開幕直前まで一軍に帯同し続け、オープン戦で必死のアピールを続けた。最終的には開幕一軍入りを逃したが、新井貴浩監督からの期待の高さをうかがわせた。

 

 その後、4月6日にプロ入り後初の一軍登録。しかし出場機会はなく、翌7日に抹消となった。

 

 チームでは、正捕手・坂倉将吾が離脱中。さらなる進化を見せ、レギュラー奪取のチャンスを掴みたい。

河野佳

投打:右投右打

身長/体重:175cm/86kg

生年月日:2001年8月23日

経歴:広陵高 - 大阪ガス

ドラフト:2022年ドラフト5位

 

 昨季は飛躍の兆しを見せた河野佳。しかし、今季の船出は厳しいものとなっている。

 

 広陵高では3年夏の甲子園で完封勝利を挙げるなど活躍し、卒業後は社会人野球の大阪ガスに進んだ。

 

 

 入社2年目に日本選手権でMVPに輝くなど優れた実績を残し、2022年ドラフト5位で広島東洋カープから指名を受けた。

 

 プロ1年目からファームで一定の成績を残し、一軍のマウンドも経験。昨季は一軍で13試合に登板し、防御率2.16の成績を残した。

 

 さらなる飛躍を期待された今季だったが、オープン戦では6試合の登板で防御率4.05の成績に終わり、開幕一軍入りはならず。開幕後は、ファームでも不安定な投球が続いている。

 

 本来の安定感を取り戻し、一軍のマウンドで躍動したいところだ。

田村俊介

投打:左投左打

身長/体重:178cm/97kg

生年月日:2003年8月25日

経歴:愛工大名電高

ドラフト:2021年ドラフト4位

 

 侍ジャパンメンバーにも抜擢された経験がある田村俊介は、覚醒に大きな期待が寄せられている。

 

 愛工大名電高では投手として最速140キロ超を計測し、打っては高校通算32本塁打を放つなど、投打二刀流で抜群の潜在能力を発揮した。

 

 

 その後、2021年ドラフト会議で、広島東洋カープから4位指名を受け、プロ入りを果たした。

 

 高卒2年目にはファームで59試合に出場し、打率.278、4本塁打、29打点をマーク。同年は一軍でも10試合の出場で打率.364を記録するなど、非凡な打撃センスを見せていた。

 

 昨季は、開幕前に行われた『侍ジャパンシリーズ2024』の日本代表メンバーに抜擢。しかし、レギュラーシーズンでは調子が上がらないまま二軍に降格し、最後まで本領を発揮できなかった。

 

 迎えた今季は、昨季に続いて開幕一軍に名を連ねると、4月5日のDeNA戦ではプロ初アーチとなるサヨナラ本塁打を記録。以降はスタメンでの出場機会も得ている。

 

 ブレイクを予感させている田村だが、一軍定着に向けて安定した数字を残していけるか注目だ。

鈴木健矢

投打:右投左打

身長/体重:176cm/80kg

生年月日:1997年12月11日

経歴:木更津総合高 - JX-ENEOS

ドラフト:2019年ドラフト4位

 

 新天地での飛躍が期待されている鈴木健矢。広島東洋カープの一軍戦力として、力を発揮したいところだ。

 

 千葉県の木更津総合高では、3年春に甲子園を経験。卒業後は社会人野球のJX-ENEOS(現:ENEOS)でプレーを続けた。

 

 

 社会人野球の舞台でさらなるレベルアップを見せ、侍ジャパン社会人日本代表にも選出。その後、2019年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズから指名を受け、プロ入りを果たした。

 

 ルーキーイヤーから一軍のマウンドに立つと、プロ3年目には19試合の登板で防御率2.84の成績を残した。

 

 2023年は先発・リリーフの両輪で24試合に登板し、自己最高の6勝を記録した。

 

 しかし、昨季は一軍登板が8試合に減少し、同年オフに現役ドラフトで広島への移籍が決定した。

 

 移籍初年度の今季は、オープン戦で7イニングを投げて防御率0.00の好成績を残し、開幕一軍入り。広島のリリーフ陣に、厚みを持たす存在となれるか注目だ。

岡本駿

投打:右投左打

身長/体重:186cm/82kg

生年月日:2002年6月12日

経歴:徳島・城南高 - 甲南大

ドラフト:2024年ドラフト3位

 

 チームの新人選手で唯一、開幕一軍入りを果たしたのが岡本駿である。

 

 徳島県の城南高では、主に遊撃手として活躍していたが、甲南大に進学後は投手に専念。1年時からリーグ戦の登板機会を得た。

 

 

 当初は決して目立つ存在ではなかったものの、最速145キロ超の直球を武器に活躍し、4年時にはプロ注目の投手となった。

 

 そんな中、2024年ドラフト会議で広島東洋カープから3位指名。高い評価でNPB入りの切符を掴んだ。

 

 オープン戦では6試合の登板で防御率1.29を記録し、ルーキーながら開幕一軍入り。開幕戦で早速プロ初登板を果たし、1イニングを無失点に抑えた。

 

 岡本のようなルーキーの活躍は、シーズンを戦う上で大きなプラス材料になる。経験を積み、ブルペン陣に欠かせない存在となりたいところだ。

 

 

【了】