FKを決めたデ・ブライネ(右)[写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第32節が12日に行われ、マンチェスター・シティとクリスタル・パレスが対戦した。

 リーグ戦31節が消化した時点で、勝ち点「52」のマンチェスター・シティは、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の6位に位置している。前節はマンチェスター・ユナイテッドとの“マンチェスター・ダービー”をスコアレスドローで終え、勝ち点「1」の積み上げに留まっており、今節は勝利したいところだ。

 対するアウェイの11位クリスタル・パレスは、直近のリーグ戦で4勝1分けと好調を維持。上位チームとの勝ち点差も縮まりつつあり、来シーズンの欧州大会出場も狙える位置にいる。昨シーズンの後半戦、多くの勝ち点を挙げたクリスタル・パレスは、その再現を目指す。

 日本代表MF鎌田大地がスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、好調クリスタル・パレスが序盤に先制点を奪う。ダニエル・ムニョスのパスから右サイドを抜け出したイスマイラ・サールが、ダイレクトでグラウンダーのクロス。そこにエベレチ・エゼが合わせ、冷静に流し込んだ。

 その後反撃を試みるマンチェスター・シティだったが、クリスタル・パレスが追加点を挙げる。21分、アダム・ウォートンのCKからクリス・リチャーズがヘディングシュートを叩き込んだ。すると33分、今シーズン限りでの退団を発表したケヴィン・デ・ブライネが芸術的なFKを決め、スコアを1-2にすると、続く36分には、オマル・マルムーシュが得点を奪い、3分間で試合をタイに戻した。

 後半に入ると、47分、マンチェスター・シティが逆転に成功する。ニコ・オライリーが左サイドを駆け上がり、マイナスのクロスを送る。そしてデ・ブライネが、冷静にマテオ・コバチッチにつなぐと、ダイレクトでミドルシュートを放ち、後半開始早々に試合をひっくり返した。続く56分には、GKエデルソンの高精度のロングパスにジェームズ・マカティーが、パレスDFの背後を突く。GKを交わし、シュートを決めきり、リードを2点に広げる。
 
 その後、左サイドバックを務めるオライリーが得意の左足でボレーシュートを決め、スコアを5-2とすると、試合はそのまま終了。マンチェスター・シティが逆転勝利を収めた。なお、鎌田はフル出場を果たしている。

 マンチェスター・シティは次節、19日にエヴァートンと対戦。クリスタル・パレスは16日にプレミアリーグ第29節未消化分のニューカッスル戦を行った後、19日にボーンマス戦を控える。

【スコア】
マンチェスター・シティ 5-2 クリスタル・パレス

【得点者】
0-1 9分 エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)
0-2 21分 クリス・リチャーズ(クリスタル・パレス)
1-2 33分 ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
2-2 36分 オマル・マルムーシュ(マンチェスター・シティ)
3-2 47分 マテオ・コバチッチ(マンチェスター・シティ)
4-2 56分 ジェームズ・マカティー(マンチェスター・シティ)
5-2 79分 ニコ・オライリー(マンチェスター・シティ)

【動画】マンチェスター・シティが逆転勝利!