![再び捜査対象になっているトナーリ [写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
ニューカッスルに所属するイタリア代表MFサンドロ・トナーリが、再び賭博違反で捜査対象になっているようだ。11日、イタリア紙『コリエレ・デラ・セラ』やイタリアメディア『フットボール・イタリア』などが伝えている。
現在24歳のトナーリは2023年7月にミランからニューカッスルに加入したが、同年10月にイタリア時代にサッカーイベントへの賭博を禁止する項目に違反したとして、イタリアサッカー連盟(FIGC)から合計18カ月間の出場停止処分と罰金が言い渡された。
それでも、トナーリが賭博違反を認めた上で捜査に協力する姿勢を見せたことで、一部の処分内容は軽減され、最終的には8カ月間におよぶギャンブル依存症を克服するためのリハビリ活動、および連盟が主催する公開ミーティングに最低16回は参加することで、実質的には合計10カ月間の出場停止処分を科されていた。
これにより、長期出場停止となったトナーリは昨年8月28日に行われたカラバオ・カップ2回戦のノッティンガム・フォレスト戦で復帰を果たすと、今季ここまで公式戦37試合出場で4ゴール2アシストを記録。カラバオ・カップで優勝し、70年ぶりの国内タイトル獲得にも貢献するなど、ニューカッスルの中心選手として活躍している。
そんなトナーリだが、今回の報道によると、違法オンライン賭博の新たな捜査対象として再び名前が挙げられているという。なお、新たな捜査で疑われている不正行為は、2021年12月から2023年10月の間に発生したとされている。
捜査対象として名前が挙げられているのは、トナーリと同様に長期の出場停止処分を経験しているニコロ・ファジョーリ(フィオレンティーナ)のほか、アレッサンドロ・フロレンツィ(ミラン)、ニコロ・ザニオーロ(フィオレンティーナ)、マッティア・ペリン、ウェストン・マケニー(ともにユヴェントス)、レアンドロ・パレデス(ローマ)、アンヘル・ディ・マリア(ベンフィカ)、ラウル・ベッラノーヴァ(アタランタ)、サムエレ・リッチ(トリノ)、クリスティアン・ブオナイウト(パドヴァ)、マッテオ・カンチェッリエーリ(パルマ)、ジュニオル・フィルポ(リーズ)の13選手となっている。
これらの選手はオンラインポーカーや賭博に違法プラットフォームを利用したとして告発されており、刑事事件として有罪判決を受けた場合は最高250ユーロ(約4万円)の罰金が科せられることになるようだ。
また、FIGCが新たな捜査を開始する可能性が浮上しているが、サッカーの試合には利用していないとされていることから、出場停止などの処分が下される可能性はほとんどないことが報じられている。それでも、今後の動向には注目が集まりそうだ。