チェルシー戦にフル出場した森下龍矢 [写真]=Getty Images

 10日に行われたヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝1stレグのチェルシー戦に、スタメン出場したレギア・ワルシャワのDF森下龍矢について、ポーランドメディア『Weszlo』が評価を下している。

 ECL本戦で3得点1アシストを記録している森下の活躍もあり、準々決勝にまで勝ち上がってきたレギア・ワルシャワは、10日にチェルシーとの1stレグを迎えた。今大会の優勝候補にも挙げられる強敵に対して、この試合では攻撃的なポジション(中盤や両ウィング)にコンバートした森下を1トップに抜擢。すると25分には、その森下の走力を活かしたカウンターを発動させ、エリア内に侵入した同選手のシュートは枠外となったが、狙っていた形をひとつ作ることに成功した。しかし、終始チェルシーに主導権を握られたレギア・ワルシャワは、49分に先制点を許したのを皮切りに3失点。狙いのカウンターも前述したシーン以外ではなかなか決まらず、本拠地『スタディオン・ヴォイスカ・ポルスキエゴ』での1stレグを0-3で落としている。

 そんなチェルシー戦について、ポーランドメディア『Weszlo』が与えた評価は厳しいものとなった。10点満点の中で『6』を得たMFマキシ・オイデールがチーム最高評価となった一方で、途中で左サイドに移りながらもフル出場を果たした森下はワーストタイとなる『2』に。

 また、同メディアは「彼がストライカーではないことは明らかだった」と1トップに抜擢されたことに疑問を投げかけつつ、「モリシタは、オイデールからのパス後のカウンターアタックを絶望的に終わらせ、後半開始直後には2つのチャンスを立て続けにダメにしてしまった。48分にオイデールが高い位置で奪った後のカウンターと、その1分後の数的同数の場面であっけなく倒れてしまったことだ。彼はたくさん走ったが、何も成果を得られなかった。やる気が空回りしてしまったんだと思う」と寸評を綴っている。

 逆転突破には、敵地『スタンフォード・ブリッジ』での90分で、少なくとも3点ビハインドから追い付かなければならないレギア・ワルシャワ。ベスト4入りは厳しい状況と言わざるを得ないが、17日の2ndレグで奇跡を起こせるだろうか。