「世界一美しい」と評された4座ドロップヘッドクーペも!オートモビル カウンシル2025に明治産業がアルヴィスを5台展示

4月上旬、英国のジ・アルヴィス・カー・カンパニーの日本総代理店を務める明治産業株式会社は、来たる4月11-13日に幕張メッセで開催されるオートモビル カウンシル2025に、3台のコンティニュエーション・モデルと、2台のヘリテージ・モデルという、計5台の車両を展示することを発表した。前者には最新の「アルヴィス・4.3 リッター・ランスフィールド・コンシールド・フード」が、そして後者には「アルヴィス 12/50 2シーター”ル・ マン”」が含まれている。

【画像】明治産業がオートモビル カウンシル2025に出展する5台のアルヴィス車両(写真5点)

アルヴィス・ランスフィールド・コンシールド・フードとは、1938年のアールズ・コート・モーターショーに出展するため当時、1台のみ制作された車両。アール・デコ盛期の流麗なボディラインをもつ快適な4シーターにして、幌を下ろした際の収まりも美しいドロップヘッドクーペだった。今回はそのコンティニュエーション・モデルで、エンジンはアルヴィスの直列6気筒4.3リッターを採用し、オリジナル車両を3Dスキャンして正確に再現することで、畳んだ幌を覆い隠す金属製トノカバーをはじめとするボディワークから、ウォルナットによる内装まで、きわめて忠実に受け継がれた1台だ。

また対照的に、ヘリテージ・モデル展示となる「1928年式アルヴィス・12/50 2 シーター”ル・マン”」は 、機械的に洗練されているが無骨な佇まいをもつ、1920年代のライトウェイトスポーツカー。しかも当時として先進的な、前輪駆動のレイアウトを採用していた。前輪駆動式のアルヴィスは143台が製造されたが、1928年ル・マン 24時間耐久レースにおいて、アルヴィスが1500ccクラスで1-2フィニッシュを飾った記念に、41台のみが2シーターとして量産されたという。現存するたった9台の内の1台という、きわめて希少な個体だ。

他の3台の展示車両の内訳は、コンティニュエーション・モデルからは「アルヴィス・3リッター・グラバー・スーパー・カブリオレ」と、「アルヴィス・4.3 リッター・ヴァンデン・プラ・ツアラー」、そしてヘリテージ・モデルからは「1964年式アルヴィス・3 リッター・TE21・パーク・ウォード・ドロップヘッド・クーペ」となる。幕張メッセ会場内の小間番号はHP01。

文:南陽一浩 写真:アルヴィス

Words: Kazuhiro NANYO Photography: ALVIS