![ドルトムントを撃破したバルセロナ [写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・ファーストレグが9日に行われ、バルセロナ(スペイン)とドルトムント(ドイツ)が対戦した。
リーグフェーズを2位で突破したバルセロナは、ラウンド16でベンフィカと激突。2戦合計4-1と地力の差を見せつけて準々決勝進出を決め、10年ぶりのCL制覇に向けて順調に歩みを進めている。対するドルトムントはリールを下して8強入り。1996-97シーズン以来の優勝を目指して準々決勝へと駒を進めた。今回のファーストレグはバルセロナのホーム『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』で開催。両国を代表するビッグクラブ同士の一戦がキックオフを迎えた。
試合は序盤からバルセロナが主導権を握り、立ち上がりから複数のチャンスを作り出す。まずは5分にフレンキー・デ・ヨングが中盤でインターセプト。アレックス・バルデがドリブルで運びながらカウンターに移行し、ロベルト・レヴァンドフスキからバックパスを受けたフェルミン・ロペスが右サイドに展開する。ボックス右角でボールを持ったラミン・ヤマルが鋭い切り返しからカットイン。得意の形で左足を振るが、GKグレゴール・コベルのセーブに防がれてしまった。
2分後にはバルセロナがポゼッションで相手を押し込みつつ、イニゴ・マルティネスが左サイドで待つハフィーニャへと配球。ワンタッチで中央のペドリに預けながら、自身は内側のレーンを縦にスプリントする。リターンを受けてペナルティエリア内に侵入し、左足でマイナスの折り返しを供給。レヴァンドフスキがダイレクトで合わせたものの、強烈なシュートはまたもGKコベルに弾かれてしまう。
そんななか、25分にホームチームが均衡を破る。ジュール・クンデがカリム・アデイェミに倒され、バルセロナがボックス手前の右寄りの位置でフリーキックを獲得。フェルミンが右足で柔らかいクロスを蹴り入れると、大外にポジションを取ったI・マルティネスが頭で折り返す。ゴール前でパウ・クバルシが触れたボールがファーに流れ、最後はハフィーニャが詰めて貴重な先制弾をマークした。
リードを得たバルセロナは、後半開始早々の48分に大きな追加点を奪取。中盤でボールを奪ったペドリが右サイドに散らし、パスをもらったヤマルが細かいタッチでドリブルを開始する。左足に持ち替えながらペナルティエリア内にクロスを送ると、ファーへと蹴られたボールをハフィーニャがヘディング。完全に相手を揺さぶってラストパスを出し、フリーのレヴァンドフスキが無人のゴールへと押し込んで得点を決めた。
さらに66分、自陣ペナルティエリアでボールをカットしたバルセロナがカウンターに転じ、右サイドでパスを受けたフェルミンが素早く縦に持ち運ぶ。ヤマルにボールをつけながら前線へと駆け上がり、ワンツーの形で同サイドを攻略。ボックス右角より横パスを入れると、反応したレヴァンドフスキがワンタッチで右足を一振り。グラウンダーのシュートがGKの手を弾きながら枠内に吸い込まれ、リードを3点に広げた。
77分には再度バルセロナのカウンターが炸裂。ドルトムントのスローインからプレーが再開され、相手のバックパスに連動するようにレヴァンドフスキがプレスをかける。インターセプトした流れから数的有利の状況で相手陣内に攻め込み、ハフィーニャが右サイドを走るヤマルにパスを供給。ドルトムントのラミ・ベンセバイニも懸命に戻ってブロックを試みるが、冷静にヤマルがネットを揺らして4点目を挙げた。
結局、そのまま試合は4-0で終了。バルセロナがホームで先勝を収めた。運命のセカンドレグは今月15日にドルトムントの本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』で行われる。
【スコア】
バルセロナ 4-0 ドルトムント
【得点者】
1-0 25分 ハフィーニャ(バルセロナ)
2-0 48分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
3-0 66分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
4-0 77分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
【スターティングメンバー】
バルセロナ(4-3-3)
GK:ヴォイチェフ・シュチェスニー
DF:ジュール・クンデ、パウ・クバルシ、イニゴ・マルティネス(81分 ロナルド・アラウホ)、アレックス・バルデ
MF:フレンキー・デ・ヨング、ペドリ(81分 エリック・ガルシア)、フェルミン・ロペス(75分 ガビ)
FW:ラミン・ヤマル(86分 アンス・ファティ)、ロベルト・レヴァンドフスキ(81分 フェラン・トーレス)、ハフィーニャ
ドルトムント(4-3-3)
GK:グレゴール・コベル
DF:ラミ・ベンセバイニ、ヴァルデマール・アントン、エムレ・ジャン、ユリアン・リエルソン(78分 ニクラス・ジューレ)
MF:フェリックス・ヌメチャ(68分 サリフ・エズジャン)、カーニー・チュクエメカ(68分 ジョヴァンニ・レイナ)、ユリアン・ブラント
FW:カリム・アデイェミ(HT マクシミリアン・バイアー)、セール・ギラシ、ジェイミー・バイノー・ギッテンス(78分 ジュリアン・デュランビル)