鳥取県は3月30日、ほぼ日本最後の県立美術館となる「鳥取県立美術館」を鳥取県倉吉市に開館した。

  • 鳥取県立美術館

キーワードは「OPENNESS!」

長年鳥取県の文化の発展に寄与してきた鳥取県立博物館から美術部門を独立させる、新しい県立美術館の整備が決定されてから約10年にも及ぶ年月を経て、ほぼ全国最後発であることを強みとし、様々な新しい可能性を取り入れ、新時代の美術館として出発する。

ブランドワードは「OPENNESS!(オープンネス)」。館内は美術館としては珍しい、自然光が差し込む明るく開放的な空間が特徴となっている。「ひろま」は3階までの吹き抜けの、木のぬくもりが感じられる居心地のよいスペースで、様々な価値観を広く受け入れる美術館の精神を表す。メインルームのひとつとなるのが、約1000㎡もの空間を有する3階の「企画展示室」。壁面や室内に柱がない無柱の大空間を実現しており、最大48枚の稼働間仕切りが展示ごとに異なる空間を創出する。屋外階段でつながる「展望テラス」は、鳥取砂丘の風紋や伝統工芸である倉吉絣の織模様を思わせる天井が印象的。美術館前の大御堂廃寺跡を一望できる。

  • ひろま

  • 企画展示室

  • 展望テラス

建築の特性のみならず、さまざまな価値観に対して開かれ、新しい価値を創り出すことを恐れない美術館の精神を象徴し、方針の決定や事業者や建築の選定にあたっても常に情報を公開してきた美術館整備の歴史とも重ねることができる。

様々なオリジナルグッズも登場

「ブリロ・ボックス」をかたどったキャンディ缶(1,200円)や、「竹とんぼ 6色」(各715円)、シンボルマークの6色と「まつばがに」や「しろうさぎ」など鳥取ゆかりの6色をセットにした「クーピーペンシル」(1,400円)など、オリジナルグッズも販売する。

  • 「ブリロ・ボックス キャンディ缶」(1,200円)

  • 「竹とんぼ 6色」(各715円)

  • 「クーピーペンシル」(1,400円)

オープニングイベントにチョコプラも登場

開館前日の3月29日、倉吉市内の各地でオープニングを祝う様々なイベントが開催された。打吹回廊では、祝賀パレードのスタートセレモニーが実施され、平井県知事と、「グランドオープンアンバサダー」の片寄涼太さん(GENERATIONS)、さらに「とりび大使」に就任し約1ヶ月前から開館を盛り上げたチョコレートプラネットが登場。チョコレートプラネットの2人は2月5日に東京都内で行われた就任式で知事からプレゼントされた鮮やかなパープルとイエローのユニフォームに身を包み、「TTり(鳥取)県立美術館のとりび大使に就任しうれてぃ(嬉しい)です。もってぃもってぃ(もっともっと)盛り上げていきてぃ(いきたい)です。」とコメントした。

  • オープニングイベント

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