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いよいよ2025年のレギュラーシーズンが開幕したプロ野球。上位進出のためには、新戦力の台頭が欠かせないだろう。とはいえ、3年連続最下位に沈んでいる中日ドラゴンズには、復活を期す選手も多く存在する。そこで今回は、2025年に再起を図る中日の選手を紹介する。
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柳裕也
投打:右投右打
身長/体重:180cm/85kg
生年月日:1994年4月22日
経歴:横浜高 - 明治大
ドラフト:2016年ドラフト1位
ここ数年、成績が思わしくない柳裕也。今季は復活を果たしたいところだ。
横浜高から明治大に進んだ柳は、エースとしての活躍はもちろん、大学日本代表のキャプテンも務めた。圧倒的な投球でスカウトからの評価を高め、2016年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。
プロ3年目の2019年に飛躍。26試合の登板で11勝7敗、防御率3.53の成績で初の2桁勝利を達成した。
2021年には26試合の登板で11勝6敗、168奪三振、防御率2.20をマーク。同年は最優秀防御率、最多奪三振の投手タイトルに加え、ベストナインとゴールデングラブ賞にも輝いた。
しかし、翌年以降は打線の援護に恵まれなかったこともあり、ここ2年は4勝どまり。さらに昨季は、規定投球回にも到達できないシーズンを過ごした。
今季はまず規定投球回をクリアし、4年ぶりの2桁勝利を目指す。
大野雄大
投打:左投左打
身長/体重:184cm/85kg
生年月日:1988年9月26日
経歴:京都外大西高 - 佛教大
ドラフト:2010年ドラフト1位
巻き返しを図りたい選手の筆頭格が、大野雄大だろう。
京都外大西高から佛教大に進み、世代屈指の左腕に成長。4年時には7回参考ながら完全試合を達成した。リーグ戦通算18勝を挙げ、2010年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。
プロ3年目に2桁勝利(10勝)を挙げ、2015年は28試合の登板で11勝10敗、防御率2.52をマーク。同年は200イニング以上の投球回を記録した。
一時は不振に陥ってシーズン未勝利で終えることもあった大野。それでも見事な復活を遂げ、2020年は20試合の登板で11勝6敗、148奪三振、防御率1.82という圧巻の数字で沢村賞にも輝いた。
その後も左のエースとして苦しいチーム状況の中で孤軍奮闘。しかしながら、2023年は0勝、昨季も2勝に終わっており、物足りなさは否めない状況だ。
すでにベテランの域に入っているが、チームの上位進出のためにも、今季は巻き返しを図りたい。
上林誠知
投打:右投左打
身長/体重:185cm/90kg
生年月日:1995年8月1日
経歴:仙台育英高
ドラフト:2013年ドラフト4位
オープン戦で結果を残した上林誠知も、巻き返しを図る選手の1人である。
宮城の名門・仙台育英で甲子園を3度経験。高校通算23本塁打を記録し、その後、福岡ソフトバンクホークスにドラフト4位で入団した。
プロ4年目に134試合の出場で13本塁打を放つと、翌2018年には22本塁打をマーク。レギュラーとしての地位を確立していた。
しかし、2019年は右手の負傷で出番を減らし、打率.194でシーズンを終えた。2020年以降はさらに出場機会が減少したうえ、けがに悩まされることも増えていった。
2023年オフには戦力外通告を受け、中日ドラゴンズに入団。入団初年度の昨季は、46試合の出場で打率.191、1本塁打、3打点に終わった。それでも、同年はファームでサイクル安打を達成するなど、復活の兆しを見せていた。
そんな中、今季のオープン戦は15試合の出場で打率.341、3本塁打でフィニッシュ。シーズン開幕後も打撃好調を維持している。
このまま本来の打棒を発揮し、チームを救うバッティングを見せられるか。
岩嵜翔
投打:右投右打
身長/体重:189cm/90kg
生年月日:1989年10月21日
経歴:市立船橋高
ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目
復活に向けて歩みを進めている岩嵜翔。リリーフ陣の一角を担うことができるだろうか。
市立船橋高でエースとして活躍し、3年夏に甲子園出場。その後、2007年高校生ドラフト1巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
ルーキーイヤーから一軍のマウンドを経験すると、先発・リリーフの両輪でチームに貢献し続け、2016年は35試合の登板で防御率1.95をマークした。
また、翌2017年はリリーフに専念すると、72試合の登板で46ホールドポイント(6勝40ホールド)をマークし、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。
しかし、2018年以降は右肘の故障に悩まされて、登板機会が減少。2021年オフには又吉克樹(現:ソフトバンク)の人的補償により中日ドラゴンズに移籍した。
だが、移籍初年度の初登板でまさかの緊急降板。その後トミー・ジョン手術を受け、同年オフには育成落ちを経験した。
昨季は6月に支配下復帰を果たしたが、一軍では21試合の登板で防御率5.85に終わった。これまでの3年間を振り返ると、満足な成績は残せていない。
そんな中、今季のオープン戦では5試合の登板で防御率0.00を記録。開幕一軍メンバーに名を連ねた。3年連続最下位に沈んでいるチームにおいて、復活が期待されている。
木下拓哉
投打:右投右打
身長/体重:183cm/95kg
生年月日:1991年12月18日
経歴:高知高 - 法政大 - トヨタ自動車
ドラフト:2015年ドラフト3位
FA移籍も視野に入れていた木下拓哉は、再び正捕手の座を絶対的なものにしたい1年となる。
木下は高知高で甲子園を2度経験したのち、法政大に進学。大学卒業後はトヨタ自動車に進むと、正捕手の座を掴み取り、日本選手権優勝に貢献した。
その後、中日ドラゴンズからドラフト3位指名を受け、プロ入りを果たした。
プロでは2020年から存在感を発揮し、守備面に加えてパンチ力のあるバッティングでもチームに貢献。翌2021年は123試合に出場し、打率.270、11本塁打、43打点をマーク。また、同年はリーグ2位の盗塁阻止率.426を記録した。
2022年には規定打席をクリアし、レギュラーを掴んだと思われた。ところが、翌2023年は右手の骨折により、89試合の出場にとどまった。
さらに昨季は、盗塁阻止率も低調な数字に終わった。今季は開幕から多くの試合でスタメンマスクを被っている。扇の要として、3年連続最下位に沈んでいるチームの立て直しに貢献したいところだ。
中田翔
投打:右投右打
身長/体重:184cm/107kg
生年月日:1989年4月22日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目
昨季は期待に応える成績を残せなかった中田翔。チーム浮上のためには、中田のバッティングも大きな鍵となるだろう。
大阪桐蔭高では「怪物」と呼ばれ、豪快なアーチを量産し続けた。2007年高校生ドラフト1巡目で北海道日本ハムファイターズに入団し、2012年には全試合出場を果たして24本塁打を記録した。
翌年以降も主軸に座り、打点王を3回獲得。しかし、自身の不祥事の影響を受けて2021年シーズン途中に読売ジャイアンツへ移籍した。
移籍2年目こそ109試合の出場で24本塁打を放ったものの、翌2023年は出場機会が減少。活躍の場を求めて、同年オフに中日ドラゴンズへ移籍した。
昨季は開幕戦で一発を放ち、最高のスタートを切ったかに思われた。しかし、右ハムストリングの肉離れなどもあり、終わってみれば62試合の出場で打率.217、4本塁打、21打点の成績に終わった。
そんな中、今季は3月28日の開幕戦で「6番・一塁」でスタメン出場し、幸先良く安打を記録。存在感を示している。
レギュラーが確約されていない以上、結果でポジションを奪い取る必要がある。中田が中軸で活躍できれば、チームの上位浮上も見えてくるはずだ。
【了】