![トロサールの左足シュートでアーセナルが先制したが… [写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
プレミアリーグ第31節が5日に行われ、アーセナルは敵地でエヴァートンと対戦した。
前節終了時点で17勝10分3敗の成績を残し、勝ち点「61」を積み上げて現在2位につけるアーセナル。首位を走るリヴァプールとの勝ち点差は「12」まで広がっており、残り8試合で奇跡の逆転優勝を成し遂げるには、全試合で白星が求められる。
3連勝を目指す今節は、エヴァートンの本拠地『グディソン・パーク』に乗り込む。エヴァートンは前節終了時点で7勝13分10敗の勝ち点「34」を獲得し、現在15位につけているものの、降格圏に位置する18位イプスウィッチとの勝ち点差を「14」まで広げた。今年1月に復帰したデイヴィッド・モイーズ監督の下、前々節までは6試合を1勝5分と無敗で駆け抜け、したたかに勝ち点を拾っていたが、前節はリヴァプールとのマージーサイド・ダービーに0-1で敗北。今節は、6試合ぶりの白星を目指す。
アーセナルは現在、最終ラインを中心に負傷者が続出。長期離脱を強いられている冨安健洋、3月のインターナショナルマッチウィークでケガをしたリッカルド・カラフィオーリに加えて、前節フルアム戦(○2-1)ではガブリエウ・マガリャンイスまでもがシーズンアウトの大ケガに見舞われた。センターバックの代役には大きな注目が集まるなか、ミケル・アルテタ監督はウィリアン・サリバの相方にヤクヴ・キヴィオルを任命。その他、翌週のチャンピオンズリーグ(CL)を見据えてスターティングメンバーに変更を加え、ベン・ホワイト、ジョルジーニョ、ラヒーム・スターリングらが先発に名を連ねた。
試合は序盤からアーセナルがボール保持。立ち上がりの2分には、右サイドで攻撃参加したホワイトからの折り返しを、ボックス内でスターリングがダイレクトで合わせたものの、シュートはブロックされる。その後もミケル・メリーノやホワイトがフィニッシュに至るシーンを作るなど、徐々にアーセナルが得点の匂いを漂わせていく。
均衡が破れたのは34分。アーセナルは自陣でクリアボールを跳ね返したところからカウンターへ転じ、ルーズボールを拾ったスターリングがドリブルで敵陣のスペースを前進。相手を引き寄せて左へ渡すと、ボックス内でパスを受けたレアンドロ・トロサールが左足を振り抜き、狙い澄ました一撃でゴールネットを揺らす。この日は本職のウイングではなくセンターフォワードに入ったトロサールが起用に応え、アーセナルが1点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ると、アーセナルはイーサン・ヌワネリとスターリングに代えて、ガブリエウ・マルティネッリとブカヨ・サカを投入。より一層、攻撃に勢いを増していくかと思われたなか、後半の立ち上がりにはエヴァートンが一瞬の隙を突く。
46分、GKジョーダン・ピックフォードからのロングフィードがアーセナルの最終ライン背後に落ちると、このボールを狙っていたジャック・ハリソンがマイルズ・ルイス・スケリーに倒される。このプレーでエヴァートンにPKが与えられると、キッカーを務めたイリマン・エンディアイエはGKダビド・ラヤの逆を突いてゴール右下に流し込み、エヴァートンが試合を振り出しに戻した。
勝ち越しを狙うアーセナルは64分、ルイス・スケリーの見事なドリブル突破からペナルティエリア手前でファウルを獲得。直接フリーキックの場面で、デクラン・ライスが強烈な一撃を放ったが、ここはGKピックフォードに弾き出される。
1-1で試合も終盤に突入すると、85分には左サイドからドリブルで切り込んだマルティネッリが、右足で強烈なシュートを放ったものの、GKピックフォードがセービング。最後までアーセナルは勝ち越しゴールを狙ってボールを敵陣へ進めたものの、決定機の数を増やすことはできず、試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、アーセナルのプレミアリーグにおける連勝は「2」でストップ。首位を走るリヴァプールとの勝ち点差を考慮すると、痛すぎるドローとなった。一方で、エヴァートンはホームゲームに限定すると4試合連続のドロー。勝ち点「1」を積み上げ、連敗を回避した。
この後、アーセナルは8日、CL・準々決勝ファーストレグでレアル・マドリードをホームに迎える。一方、エヴァートンは12日、次節のプレミアリーグでノッティンガム・フォレストの本拠地に乗り込む。
【スコア】
エヴァートン 1-1 アーセナル
【得点者】
0-1 34分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
1-1 49分 イリマン・エンディアイエ(PK/エヴァートン)