先制点を決めたアルナウトヴィッチ [写真]=Getty Images

 セリエA第30節が30日に行われ、インテルとウディネーゼが対戦した。

 今シーズン、セリエAで序盤から優勝争いに身を置き、2連覇に向けて順調な戦いを見せているインテル。前節終了時点での成績は19勝7分3敗で、勝ち点「64」を獲得。2位につけるナポリとは勝ち点差「3」を維持して首位を走っており、今節は11勝7分11敗の成績を残すウディネーゼを本拠地に迎え、セリエAでは3連勝を狙う。

 スコアが動いたのは12分。インテルは右サイドからマルクス・テュラムがボールを持ち運び、マルコ・アルナウトヴィッチを経由して左サイドにボールが渡ると、フランチェスコ・アチェルビがスルーしたボールをヘンリク・ムヒタリアンが拾い、スルーパスを送る。駆け上がってきたフェデリコ・ディマルコがマイナスへ折り返すと、最後はアルナウトヴィッチが左足で仕留めた。

 見事な崩しで先手を取ったインテルは、29分にリードを広げる。自陣左サイド高い位置のスペースでパスを引き出したムヒタリアンが、タイミングを見てスルーパスを送ると、再び駆け上がったディマルコがクロスボールを供給。今度はダヴィデ・フラッテージがダイレクトでボレーシュートを叩き込み、インテルが2点をリードしてハーフタイムに突入した。

 後半に入ると71分、ピッチ中央付近でインテルのGKヤン・ゾマーからのロングフィードを拾ったウマル・ソレが、ドリブルで敵陣へ侵入。スルスルと持ち運び、ペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、狙い澄ましたミドルシュートがゴールネットを揺らす。ウディネーゼが1点を返した。

 後半アディショナルタイムにはウディネーゼが左コーナーキックから決定機を作り出し、ソレが右足で狙ったが、ここはGKゾマーが立ちはだかる。直後にはインテルを率いるシモーネ・インザーギ監督が退席処分となるアクシデントも発生。

 試合はこのままタイムアップを迎え、インテルが公式戦5連勝、セリエAでは3連勝を記録した。一方のウディネーゼは、これで2連敗となっている。

 この後、インテルは4月2日にコッパ・イタリア準決勝ファーストレグでミランとのアウェイゲームが控えている。一方で、ウディネーゼは4日、次節のセリエAでジェノアの本拠地に乗り込む。

【スコア】
インテル 2-1 ウディネーゼ

【得点者】
1-0 12分 マルコ・アルナウトヴィッチ(インテル)
2-0 29分 ダヴィデ・フラッテージ(インテル)
2-1 71分 ウマル・ソレ(ウディネーゼ)