今回の放送では、『ザ・ノンフィクション』を見てストリッパーを目指したり、反対していた親が後押ししてくれたり、亡くなったファンの妹が応援する気持ちを理解したり、さらには愛美さんが講演をオファーされたりと、番組による様々な影響を実感する場面が随所に登場し、本仮屋も携わった一員として大きな喜びを感じた様子。
また、これまでナレーターを担当する中で、「星組の人たちは、私の声をどう受け取るんだろう」と少し不安を抱えていたそうだが、取材ディレクターから「ユイカちゃんが読んでくれてありがとう」といった星組の人たちの感謝の言葉を聞いて、「すごくうれしかったです」と安堵した様子だ。
自身のSNSアカウントにも、「地上波で日曜日のお昼に取り上げてくれてありがとう」「読み手が女性だったのがうれしくて、愛美姉さんの誠実さがちゃんとナレーションで伝わってきました」と感謝のメッセージが届いているのだそう。さらに、「この人のショーはどうですか?」「今度の日曜日はここでこんなショーをやってます」と、星組以外のストリップファンが情報を教えてくれるそうで、本仮屋は「みんなが誰かしらの“組”なんだなと思いました」と、ストリッパーとファンの強い絆を感じた。
改めて感じたファンの存在の大きさ「頭が下がる思い」
番組では、ファンからのメッセージを読んで、星さんが“この仕事を続けてきてよかった”と再確認するシーンがある。同じように人前で表現する本仮屋にとっても、ファンの存在は大きいという。
「どの仕事をやっても、“あの人はどういう感想を言うんだろう”と、ファンの皆さんの顔がずっと浮かびます。誰にも言ってない自分の中だけで挑んだテーマにも、“ユイカさん、こういう思いでやられてましたね”って気づいてくれるんですよ。ほとんどの人が気づかないところを言葉にしてくださる方が私のファンにはとても多くて、その言葉にいつも支えられています。頭が下がる思いです」
プロのストリッパーとして年代に応じた“見せ方”に強いこだわりを持つ愛美さん。そこで、30代の本仮屋に10代や20代からの“見せ方”の変化を聞いてみると、「それが悩みなんですよ(笑)。大人になってきたから大人として振る舞わなければいけないんだろうけど、あまりに大人になりすぎると寂しい気持ちになる方もいらっしゃいますし…」と打ち明ける。
それでも、「せっかくこんなに自由にやっていい職業に就かせてもらっているので、“30代でもありなんだ!”というのを考えるようにしています。厳しい社会の中でお仕事をされている方が大半の中で、“まともなんだけど、ちょっと型から外れてるな”と思われることを大事にしています」と意識しているそうだ。
さらなる続編に期待「彼女の輝きはどんな形でもいいので見守りたい」
第4弾まで続いてきた星愛美さんのドキュメンタリーだが、「この先、愛美さんの物語を見続けることができるのか、いちファンとしてとても気になるところです」と案じる本仮屋。
「『ザ・ノンフィクション』の放送があるたびに愛美さんのファンが増えているのを、ナレーターの私自身も感じているので、彼女の輝きはどんな形でもいいので見守りたい、応援させてほしいという気持ちです」と願った。
●本仮屋ユイカ
1987年生まれ、東京都出身。99年『わくわくサイエンス』(NHK)で芸能界デビュー。01年のドラマ『3年B組金八先生』(TBS)などの演技で注目を集め、05年NHK連続テレビ小説『ファイト』のヒロインに選ばれる。映画・ドラマのほか、『王様のブランチ』(TBS)で情報バラエティのMCも担当した。近年の出演作は『私の夫は冷蔵庫に眠っている』(テレビ東京)、『愛しい嘘~優しい闇~』『バツイチ2人は未定な関係~『ふつう』、やめます!編』『今日からヒットマン』(テレビ朝日)など。21年から「ゆいか」名義で歌手活動をスタート、現在は『ONE-J』(TBSラジオ)、『三菱地所レジデンス Sparkle Life』(TOKYO FM)のパーソナリティを担当、YouTube番組『ユイカのラジオ』も配信中。