3月15日、明光ネットワークジャパンが展開する個別指導学習塾「明光義塾」において「講師フォーラム2025」を開催。卒業講師は同塾で得た成功経験を在籍講師へ伝え、在籍講師は卒業講師の新たなる船出を祝いました。

  • カメラに向かって手を振る、「明光義塾 さがみ野駅前教室」の講師のみなさん

■明光義塾を支える講師のためのフォーラム

全国47都道府県におよそ1,700教室、10万人の生徒数を誇る個別指導のパイオニア「明光義塾」。40年という長い歴史を支えてきたのは、大学生を中心とした全国2万人を超える講師たちと言えるでしょう。明光義塾では、『「やればできる」の記憶をつくる』のパーパスを起点に、大学生講師にとっても「やればできる」経験を通して、社会で活躍してもらえることを願っているそうです。

そんな講師たちが、卒業前に成功事例を発表する場として2022年にスタートしたのが「講師フォーラム」です。以来3年間にわたって毎年10月に開催され、卒業講師の思いや工夫、取り組みが在籍講師に伝えられてきました。2024年の講師フォーラムには、新人部門、チーム部門あわせて1,000件以上のエントリーがあったそうです。

そして2025年、ついに「講師フォーラム」がオンラインで全国同時開催されることが決定。その第一回となる「講師フォーラム2025」が3月15日に行われました。今後は毎年3月に定期開催が予定されています。全国各地の講師の取り組みがわかる貴重な機会になることでしょう。

■全国の明光義塾およそ600教室が集った「講師フォーラム2025」

「講師フォーラム2025」には、およそ600教室が参加。神奈川県海老名市にある「明光義塾 さがみ野駅前教室」では、卒業講師と在籍講師が一堂に集い、ビデオカメラの前で和気藹々と開始時間を待つ様子を見ることができました。

プログラムは、2024年10月に行われた講師フォーラムの成功事例発表において銀賞を受賞した、北海道函館市の「明光義塾 函館本通教室」によるプレゼンテーションからスタート。

「明光義塾 函館本通教室」は、3つの主要な取り組み「シールによる記録」「振り返り授業」「宿題の設定」について説明しました。これらの取り組みにより、生徒の学習意欲向上、授業内容の定着率向上、宿題実施率の改善を実現し、新人講師でも効果的な指導が可能になったそうです。

  • 始めに2024年10月の講師フォーラムで銀賞に輝いた「明光義塾 函館本通教室」がプレゼンテーション

次に、明光義塾での講師経験を活かして活躍している社会人として、東京都三鷹市「明光義塾 武蔵野三鷹教室」と大阪府高槻市「明光義塾 摂津富田駅前教室」のOB・OGによる対談が行われました。

OB・OGの二人は、それぞれ人材系コンサル、広告営業に携わっており、現在の仕事の苦労と楽しさを語ります。そのうえで明光義塾での講師経験が現在の仕事にどのように活かされているかを共有。社会に出た後もコミュニケーション能力が重要であるとまとめました。

  • OB・OGの二人は明光義塾での講師経験が社会でどう活きているかを語ります

  • 講師のみなさんはリラックスしつつも真剣に話を聞き、共有シートにメモを取ります

■「明光義塾 さがみ野駅前教室」の卒業講師が在籍講師にメッセージ

続いて、本年、大学卒業とともに明光義塾を卒業する講師として事例を発表したのが、「明光義塾 さがみ野駅前教室」の長竹壮太さんです。長竹さんは大学2年生から3年間働いてきた経験を振り返り、生徒との関わり方や自身の成長について語ります。

転機となったのは最後の1年でした。長竹さんは“生徒のため”という大義名分を振りかざし、自分の考える正しさを周りに押し付けてきた過去を反省し、「明光義塾 さがみ野駅前教室」にいる生徒、講師のことをもっとよく知ることを心がけたそうです。

そして「私たちの仕事は勉強を教えることや、授業をすることだけではないと思います。成績を上げることや、受験に合格することを目指している生徒の伴走者になること。同じ景色を見ながら、できるだけ良い道を一緒に模索していくことだと思います。ぜひともその重みを感じてください。他では絶対に味わうことができない感動を、生徒が届けてくれるはずです」と、在籍講師に自らの体験を伝えました。

  • 「明光義塾 さがみ野駅前教室」での3年間の講師を全国の教室に伝える、長竹壮太さん

この後、フォーラムに参加した全国の教室で卒業セレモニーが行われました。「明光義塾 さがみ野駅前教室」でも在籍講師から卒業講師に向けて花束が贈呈され、教室内は温かい拍手で包まれました。

  • 在籍講師から花束を受け取る卒業講師のみなさん

  • 花束を受け取るとともに、卒業講師から在籍講師に最後の言葉も送られます

  • カメラの向こうでも別の教室で卒業セレモニーが行われていました

■副本部長・浅水氏が語る「講師フォーラム2026」に向けての取り組み

卒業セレモニーの余韻冷めやらぬまま、プログラムは卒業スピーチに移ります。代表として登壇したのは、東京都世田谷区の「明光義塾 成城学園教室」の講師です。

スピーチは自己紹介から始まり、4年間の講師経験とその成長過程が語られました。なかでも生徒の可能性を信じ、独自の授業展開ができるようになった変化について振り返ります。

そして「あなたがどんな人になりたいのか、あなたはどんな講師でありたいのか。そんな自分だったらどんな行動をするのかということを、ぜひ少しでも考えていただけたらなと思います」と、後進に向けてメッセージを送りました。

  • 「明光義塾 成城学園教室」の講師が全国の講師に向けてメッセージ

終わりの挨拶として、明光義塾事業本部 副本部長を務める浅水真人氏は「講師フォーラム2026」に向けての取り組みについて語ります。

浅水氏は、各教室でのディスカッション、講師間での経験共有と相互学習の促進、地域単位での発表会の実施を提案した後、来年3月の講師フォーラムの開催を伝えます。そして、オンライン視聴者全員に向けて明光義塾の方針を語りました。

「『生徒の可能性を開くために、自分はなにをしたらいいんだろう』『教室としてどこに向かっていったらいいんだろう』、そういったところで教室の力を上げていく。その過程として、講師の皆さんの可能性も開いていく。そういう学習塾になっていきたいと考えていますので、今後ともご協力よろしくお願いいたします」(浅水氏)

  • 明光義塾事業本部 副本部長の浅水真人氏がこれからの取り組みを語ります

明光義塾は全国に教室があり、何万人もの講師が生徒に寄り添いながら授業を実施しています。講師フォーラムは「全国に同じ志、目標を持った仲間がいる」と講師に伝えることが目的だそうです。

最後に明光義塾本部「講師フォーラム2025」の担当者は「明光義塾での講師経験が、その人の成長につながり、教育の魅力に気付くきっかけになり、ひいては人生の重要な起点のひとつになってほしいと思っています。卒業した講師のみなさんが『明光義塾で講師をしてよかった』という体験を共有できたなら、それに勝ることはありません」と、その思いを述べました。